タイトル | うれしいやら、気まずいやら |
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投稿者 | くんにお |
投稿日 | 2016年03月16日 |
『うれしいやら、気まずいやら』 今年の姫始めのことです。 年初めから外したくないなとの思いから、いくつかのお店のサイトをじっくりみて、よし決めた、この人にお願いしよう! と予約を入れました。 待ち合わせ場所で待っていると電話がなりました。 「こんにちは。くんにおさん(実際には予約した名前ですよ)ですか。どちらにいらっしゃいますか。わたしは、グレーのコートに赤いマフラーで…あっ」 目の前に現れたのは別のお店で2、3度つづけて入ったことのある女性ではないですか。昨年の秋ごろに彼女はそのお店をやめてしまって、それ以来会えなくなってしまっていたのです。 「久しぶり。予約の名前見て、ひょっとしてと思ってたの。うれしい~」と腕を組んできます。 「うわー。びっくりした。さっき、電話で声を聞いたときに、聞いたことある声だなって思ったんだよー」思いもよらない展開に、ワタシはドギマギしてしまいました。 ホテルの部屋が空いていなくて、しばらく待合室で待つことになりました。手を握り合っておしゃべりをします。 「最初は暑い日だったよね」「うん、日傘さしていたでしょ」「あのときも、なかなか部屋に入れなかったね」「そうだった。けっこう何軒も回ったね。手をつないで散歩できて、得したと思ってたんだよ」「そうなの。うれしい。それにいつか、服ももらったよね」 それは、コスプレと思って持ち込んだ服をそのままあげたことがあったのです。「あれ、家で着ているよ」 これまでにワタシと会ったときのことを一つ一つ話してくれます。そのうち別のお客とのエピソードが混じるのだろうな、そのときは笑って「オイオイ」って言わなきゃな、などと頭の裏側で考えながら話していたのですが、そんなことはひとつもありませんでした。しかもワタシが忘れてしまっているようなことまでも彼女は覚えていて、惚れてまうやろってやつです。いかんいかん。 また会えてうれしい、と彼女は言います。ワタシもうれしいはうれしいのですが、気まずい思いもぬぐえません。サイトの写真をじっくり見て選んだ女性が以前のオキニだったということは、つまりワタシの好みがはっきりしているということですが、そのオキニご当人だと写真で見抜けなかったのが、情けないというか、申し訳ないというか。顔にボカシがはいっているとはいえ。 ワタシが「ほかの女性」を選んだことに変わりはないわけです。浮気だと責められるはずもないことですが、なんだか気まずい。 あと彼女、源氏名が変わっているのですが、どうしても前の店で使っていた名前で呼びそうになってしまうんですよね。これ、いちばん困っています。 | |
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