タイトル | 春の夜長に |
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投稿者 | 3104168 |
投稿日 | 2020年03月13日 |
『春の夜長に』 あまりに眠れないので徒然に。 事実をもとにした創作です。過度に美化しています。 先程から皆さんのコラムを拝読していて、オキニが見つからないという話がありました。その線で繋げて書いてみたく。最初から書いて、終わりがきたらやめます。 私がこの界隈で遊び始めた当初は 「相手もプロなのだし、下手に情が移っても困る」 と、基本的にどんなに良い娘でも裏を返すことはせずにいました。ポリシーを気取って敢えて良いなと思った娘を避けていたのです。 そんな事を続けていたある日、どこかの掲示板で 「気に入った子がいたなら通ってあげた方が相手の為でもある」 という言葉を目にしてから少し考えを改めたのを覚えています。私は自分中心に考え過ぎていて、素晴らしい時間を作ってくれた相手を認めて、報いる事をしていなかったな、と過去を顧みたのでした。 何度か同じ娘と会ってみると都度新しい楽しみもあるとわかってきました。回数を重ねるごとにお互いの事が ー体に限らず会話の癖や接し方、寄り添う距離感も含めてー 噛み合ってゆくのは楽しいものです。 「そんなものは錯覚で、相手が良いように対応してくれているだけだ」と自嘲してしまうのが勿体なく、そのまま夢を見続けられるならそれも良い、とすら思える事もありました。 とは言えずっと続くはずもなく、突然相手が現れなくなってしまう事もありますし、私が浮気して終わってしまった事も数えきれません。未知の財宝を探し出したい欲にどうしても勝てないのです。「一度疎遠になると、会いに行きにくい」と知ったのもこの頃からでした。相手には確実にこちらのペースが判っているのですから、財宝探しに行っていたことなど何も言わずとも伝わってしまうでしょう。 そんな私がこのところ財宝探しに行かずとも良かったのは、どうしても気がかりな娘がいた為です。その方の細かい話は置いておきますが、最初から終わりの時を宣告していた事が 「自分から終わらせる事なく卒業を見守れるのだ」 というよくわからない安心を作っていました。 春。こうして暖かくなってくるとタイムリミットが近づいて来たと感じます。もう二十日も無いのです。新しい門出を祝う気持ちもありながら、少しだけ名残惜しさも感じています。 私はその娘の過去の汚点の一つでしか無いのだから、このまま静かに消え去るのが美しいのでしょう。当初の私ならきっと大した逡巡もなく流してゆくのでしょうね。 あの頃と変わってしまったことが、少し悔しいとさえ思われるのです。 | |
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