タイトル | おばちゃーん! パート9 |
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投稿者 | 洗濯屋のケンちゃん |
投稿日 | 2023年03月18日 |
『おばちゃーん! パート9』 んー、これ「おばちゃーん!」シリーズに入れるにはちょっと若い姫さんだなぁ… と、このエピソードを思い出してからしばらくどう書くか悩んでいたのですが、結局おばちゃんシリーズとして書くことにしました(^-^*) 前置きがちょっと長くなります(笑) そもそもこの話を思い出したきっかけは、「写メ日記ウォッチング」のネタ探しに姫さんの写メ日記をあちこち読んでいた時に、新人の姫さんを見つけたことでした。 まあ新人といっても移籍や出稼ぎの場合はたいして初々しくはないわけですが、この姫さんは初日前に講習を受けているようだしパネルの写真も店のオフィスで撮ったスナップ写真みたいだったし、少なくともソープは初めてなのかな、と思った次第で。 その姫さんの初日、何となく気になってその店をチェックしていたのですが、なんと初出勤だというのに口開けから2枠分くらいの時間、「待機」になっていたのですよ。 その後ようやく1枠入ったのですが、その後はやはり待機が続いて、結局その日は1枠だけ、という状況のようでした。 おーい、店も初出勤の姫さんには客を付けてやれよ~。閑散期とはいえ、初日にこれだと心が折れちゃうかもしれんよ。 こんな時用の客を店の方で確保してないんかいな? と思って、ふと昔のことを思い出したわけなんですよ。 前置き、まだ続きます(笑) 30年と少し前の話です。 私のコラムで最多登場回数を誇る「お茶挽きさん」が引退して1年ほど経っていたかなぁ。そんな時期の話です。 お茶挽きさんがいた店にはその後も頻度はガクッと落ちましたが、たまに行ってました。安い店だったので行きやすかったし、せっかくボーイさんたちとも顔見知りになれたし。 で、ある時、その店で待合室で姫さん待ちをしていた時のことです。閑散期だったためか、待合室には私の他にはおっさん(今の私と同じくらいの歳だったかな)が1人いただけでした。 そのおっさんとボーイさんの会話がちょっと気になって、話に割って入ったのでした。 ねぇねぇ、おっちゃんが今から入る子って、新人さん? すると既に顔見知りになっていたボーイさん、私の方を向いて、そうですよ、と。 気になったのは、そのおっさんがわざわざ店から呼ばれたような会話をしていたからなのでした。 つまり、 俺は新人の子の最初の客として、店に呼ばれてわざわざ時間を作って来たがや ってことなんです。 新人の、特にソープ経験がない子は、初出勤していきなり待機だと可哀想ですから、こちらでお客さんを用意することもあるんですよ とボーイさんが言う。 つまり常連客のうち、この人なら未経験の新人に当てても大丈夫だろう、と店側が踏んだ客は、店の方から連絡してこの日に未経験の新人が出るから最初の客になってくれないか?と頼むことがあるんだそうです。 えーっ、それいいなー 俺もこの店じゃ常連だけど、俺にはそんな声はかからないの? いやだって、ケンさんはお茶挽きさん一筋だったじゃないですか(笑) まあそりゃそうか(笑) とその時はそんな会話で終わったわけです。 前置き、長いな(笑) まだ続くんですよ(笑) 数ヶ月後、私はその店に火災報知器の点検の仕事に入っていました。 これも他のコラムに書いた話ですが、そもそもお茶挽きさんと出会ったのは、彼女の前の在籍店に私が火災報知器の点検に入ったことがきっかけでした。 というのは、お茶挽きさんが在籍中に、前の店でお茶を挽いていた冴えない自分をそれと知りながらわざわざ指名して、しかも今のこの店に移籍してからもついてきて常連になった物好きな坊やがいる、なんて話をケイさん(『二輪車に記憶』のコラム参照)やボーイさんに話していたので、ボーイさんが、 ケンさん、火災報知器の設備会社で働いているんですか? と話しかけてきたのがきっかけでした。 いや僕、まだ学生なんですけど、バイトでね あーなるほど うちには○○社に点検に来てもらってますねー あ、そこ、うちの親会社みたいなもんだから そこからよく下請けの仕事も回ってきますよ なら、うちの点検、○○社より安く請けてもらうことってできます? …任せてください(笑) ってことで、○○社の手の内は知り尽くしている我が社は、次の点検の仕事はそこより5万円安い金額を提示して見積もりを出し、まんまとこの店の仕事を取っていたのでした(笑) ま、親会社の方も、資材はそちらから流れてくるんだし、零細の子会社相手に張り合ったりはしないので(笑) で、この話の当時は大学が忙しくなっていたので、その火災報知器の点検のバイトもほとんど行かなくなっていたのですが、この時は久しぶりに社長に懇願されて現場に出ていたのです。 頼むよー来てくれよー いやー、僕も今は大学が忙しいし… 頼むよー、この日は現場2つ取っちゃったから、現場を仕切れる人間がどうしても必要なんだよ~ いやそもそも社長1人でやってる会社なのに、なんで同じ日に2つも現場取っちゃうんですか ケンちゃんに来てもらえばイケる!って思っちゃってさぁ そんな見切り発車で… んー、ならバイト代、○万円くれれば行っても良いですよ なんだって?そんな高額、ムチャじゃないか? 何言ってるの(笑) その店の見積もりを書いたの俺だよ? 人件費にいくら計上してるか知ってるもん その額をピンハネせずに全額寄越せ、って言ってるだけですやん んー、分かった その額で頼むわ 仕方ないですねー なんて経緯で久しぶりに他のバイトを3人引き連れて、馴染みの店に仕事で入ったわけなんですよ。 ちなみに資格は持ってなかったので、今だったらコンプラ的にアウトです(笑) で、そろそろ長い前置きも終わりに向かってます(笑) 仕事をしていたら、例のボーイさんがするすると近寄ってきて、 ケンさん、明日の午後、時間作れますか? って言うんです。 うん、まあヒマではないけど、何とかなると思うけど、何かあるんですか? と聞いたら、 実は明日初出勤の女の子がいるんですけど、初回に入ってもらえませんか? と言う。 おおーっ!来たー! 新人の初客指名! この時はこちらも仕事でバタバタしていたこともあり、分かりました行きます!とだけ返事して仕事を続けたのでした。 さて翌日、指定された時間に店に入りました。 待合室でボーイさんから詳しい説明を受けます。 この子はですね、ソープどころか風俗の経験がまったくない子で、面接の時から尋常じゃなく緊張していた様子だったので、是非とも優しく接してあげてくださいね と言われて突如としてプレッシャーが(笑) それ、責任重大やん ほんとに僕で良いんですか? いやぁ、お茶挽きさんがあんなに懐いていたんですから、大丈夫だろうと思って え?お茶挽きさんて、そんな難しい人だっけ? まあ最初の頃はちょっと気難しくて難しい子かな、って感じでしたよ わりとすぐ雰囲気が柔らかくなりましたけど、それでも比較的感情が表に出やすい子ではありましたねぇ ああそれは分かるような気がする(笑) でもそれはそれとして、他には適任者はいなかったんですか? ええ、何人かに声はかけてみたんですが、都合が合わなくて ああほら、先日待合室で一緒になったおじさんがいたてしょ、あの人にも声はかけたんですが、その人は若い子が好みなので、俺は年増はいやだ、って言われちゃって(笑) ……え? 今なんて? 年増? あ、ええそうなんです デビューには少し歳がいってる子なんですが、ケンさん大丈夫ですよね? ですよね?って決めてかかられても(笑) …まあ僕の母親より年上でなければ あはは、いくらなんでもそこまで年じゃないですよ~(笑) ケンさんのお母さんて、そろそろ還暦くらいのお年でしょ? いやいやちょっと待って 僕の歳、いったいいくつだと思ってるんですか? え?だってお茶挽きさんがあんな懐き方をしてたから、お茶挽きさんより年上かなって どんな懐き方? それ気になります(笑) 俺、お茶挽きさんよりかなーり年下ですよ? …ええっ? だって昨日も若い人を引き連れてしっかり仕切ってたし 彼ら、僕と同年代だし、そもそも僕も彼らと同じバイトです え~っ? うちの店に営業かけて仕事取ったのもケンさんじゃないですか! 営業も経理もしてましたけど、ただのバイトです(笑) そして本業は学生ですから(笑) はぁ~ 驚きました いや何回も言ってるやん(笑) はぁ、そうでしたっけ? 先入観が邪魔して耳に入ってなかったんでしょうかねぇ(笑) まあ勉強が好きすぎて少しだけ長く大学にはいるけど(笑) で、質問に戻るけど、僕の母親よりは年下の子、ですよね? …… ………… ん、まあ大丈夫でしょう? その間は何なの(笑) それにどうして語尾が疑問形になるの?(笑) ま、今さら後戻りもできないので、ここはひとつよろしくお願いします! いやー、屋根の上に昇らされてハシゴを外された気分だわ(笑) ってことで、最後はうやむやにされてご案内されてしまいました(笑) 廊下で対面すると… あぁ何とか母親よりは年下っぽいわ、良かった(笑) 年の頃は40前後ってところでしょうか。 風俗っぽくないというか、生活臭が漂う雰囲気なのは風俗未経験なら仕方ないところだし、化粧っ気がなさすぎるのも生活臭を増しているのですが、細面でスタイルも悪くないし(まあ脱がなきゃほんとのところは分からんですが)、ひとまずはホッとしました。ただでさえ初回客ということでプレッシャーがかかってるのに、タイプと遠くかけ離れてたら絶望感さえ感じてしまいかねなかったですから。 ただ。 その「初めておばちゃん」緊張している。 それも半端でない緊張感。ガチガチです。 顔面も血の気がないです。その血の気のなさがパッと見、推定年齢を10歳は引き上げていたので、顔を見た瞬間は絶望しかけましたもん(笑) 廊下を案内して部屋に入るとき、ドアを開ける手がはっきり分かるほど震えてました。 部屋に入ってからも挨拶も忘れて、えっと、まずどうするんだっけ?と呟く声が震えています。 まずお風呂にお湯を入れるんじゃないかな?とアドバイスする私の声も震えてる!(笑) これほどガチガチに緊張されると、こちらにまで緊張感が伝染してしまいます(笑) 浴槽にお湯を入れて風呂場の段取りが一段落すると、部屋の床にペタンと座って沈黙(笑) ここは通常だと浴槽にお湯が貯まるまでの時間、しばし雑談したり悪戯したりしながらゆるゆるとプレイが始まったりする間、なのですが、多分頭の中は真っ白なんだろうなぁ、と思しき顔面蒼白のままで固まってました(^-^*) あ、そういや名前(源氏名)も聞いてなかったわ、と思いついて、 お名前は何というの? と尋ねたら、ハッと顔を上げて、ごめんなさいそれ最初に言わなきゃならないんですよね、とますます顔色が白くなる(笑) あ、いやいや最初なんだから順番とか段取りは何だって良いけど、名前知らないとなんて呼んだらいいか分からないから と笑うと、すみません、とぴょこんと頭を下げて、再び凝固します。 …… ………ん? 名前は? もしかして……自分の源氏名、忘れた?(笑) 忘れちゃった? と聞くと泣きそうな顔で小さく頷きました。 ここまで緊張されると、伝染していたこちらの緊張感は解けていきます。ついていけないから(笑) しばらく待っても思い出す気配がないので、フロントに電話して聞いてみなよ、と促したら、内線電話をとって、すみません私の名前を忘れてしまいました、と電話に向かってペコペコ頭を下げてました(笑) 電話を切って私に向き直り、サユリ(もう思い出せないのでここで適当に付けました笑)だそうです、と報告してきます(笑) じゃあサユリさん、今日はよろしくお願いします と頭を下げると、慌てて私こそよろしくお願いします、こんなんですみません、とお辞儀してきました。 ーーーーーーー なんか思った以上に長くなったので、ここで一旦切ります その2に続きます(^-^*) | |
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