タイトル | 天使 |
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投稿者 | 裏目裏目 |
投稿日 | 2016年03月01日 |
『天使』 先日彼女にフラれました。 公にはできない関係だったのですが、私は彼女のことが本当に好きでした。少し複雑な関係ではありましたが、会って話をしたりご飯を食べたりする、そんな時間も楽しい女性だったのです。 でも、彼女にとってはそういう関係での私の気持ちが重かったそうで、別れを告げてきました。それ以来腑抜けた毎日を過ごしています。 彼女は私が風俗店を利用していることは知っていました。 でも、諸処の事情で私は彼女のために利用を辞めようと思ったのです。 その時に、長い間指名を続けている姫には「もう来られない」とお別れを言おうと思って店に行きました。 お世話になってきたので、何も言わずに行かなくなるというのは自分としても嫌だったのです。 することはしてもらった後に、そのことを姫に伝えました。 (それは料金がもったいないからとかではなくて、私としても言いだし辛かったのです。) そうすると、姫がぽろぽろと涙を流し始めたのです。 姫は「もう裏目さんと会えないなんて寂しい」と言って泣いています。 どちらかと言えばフラれ体質でこちらからお別れを言ったことが少ない私(笑)は非常に戸惑いました。 涙を拭きながら姫が私に対する気持ちをいろいろ聞かせてくれました。そんな風に私のことを考えてくれていたことがとても嬉しかったものです。 姫が落ち着いた頃に終了の時間になりました。いつもは出口で笑顔で送ってくれる姫が、また泣きながら見送っているのを後ろ髪ひかれる想いで後にしました。 で、その直後にフラれた訳です。 情けない人間である私は、癒してほしくなって姫のところに行きました。 「この間、もう会えないと言ったけど、またお世話になります」ということで。 お恥ずかしい話ですが、確かお別れを言った時から1週間経っていなかったと思います。 部屋に入ってきた姫はびっくりしていましたが、フラれたことを伝えると「喜んじゃいけないんだけど」と言いつつ、満面の笑みで迎えてくれました。 「彼女にフラれたからといって、こういうところで癒しを求めるなんて情けないね」と言うと。 「そういう時のために私がいるんですよ」と言って甘えさせてくれました。 なんていいコなんでしょう。 その日私は不発に終わりましたが、姫は終始笑顔でいてくれました。見送ってくれる時も、前回とは違って素敵な笑顔でした。 それが私にとって最高の癒しになりました。 お仕事だとはわかっています。 でも、客と姫の関係であっても、それはそれで人間関係のひとつだと思うのです。 姫は私のことを愛してくれている訳ではありませんが、客として時々会う相手としては、ある程度の好意を持ってくれているのだとは思います。「もう来られない」と言ったときの姫の涙は本当に悲しくて出た涙だったと思います。 風俗店で客と姫として会う関係でも、やっぱり嫌がられるよりは「このお客さんだったらまた来てほしいな」と思ってもらえるような客でいたいと思うのです。 常にそうしてお店を利用してきたつもりですが、そういう中で姫との関係を作ることができていたと考えたいと思っています。 最近あまり新規開拓をしない私ですが、これから出会うかもしれない姫ともそういう時間を作りたいと思っています。 それからもその姫にはお世話になっています。 いずれその姫もお店を辞める時が来るのでしょうが、それは姫にとってはよいことだと思うので、私も喜んで見送りたいと思います。 でも、すごい喪失感に襲われるんだろうなあ・・・。 | |
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