タイトル | 噂の恐ろしさ(笑) |
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投稿者 | 洗濯屋のケンちゃん |
投稿日 | 2021年05月02日 |
『噂の恐ろしさ(笑)』 私、高校を卒業するまで、あるソープ街にほど近い街で育ちました。まあ大学もソープ街がある街だったのですが(笑) 当時はまだ「トルコ風呂」って呼ばれてましたけどね。情報局員でトルコなんて言葉を知ってる人が果たして何人いるか… 子供の頃、親が運転する車でそのトルコ街の横を通った時、両親に「トルコって何?」と聞いたのが、性風俗を意識した最初でした。 その時は母親が「○○叔父さん(母の弟)が好きなところ」って答えてました(笑) 意味が分からんけど、子供心にあの叔父さんが好きなところ、てことはいかがわしいところだ、と直感的に悟りましたから(笑) 小学生の時、自宅近くで弟が車と接触事故を起こしました。 近所の人から弟が牽かれた、と聞いて青くなって現場に駆けつけたのですが、単に自転車に乗っていた弟が車と軽く接触したというだけの事故で、弟に怪我はなく平気な顔をして警察の検分を見ていました。 この弟の事故の相手が、その近くのトルコで働くコンパニオンだったのです。 でもほんとに普通のおばちゃんでした。おばちゃんというよりはおばあちゃんに既に片足突っ込んでいるよえな風貌の。 警察官に「職業は?」って聞かれて、おばちゃんが店の名を答えたのですが、一瞬警察官が戸惑ったように目を泳がせて、「ああ、ボイラー係か何か?」って聞き返したのをよく覚えています。 その店の名は国道からよく見える店だったので、横で聞いていた私にも「トルコ風呂だ」ということは分かったのでした。 ところがおばちゃんが俯きながら「…いえ、コンパニオンです」と答えたものだから、現場(の野次馬たち)は騒然としたものでした(笑) 私は、この時からトルコ風呂は伏魔殿のようなイメージになってましたから(笑) さて前置きが長くて申し訳ありません。ここから本題です(笑) 高校生になる頃には、おどろおどろしい伏魔殿イメージも多少修正され、運が悪いと伏魔殿だけど運が良ければ酒池肉林、という認識になってました(笑) なんせ電車の揺れでも勃つ年頃です(笑) テストステロン過剰状態が続いている男子高校生にとってトルコ風呂はまさに夢の国、校舎の窓から湖越しに見えるトルコ街の灯りに向かって「うおー!あの灯りが俺を呼んでるぜー!!」と叫ぶバカばかり(笑) (しかもたいてい、女子生徒にその現場を見られていて軽蔑される笑) あ、話が横道に逸れますが、仙髄に勃起中枢という部位があって、そこを物理的に刺激されただけで勃つのは自然な反応なのです。 仙髄って要は尾てい骨に近い部位ですから、電車の揺れで勃つのも仕方ないことで(笑) それはともかく(笑) 当時、私の通う高校で一部の男子生徒の間で、ある噂が囁かれるようになりました。 「トルコって学割が利くらしいぞ」 いったい誰なんでしょうねぇ、そんな噂を流したのは。 その噂が流れだして(私が聞いた時点で既にかなり広がっていたようでしたが)しばらくして、1人の男子生徒が停学処分を受けました。 その事実を私たちに告げる生活指導の教師が顔を真っ赤にして「この恥知らずが」なんて怒っていたらしい、という話も届き、私たち比較的仲が良かった私たちは「さては…」と顔を見合わせたものでした(笑) なんせ、そいつは高校卒業時の寄せ書きに堂々と「たくさんの女と交ぐ合いたい」と書いたという剛の者です(笑) さて停学が明けて登校してきた彼を捕まえて話を聞いたら、やはり、トルコ風呂の店に行ってフロントで高校の学生証を提示し、「学割でお願いします」とやったらしい(笑) 彼が言うには、フロントのボーイさんが引きつった笑顔を浮かべてフロント裏の事務所に通され、あっという間に警察官が来て補導されたそうです(笑) かくして彼は、同級生の中で3年間でただ2人の停学処分を受けた生徒となったわけでした(笑) (もあ1人は学生服姿で雀荘で賭麻雀してた生徒笑) いや、悪いけど腹筋が崩壊するほど笑わせてもらいましたよ(笑) とはいえ、本当の悲劇(喜劇?)がまだ控えていたのでした。 苦虫を噛み潰したような顔で彼が語るのを聞けば、警察に補導されたのはまだ良いとして、店の事務所で拘束された自分を両親が迎えにきたのが耐えられんかった、と(笑) いやー、それは耐えられんわ(笑) 母親からひっぱたかれたそうです(笑) ここでも腹がよじれるほど笑わせてもらいました(笑) 男子高校生、容赦がありません(笑) でも次の話を聞いた時、ちょっと笑いが引っ込みました。 店に入ってきた両親を見てボーイが驚いたような顔をして、あろうことか父親に会釈してしまったそうな(笑) 彼の父親、その店の常連だったんです…(笑) いや、それは単なる偶然じゃなく、彼が行く店の見当を付けたのが、父親のポケットを漁って出てきた名刺からだった、というわけで、これは必然だったわけです。 なんせ携帯もネットもない時代、もし勇気が出なくて電話して様子を見よう、という心持ちになった時は、公衆電話から名刺を頼りに電話するしかない、と思ったそうで。 しかし父親と穴兄弟になるのは嫌なので、その名刺の名前の女だけは避けるつもりだった、と(笑) で、そのボーイの会釈に父親まで会釈を返してしまったそうで、それを母親にバッチリ見られてしまったおかげで、「今、俺んちは冷戦状態なんや」と。 ま、そんなこんなで教師は決して漏らさなかった彼が停学になった理由も、2日を待たずにほぼ全校生徒の知るところとなりました。 女子生徒には見事な箝口令で知らされなかったのが、男子高校生の結束力です(笑) そして彼は男子生徒たちの英雄となったのでした。 何故かって? 彼がやらなくてもいずれ誰かがやったからです。 彼が停学になった理由を知った時、「バカだよあいつ笑笑笑」と遠慮も容赦もなく笑い飛ばした連中の中に、何人が内心で(や……やらなくて良かった……)と胸を撫でおろしたことか(笑) いや私もその1人ですけどね(笑) 自分の身代わりに人柱となって停学処分を受けた彼は、もはや殉教者に近い崇拝を受けたのでした(笑) そんな彼も、高校卒業後はほとんど没交渉なのですが、同窓会名簿を見ると今は県立高校の校長先生になってます。 ……この話を暴露したら失脚するかな?(笑) | |
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