タイトル | あしたの「嬢」 ~変わり行く「嬢」の定義~ |
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投稿者 | 名無しさん(ID:30927) |
投稿日 | 2017年05月13日 |
『あしたの「嬢」 ~変わり行く「嬢」の定義~』 風俗で働く女性を、世間一般では「風俗嬢」と呼ぶ。 そんな自分も、他に該当する言葉が思い付かず、発信時・受信時供に、なんとなく目の前を通過させて来たように思う(他意はありません)。 しかし、この「風俗嬢」と言う3文字が、たまに、カリッと語感に引っ掛かる事がある。 この違和感は何だ? キャバクラで働く女性は「キャバ嬢」。風俗で働く女性は「風俗嬢」。 だが、会社で働く女性を「会社嬢」とは呼ばない。呼ばないが、かつて社内でも「嬢」と呼ばれる単語があった。 「受付嬢」と「お茶汲み嬢」。 「受付で働いている」と言う文脈を聞くことはあっても、受付嬢を単体で聞く機会は減った。求人欄にも「受付」で募集はあっても「受付嬢」で記載されることはない。 お茶汲み嬢に至っては差別用語に該当する危険性がある。もし、女性社員にお茶汲みだけを強制したなら、それは完全なパワハラだろう。 どちらの名詞にも感じるのは、世間知らずのお『嬢』様はニコニコしていれば良い、お茶だけ汲んでいれば良いと言った、前時代的なニュアンス。 女性の働くフィールドが家庭内から企業へ一気に広がり、女性上司を見掛ける事も、全く珍しくなった昨今では、最早、絶滅した価値観。 恐らく、キャバ嬢や風俗嬢も、この流れでネーミングされたんだろうけど、少なくとも、自分がお世話になっている某オナクラ店では当てはまらない。 ちゃんと教育を受けた大学生はゴロゴロいるし、専業で頑張るかしこさんやダブルワークの社会人さんも奮闘している。 それでも「○○しかできないんだから」とか「○○だけしていれば良い」と言った古臭い男性上位感を押し付け、風俗で働く女性をどうしても下位に見たい人は(哀しいかな、若干、居るみたいです)、ただただ哀れとしか言いようがない。 以前、レンタルルームに設置してあったフリーペーパーを読んでいたら、Q&A欄に「もし彼女が風俗嬢だったら」みたいなベタなアンケートがあった。 別れる・話し合う・そのまま付き合うみたいな内訳で集計してたけど、この質問自体「風俗で働く=悪」みたいな前提で、そもそもナンセンス。 また、付き合った相手が、例え風俗嬢であろうと多重債務者であろうと、それは当事者間の問題であって、他人がとやかく口を挟むことではないし、実際にその状況に置かれないと、答えは出ないハズ。 この質問は、世間が風俗嬢に抱く典型的なイメージだと思う。 しかし、とある統計では(『夜の経済学』等)、日本人女性の数十人に一人は、業界に現役で勤務している or 勤務していた経験があるとのこと。今後、働いてみたい女性も含めれば、潜在的な人数は計り知れない。 ここまで市民権を得れば、履歴書に記載して、キャリアとしてカウントされるかもしれない。 会社にリフレッシュルームと称してオナクラが併設されるかもしれない。 「私は、手で男性を癒す事しかできない女なんです」 「そんなことない!キミは素晴らしいよ」 「私なんか…私なんか…」 とかなんとか言いながら、社内のイケメンリーマンと付き合ってしまうかもしれない。 風俗嬢という名称も「○○ワーカー」等に、改変・統一され、雇用の裾野が広がるかもしれない。 …っとまあ、終盤、かなり妄想が先行したものの(苦笑)、イメージの改善やメディアの露出が増えれば、彼女達の地位が向上する日は、きっと来る。「嬢」そのものの印象も、きっと変わる。 その日を迎えるまで、立て!立つんだ嬢!泪橋を逆走する日は近い! | |
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