タイトル | 初地雷…。 |
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投稿者 | 投手王国レッドバージョン |
投稿日 | 2022年02月02日 |
『初地雷…。』 そう、見た目からもう違った。私はサイトを回遊して口コミなども吟味して決めてたから成功していたのかもしれない。 魔が差した。 寒い帰路、暗がりを一人歩いていると何か"支え"が欲しくなるものだ。 そして私の帰り道には誘惑が数多ある。きらびやかに光る夜の街は私の心の闇を照らして、手招きをしてきた。 「すぐいけますよー、40分7000円でいかがですか!」 カーキ色のコートを羽織った男性は声をかけてきた。 踊る大捜査線を連想されせるいでたちに、「ここが現場って奴かぁ~」と乗り気に話を伺うこともなく…手慣れたふりをしながらついていった。 いけない気がしていた。 こんな安い訳ない…。しかし、今更引っ込めがきかない。現場のノリで行くのは初めてだが、そういう楽しみが乙というものだろうという勝手な私の中での一つ上の段階にいった方たちの風俗遊びのイメージがあった。 そして大人の階段を登っていくと…… 「この写真の中でこの子とこの子とこの子はすぐいけますねー。」 どうやらこの中から選んでからホテルへいくようだ。 なるほど…7000円では遊べない。ホテル代は別というやつだ。まあそれは大したことではない。 「ではこの子でお願いします」 指差しでお願いした子は、黒髪ショートカットの幼い容姿でスリーサイズは88(F) 58 78と書いてあった。 はーーーたまらんす。この感じでそんなもんつけて!はーーー温まっちゃいましょうー。とテンションがあがった。 どうやらその子はホテルで待っていると来てくれるタイプの子らしいので、そのお店で紹介されたホテルへいくと、お金を払って鍵を渡されるスマートなシステムでお部屋で待つことにした。 チャイムが鳴る。 のぞき窓はない。トビラをあけることしかできないということに不安があった。 「こんな安くていいのか」「こんなすぐ来るの」「いや、今まで成功してきたじゃないか(たった2/2)」 「今回もいい夢みてや………はっ…あっあっ…どうも…。」 面を食らった。一瞬で全てを理解した。今夜は私が馬鹿なお客なのね…。………クソ!!!! おそらく私より体重はあるであろう、髪の毛はド金髪、たしかにでかい(でかい) 「キャンセルで」という言葉が喉を閊える。 よく聞くあのセリフだが実際の状況に直面すると言い出せない。 彼女も私の悟った顔を見て、悟っている。 そうか…彼女に悪意はないんだ…。 私たち共に安さに釣られたモノと自分と空似の写真で指名されたモノ同士表裏なんだ。 出会ったのがココじゃなかったら友達になれたのかもしれない、またはここで出会ったしまったから理解しあえるのかもしれない。 私は彼女を受け入れることにした。 「はぁーーーめっちゃ寒っ!暖房全然いれてないですね!えっ、てかお茶入れていいですかぁ?」 彼女は思った全てを言葉に発しながら冷蔵庫をあけて水を取り出し、ホテル備え付けのケトルに水を入れてお茶を嗜もうとしている。 なるほど…寒いならお茶を飲めばいいじゃない。…とね。イギリスらしい発想でよろしいじゃないか。 彼女の手の抜ききったサービスに辟易として、過去の風俗経験がいかに尊いものかと、悔しさを噛みしめていた。 しかし彼女のベッドの上でのサービスは素晴らしかったんだ。 まさしく三枚舌外交ですか?と言わんばかりの舌技に私は屈した。結果良かったんじゃないか…とも思ったが、40分コースのタイマーが鳴る前に彼女は帰っていったんだ。たしかにタイマーをセットしていた、私は時計を見るとまさかの31分ほどだ。ともに早すぎる。 そして私はまた○へと歩きだし…未練打ちをしたのは次回の話。 | |
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