タイトル | 昔話(3) おばちゃ~ん!アナザーその1 |
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投稿者 | 洗濯屋のケンちゃん |
投稿日 | 2020年09月15日 |
『昔話(3) おばちゃ~ん!アナザーその1』 おばちゃん地雷シリーズその2です(笑) こんなネタならいくらでも出てきますぜ(笑) あれは20代後半の頃、ところは池袋です。 軽く一杯飲んで上機嫌になった私はどこか軽く性欲を処理できる店はないものかと周囲を物色していました。 でもここは池袋。池袋って何だか、その手の店が点在してるんですよね。歌舞伎町みたいな固まってない。 今のようにネットがない時代なので(その頃は携帯電話すら持ってなかった土地鑑のない土地では如何ともし難く、無料案内所でもみつけるしかない状況でした。 するとそこに、明らかに土地鑑のない田舎モノの匂いを嗅ぎつけたのか、怪しげなおっさんがするすると近寄ってきたのです。 「お兄ちゃん、良い子いるよ」 客引きです。 客引きについていって良い思いをした男など古今東西1人もいない、そんなことは知ってます。 それどころか私自身、このほんの2年ほど前に会社の先輩と2人で歌舞伎町で「ランジェリーパブが2,000円ぽっきりだよ」という客引きのおっさんんに引っかかり、ランジェリーでも何でもない普通のパブでビール1杯飲んだだけで8万円請求されるという痛い目に遭ったばかりです。 普通に考えてこんな客引きについていくわけないと思いますよね? ところが。 ついていったんですよ、私。 もちろん最初からホイホイ捕まったわけじゃないです。相手にもしていなかったのですが、 「30分1万円で最後までできるよ」 「グラマーな尻のでかい子がいるよ」 とか何とか繰り出される言葉を無視しきれずに、 「でかい尻とか言って、ウエストは58cmだよ、とか言うんだよね」 「いやいやさすがにそんなスタイル良かったらもっと良い店で働いてるよ」 「ちょっと腹も出てるけど、とにかく良い尻なんだよ」 「あの尻を拝むだけでも価値があるから、兄さん寄ってってよ」 …ね。もう既にペースに巻き込まれてます(笑) 余談ですが、性欲に突き動かされる時の男は知能が低下している、というアメリカの研究報告があるそうです。美女のセクシーな写真を見せた直後に知能テストをやると、前処置なしで知能テストをしたグループより有意にIQの平均値が低くなったのだそうです。 個人的には深く頷ける結果です(笑) また、ある女性作家が書いた小説の中で、それまでさんざダメ男に苦労させられた女が、 「ベニスを勃てた男が言うことなんて、何一つ信用できない」 と啖呵を切るシーンがありました(笑) これも返す言葉がございません(笑) ただ男代表としてひとつだけ弁解させていただくならば、確かにチ○チ○を勃てた男は誠実さが低下しているのは間違いないでしょう。 でも知能も同時に低下しているのです(笑) 恐るべしテストステロン(笑) さて、推測するに一時的にバナナを目前にしたチンパンジー並みに知能が低下した状態と思われる私がおっさんの後をついて行って辿り着いた場所は、いかにも「まともな業者は一切入っておりません」という怪しさが溢れんばかりに満ちた雑居ビルの地下でした。地下ですよ地下。 この時点で「ちょっとこれはヤバいんじゃないか?」と頭の中で警報が鳴ってます。 しかしその一方で、何が始まるのかワクワクしてる自分もいるのです。なのでそのまま後ろを向いて走れば簡単に逃げることができるのに、なおもほいほいと階段を降りていくのでした(笑) なんでしょうねぇ、このセロトニン不足体質は(笑) 正確に言うと、セロトニンの分泌が不足しているわけではなく、セロトニンの受容体が少ない体質の人がいるそうなんです。 セロトニンとは、例えばスポーツで何かを達成した時に放出され、脳に快感を与える神経伝達物質らしいのですが、これの受容体が少ないとセロトニンが放出されても受け取ることが満足にできないため、もっとさらに危険なことやはげしいことをやらないと脳が満足できない、ということらしいです。 危険なことをする冒険家やプロのスポーツ選手、またサイコパスや大犯罪者に多いタイプだそうです。 私も多分それです。危ない(普通に生命的に危ないという意味)遊び、好きですもん。 やー、サイコパスの素質あり、と言われるとカチンときますが、そこはおそらく他人の感情への共感性がやや高すぎる性質(これはこれでずいぶん苦労させられましたが)がサイコパス化を防いでくれた気がします。 …というのは後から振り返った人生総決算的な物言い(笑) この話の渦中の私はまさにそれらの性質に振り回されて酷い目に幾度となく遭ってきた真っ最中なわけです。 この時もセロトニン不足体質に加え、テストステロンによる知能低下まで起こしているわけで、危ないことしたがりのバカという、まさに無双状態なわけです(笑) 逃げる?そんなつまんないことしないって、てな状態です。 地下に降りるとそこには鉄の扉が。店の看板もなく表札すら掛かってないのが怪しすぎる。 おっさんがチャイムを鳴らすとぎーっという音と共に扉が開き、ママと思しき女性が顔を出しました。 おっさんは二言三言、ママと言葉を交わすと私を扉の中に押して階段を登っていきました。 さて薄暗い部屋の中、ママと思しき女性と対峙します。カウンターらしきものがあるのが、やはり風俗店ぽいです。 それにしてもこのママ、何というか異様な様相です。 年の頃は40は超えてるとみた。いくら自分が接客するわけじゃないとはいえ、客に接触するのだから化粧くらいしろよ、と言いたくなるほぼスッピンです。顔は…まったく覚えてないのですが、まあ年なりのおばちゃんだったということでしょう。 それにしても異様なのは体型。 「ビヤ樽が服着たような」とはこのような見事に太った女性を指してよく使われる言葉ですが、ほんとに見事な樽体型。 普通太ってる人でも、胸の膨らみがあって一度凹んで、それから改めて腹がせり出してくるでしょ? あたかも富士山の向こうで一度高度を下げて河口湖があり、改めて山が迫ると南アルプス、といった具合に。 それがないのです。 胸の頂点から腹の頂点まで、同じ高度で大平原が続いているのです。 どうしたらこんな地形がもとい体型ができるのだろう? この体型を何に例えるか? オットセイとかトドなどの海棲ほ乳類の名前が頭をよぎりますが、何か違う。 …そうだマンボウだ。マンボウが一番雰囲気が分かる例えだ。この、何というか砲弾型の体型を例えるのには、マンボウが相応しい。 砲弾と言えば、昔のSF小説や映画で人類が月に行く方法で、人を大砲で射出するというのかあったけど、普通の人、特に女性を射出しても胸や尻の後ろで乱流が生じて軌道が逸れまくるよな、と思いながら見てた。 でも、このおばちゃんなら正確に着弾させることができるかもしれん… とか思いながらおばちゃんを見ていたら、ふとおばちゃんが私に振り返って、 「なにじろじろ見てんだよ。イヤらしい子だね」 と言った。 え?イヤらしい?俺は純粋に科学的興味を持って見ていたんだけど。 それにこのおばちゃん、自分の身体が性欲の対象になるとでも思ってるの? うーん、まあいいや。おばちゃん鑑賞してる場合ではない。 早く女の子選ばせてくれよ。選ぶほどいないんだったら、さっさと話を進めてくれよ。 と思った時、タイミング良くおばちゃんが、 「うちは30分で1万円だけど、それで良い?」 と聞いてきた。 おお、なかなか妥当な値段じゃないか。それにあのおっちゃんも嘘はついてなかった。 いやこれはもしかして、世にも珍しい「客引きについてって幸せを掴んだ」パターンになるのでは? さっきまでの絶望感とは打って変わってテンションが上がりました。 おばちゃんに1万円払うと、じゃあこちらへ、とカーテンを開けて狭い通路に先導してくれました。 通路の両側に部屋があるらしく、扉が並んでいます。壁は天井までは届いていないのですが、消防法の関係でこうなっているのでしょう。よくあるやつです。 そしておばちゃんは奥の部屋に私を招き入れました。部屋の中には狭いシングルベッドがありました。 どうやら女の子は選ぶほどいないようで、完全にお任せパターンのようです。 もういいや、鬼が出るか蛇が出るか、何が出たって成敗してくれるわ、わはは。 やたら気が大きくなった次の瞬間、私を地獄に突き落とす瞬間が訪れたのでした。 部屋の中にいるおばちゃんが、後ろ手でドアを閉めた!!! それが何を意味するのか理解しかねているが、悪い予感だけが津波のように押し寄せている私に向かい、おばちゃんがトドメを刺しにきました。 「さ、ズボンとパンツを脱いでそこに横になって」 ……えーーーっっっ?! あ、あ、あんたが俺の相手するの?? いやいやいやいや、鬼でも蛇でも出てこいとは思ったけど、マンボウは無理だーー!!! そうです。カンの良い方はとっくにお気づきかと思いますが、さっきおばちゃんの体型を事細かに描写したのは、この悲劇の伏線だったのです(笑) ……なんか超長文になってしまいましたね。 ここまで投げ出さずに読んでくれた方がいらっしゃれば、ほんとにありがとうございます。 しかし、ここまで長くしながらアレですが、この話はまだ続くのです(^-^*) 次回はさらにシュールな展開が待ってます。 というわけで続く(笑) | |
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