あなたに出会えて良かった - MUCCの風俗コラム ｜口コミ風俗情報局

気づけば、あの日から数ヵ月が経ちました。
あの日とは、数年の付き合いになるオキニと決別した日です。

オキニが退店した訳ではありません。何かトラブルが起きた訳でもありません。

長く風俗遊びをしてる方なら、たくさんのオキニと出会い、そして別れを経験した事でしょう。

風俗遊びで辛い事。それは、いつか必ず来る別れの日。
地雷やボッタクリも辛いですが、やはり別れは辛い。そして、ほとんどの子がフェードアウトしてしまう現実は悲しい。

彼女と初めて会ったのは３年くらい前。
初対面とは思えないほど、すぐに打ち解けました。
一緒にいて居心地がいい人、それが相応しい表現でしょう。
入れ代わりが激しいこの業界。年単位での関係が続いたのは彼女が初めてです。

しかし、いつからか１回１回と会うたびに不安が頭をよぎるようになりました。
いつまでこの関係が続くのだろう。
我ながらネガティブだと思いつつ、それは過去の悲しい別れを思い出すから。

出会って１年くらい経った頃でしょうか、私は彼女に話しました。
「退店する時、もしくは私が会うのをやめると決めた時はお互いにちゃんと報告しよう」と。
彼女も同意してくれました。
これは二人で決めた約束です。

そして１年くらい前ぐらいからです。そろそろかなぁ、とチラチラと考えるようになりました。

長く一緒にいすぎたかもしれないなぁ。

もう潮時だろうか。

けど、まだまだ長く一緒にいられるのに、わざわざこっちから離れる必要があるのか。
けど、長くいればいるほど別れが辛くなる。かなり葛藤しましたが、両天秤にかけた末の結論でした。

最後の日。彼女には次回が最後だからと事前に告げておきました。
会うのは楽しみだけど、何だか複雑。それはお互いに同じ気持ちだったはずです。

初めて会った日の思い出を話しつつ、いつも通りの居心地のいい時間が流れていきました。

あっという間の終了時間。

サヨナラは言いませんでした。お互い笑顔でお別れをしました。
彼女は別れ際にある贈り物をくれました。

笑顔で別れたのに、帰り道で一人になった途端に、色んな思い出が脳裏を駆け巡り、更に贈り物を見てたら、少し目頭が熱くなってしまいました。

たくさんいる常連さんの中でも、自分は少しは特別な存在に思ってくれてたのでしょうか。

彼女は店のホームページでブログを頻繁に更新しています。
以前と変わらずに元気そうで何よりです。

あれから数ヶ月。ポッカリと心にあいた穴がようやく塞がってきて、ようやくこのコラムを執筆出来ました。

「あなたに出会えて良かった」

これは、最後に私から彼女に贈った言葉です。

少しキザなセリフですが、本心です。

葛藤した末の決断でしたが、私の判断は間違ってなかったと信じてます。