タイトル | 老舗の灯 |
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投稿者 | はっ・チローのムスコ |
投稿日 | 2021年02月24日 |
『老舗の灯』 今年の1月末日、 1軒の老舗ソープランドが、営業を終了しました。 創業は、昭和42年(1967年)といいますから、 実に54年の長きに渡って、 川崎 堀之内の風俗街を支えてきたことになります。 創業の3年後(1970年)には、 大阪で万国博覧会が開かれる、 まさに日本中が、日の出の勢いを誇っていた頃です。 川崎と言えば、京浜工業地帯の中心都市であり、 日本中から壮健な労働力が集結していて、 色街に対する期待も大きかったわけで、 当時の風営法改正(1966年)直後から、 その需要に応えてきた、老舗中の老舗です。 実はこのお店、以前は道を挟んで向かい合わせに姉妹店があり、 2軒で仲良く営業していましたが、 2019年3月に、1軒に統合していました。 (空いた方の店舗には、別グループの学園系ソープが入居しています。) いわゆるスタンダード店で、 若い子中心の学園系でもなく、かといって熟女店でもなく、 OLや秘書のような特色も持たせず、 激安店でも高級店でもない、 あらゆるニーズに応えられる、オールマイティな存在でしたが、 近隣のスタンダード店も徐々にその数を減らしており、 やや逆風気味であったのかと想像されますが、 さらにここにきて、猛威を振るう新型コロナウィルス。 この影響が大きかったのではないかと、推測されます。 1970年代以降、何度も襲った景気後退や、 AIDS流行などの危機を乗り越えてきたお店でしたが、 ついに今年、その歴史に幕を下ろしました。 以前に、姉妹店それぞれに1度づつお世話になっており、 残っていた方のお店でお相手してもらった姫は、 近くのお店に移籍となって、また会うことができるのですが、 その他の嬢の行先がどうなったのか、 余計な心配をしてしまいます。 現在、堀之内では、56軒の営業可能店舗のうち、 3軒が空き家となりました。 営業店舗が、これ以上減らないように、 願わくば、空いた店舗が復活するように、 祈らずにはいられません。 | |
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