タイトル | 病院であったエロイ?話~リアル恋愛趣味レーション~ |
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投稿者 | 名無しさん(ID:28468) |
投稿日 | 2018年01月04日 |
『病院であったエロイ?話~リアル恋愛趣味レーション~』 とある精神科病院で研修医をしていたころのお話です 精神科病院とはカオスなところです♂ このころ、この病院のデイケア(患者さんが社会復帰のためにリハビリ・・・というか、いろいろな作業をするとこと)には、「自分を殺人鬼だと思い込んでいるおじさん」「自分を大病院の院長だと思い込んでいるおじさん」「毎日自分の病室に侵入者が来ると思い込んでいるおじさん」 の3人がいて 「俺、たぶんあなたを殺しちゃうんだ・・・殺人鬼だから、殺しちゃうんだよ!」 「俺は院長だ!逆らうなら、一生入院だぞ!」 「侵入者が来て、毒を盛るんだよ、助けてくれよ!!」 毎日これらを聞いて、逆に自分が鬱気味になり、研修を中断した研修医もいました。 でも、心臓に陰毛の生えているSEXは、毎日この人々の話を聞くのが大好きでした♂ 「殺しちゃうんだよ」 →SEX「僕は死にましぇん、あなたのことが好きだから♂」 「強制入院だぞ♂」 →SEX「ちゃんと個室で、ほっともっと注文できる部屋にしてくださいね」 「おう、TVもあるぞ!」 「昨日も毒を盛られたんだよ、侵入者に!!」 →SEX「セ〇ムしてますか?」 そうこうしているうちに、認知症の高齢者集団もやってきて「たかしが戦場から帰ってこない」「昨日B29が、裏の敷地に落っこちた」などなど、ますますカオスになっていきます。 心臓に陰毛が生えていないとやっていられない職場だと思います(実際、尋常ではないほど給料が高く、しかも17時半には帰れるのに、医者不足に悩まされていましたw) さて、そんなゆかいな仲間たちの中に1人、とあるお姉さんがいました。 黒髪が似合う清楚な方で、なかなかの美人さんでした♂ お腹が痛いとか頭が痛いとかいろんな症状で、いろんな病院を転々とするも、「異常なし」と言われることを繰り返し、やっとこの病院に入院し、精神的なものが原因ということで治療が開始され。 このお姉さん、SEXを見るたびに「ドレスの色は何がいい?」「下着は何色がいい?」などと、服装のことをと聞いてきました。 よくわからないので、最初は適当に「白がいいと思いますよ、黒髪にマッチすると思います」「そうすると、下着は透けない地味なものがいいのでは?」とか答えていました。 やがて、わかったことですが、このお姉さんには、『妄想上の』「ダーリン」というのがいたんです♂ このお姉さん、いろいろな妄想があるってことで、そもそも入院になったんです。 ダーリンというのは、なんでもどこかで働いている医者なのだとか。 毎日、そのダーリンの話や、ダーリンとこんなデートをしたいという話を、sEXにしていました♂ 下着の色というのも、ダーリンとのデートに向けて、何を着たらいいかの相談だったようです♂ さて、このデイケアでは卓球、パソコン教室、カラオケなど様々なイベントをします。 その中に、週に1回映画鑑賞会がありました♂ 洋画と、邦画を上映して、好きなほうを見るのです。 この日は、自分のチョイスで、邦画コーナーは「おおかみおとこ、と、人間の女性が恋をする」アニメ映画です♂ このお姉さんも誘ってみました♂ お姉さん「私ね、ダーリンとの初デートは映画デートに決めました。今日はその練習したいからつきあってくれない?」 SEX「あはははは、まあいいですよ(これがJKなら死んでたな・・・)、ポップコーン買ってきますよ」 甲子園を見ている認知症のおじいちゃんの横で、死んだ息子になり切ったこともありました。これくらいならまあしてもいいでしょう♂ 病院の売店にポップコーン・・・はないのでお菓子と、コーラを買って♂ お姉さん「ありがとう、本格的ですね」 SEX「やっぱり映画といえばこれですもんね。はじまりますよ」 お姉さん「あの二人幸せそうですね」 SEX「そうですね(この後の展開を知ってると複雑な気分だ・・・) お姉さん「私もダーリンとああなれますか?」 SEX「そうですねえ、焦らず、お友達からでいいんじゃないでしょうか?大事なのは、ちゃんとお互いの気持ちが通じるかじゃないでしょうか?」 お姉さん「そうですよね・・・」 そしてこの映画、開始早々にHなシーンがありますwww お姉さん「……」 殺人鬼おじさん「若いもん、やってるなあガハハハハハwww」 SEX「……(これはきまずいなw)」 しかしこの映画、やはりかなり早期にショッキングな展開があるんですよね・・・ お姉さん「あっ、(ネタバレ防止のため回避)そんな、どうしてこんな・・・」 SEX「(つ ハンカチ)」 お姉さん「ありがとう」 10分くらいひたすら泣いてましたね。 んで、そのあとはひたすらお姉さんの身の上話を、映画を見ながら聞いてました♂ なかなかに壮絶な人生です。確かに、妄想のダーリンを生み出してしまうというのもうなずけます♂ お姉さん「いろいろ聞いてくれてありがとうございます」 SEX「いえいえ、そろそろクライマックスですよ」 クライマックス、とある別れのシーンです。 お姉さん「SEXさん、今日はありがとうございました。今日のこれでダーリンのことは諦める決心がつきました!」 SEX「ふぇ?諦めちゃうんですか?どうしてですか?」 お姉さん「本当は分かってるんです、ダーリンなんていないって。自分の心の隙間を満たすために生まれた幻だって・・・人間て、この映画のお母さんと子供みたいに、いつか自分の力で歩いて行かないといけないんですよね、誰かに頼るばっかりじゃなくて。それに、今日のこの映画を見て分かったんです、きっとどこかに幻じゃない本当のダーリンがいるって。きっとその人と、映画みたいな恋ができるって・・・」 SEX「〇さん・・・そうですね、応援しますよ!」 お姉さん「SEXさんもいろいろお話聞いてくれてありがとう。SEXさんにもきっといい出会いがありますよ」 映画で感動しすぎたせいか、その後もずっと泣いてました。 この映画を見せたのはこのためでした、ちょっと荒治療だったかしらん? とはいえ、彼女が現実を見つめる決心をしたのは良いことではないでしょうか♂ その後、お姉さんは症状が良くなって、妄想も出なくなって退院し、実家のある地方へ帰ったらしいと人づてに聞きました。 今頃、素敵な出会いのあったことを願うばかりです♂ 毎日服の色の相談に乗ってくれて、Hなことと食べることが大好きなのだという『ダーリン』も、きっと日本のどこかで、元気に、おバカに暮らしているはずです♂ ……この思い出(特に、一緒に棒を穴に入れるシーンを見たことw)を思い出して、シコシコしながらw | |
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