真の男は、女の子のために治験に参加する! - 名無しさん(ID:9358)の風俗コラム |口コミ風俗情報局

風俗コラム『真の男は、女の子のために治験に参加する!』
タイトル真の男は、女の子のために治験に参加する!
投稿者名無しさん(ID:9358)
投稿日2016年03月05日
『真の男は、女の子のために治験に参加する!』
モテる男は、大通りで両手を使って鼻くそ食べていても、可愛い女が寄ってくるよね。


可愛い女「両手で食べられるなんて器用~!」


みたいに女はキャーキャー言うわけじゃん。
ふざけんなって話ですよ。

モテない男は、必死になって話術を磨いて胡麻をすって、ようやく人間扱いしてもらえる。


妖怪人間ベム「早く人間になりたぁーい!」


いや、どんなに願っても、妖怪みたいなルックスの男は話術を磨かないと人間にはなれないから。

ベムは本当に世間知らずだね…



というわけで、大学に入ってからの私は女の子の気を引くために必死になってトークのトレーニングをしていました。

毎日女の子が笑ってくれるようなネタを考えて、少しずつノートに取る。

面白いとか楽しいと思われないと、モテない男には人権はないのです。売れない芸人のような生活をしてやっと人権が与えられるのです。


『基本的人権の尊重』


なんて崇高な言葉だろう。
私のような妖怪人間には関係ありませんが、それが崇高な言葉だということは分かります。



そんな夏のある日。



大学の図書館で勉強しながらネタ探しをしていた私は医療本のコーナーで、寝ているだけでお金をもらえる治験というアルバイトがあることを知りました。

…これはネタになる。

そう直感した私はすぐにネットで治験のサイトを探して、9泊10日のコースに応募しました。

△△病の新薬のテストで30万くらいの内容。

人類の役に立ててネタも出来てお金も貰える。
何も断る理由がない。


事前の健康診断や承諾書へのサインを済ませた後で、おっぱいパブで働く大好きな高島彩ちゃんに、今度治験をしてくるとメールを送ります。


シコリアン『治験に行きます。△△病じゃないけど△△病の新薬を飲みます』

高島彩ちゃん『えっ? どういうこと?』

シコリアン『人類の役に立ってお金もらう!』

高島彩ちゃん『シコくん、毎週お店に来てたけど。そんなにお金困ってたの?』

シコリアン『お金はあるよ。なんとなく治験に行ってみたいだけ』

高島彩ちゃん『やめなよ、危ないよ。心配だよ』

シコリアン『分かった。お土産買ってくるね!』


こんな感じで彩ちゃんと10日間メールをしました。思った通り治験をするとネタがたくさんできます。



・治験1日目

シコリアン『寝てるだけかと思ったけど、一時間に一回採血されるよ! 可愛いお姉さんに12回も抜かれた! でも泣かなかったよ! 薬苦かった』

高島彩ちゃん『本当に大丈夫? 具合悪くない?』

シコリアン『悪くないよ。他の参加者も、目は死んでるけどみんな体は元気』

高島彩ちゃん『初日なのに!? 心配だよ』



・治験2日目

シコリアン『ご飯が美味しかった。でも採血のお姉さんが「もし失敗しないで1回で血管に刺せたらジュースおごってね」とか同僚と話していてテンションが下がった』

高島彩ちゃん『ひどい。その人はちゃんと採血できたの?』

シコリアン『駄目だった。「これでジュースもらえない~。あはは」って笑ってた』

高島彩ちゃん『それ大丈夫なの!? 心配だよ』



・治験4日目

シコリアン『オナニーして尿がおかしくなってるやつがいた。気持ちは分かる』

高島彩ちゃん『うわぁ。それ恥ずかしすぎるよ。
その人はどうなったの? シコ君は変なことしてないよね?』

シコリアン『その人は夢精って言い張ってセーフになった。もちろん俺は変なことなんてしないよ。ちょっとだけ触ったけど』

高島彩ちゃん『そのまま自分で出したりしないでね? 心配だよ』



・治験6日目

シコリアン『右腕に注射されすぎて紫色になって、もう射つ場所がなくなったから今度は左腕になったよ』

高島彩ちゃん『ちょっと! 体は大丈夫なの?』

シコリアン『体は元気。でも朝起きると枕に抜け毛があって恥ずかしい』

高島彩ちゃん『うーん、きっと遺伝だと思うけどね。心配は心配だよ』



・治験8日目

シコリアン『やることがなくて、毎日薬を飲んで採血をされて眠るだけでとても退屈。ホームシックになりそう。彩ちゃんの顔が見たい!』

高島彩ちゃん『私の顔でよかったらいつでも送るよ。メールに添付したから、少しでも元気を出して! あと少し!』

シコリアン『彩ちゃんの顔だ! すごく可愛いよ。しかもお風呂上がりじゃないか! あぁ。禁欲生活が長過ぎて股間が大きくなってきた』

高島彩ちゃん『絶対自分で出したらダメだよ。あと少しだからね! 心配だよ』



・治験9日目

シコリアン『長かった治験も明日の昼で終わり。これだけ長く泊まっていると、この治験部屋にも愛着がわいてくるよ』

高島彩ちゃん『よくがんばったね。明日駅まで行くから、終わったら一緒に帰ろう?』

シコリアン『こっちまで来てくれるんだ。ありがとう。腕が注射痕だらけだから、警察に変に疑われないように長袖を持ってきて』

高島彩ちゃん『分かった。持っていくけど。そんなに痣になるくらい注射してたんだね。シコ君、本当に元気なんだよね? 心配だよ』



・治験終了

治験が終わって治験スタッフから、お金は後日
『体に何の異常もなくて再検査とかなかったら、1か月後に振り込む』
と教えてもらいました。

死んだ目をした治験仲間ともお別れです。
戦友との別れはいつの時代も寂しいものですね。


さて、たくさんのネタと30万円の報酬を獲得した私は意気揚々と、しかし腕はタオルで隠しながら駅へと向かいました。

これだけの体験をすれば、彩ちゃんを笑わせ続けるのも簡単です。

それを想像すると自然と顔もにやけてしまいます。会心のネタを放った三遊亭好楽くらいイヤらしいにやけ顔です。

駅に着いてみどりの窓口で高島彩ちゃんを見つけた三遊亭シコリアンは、そんな顔のまま近付いて元気よく声をかけました。


三遊亭シコリアン「彩ちゃ、ぐぇっ!」


声をかけたと同時に、彩ちゃんから思い切りビンタをされました。


三遊亭シコリアン「えっ。彩ちゃ、ぐぇっっ!」


状況が読み込めないところにもう1度ビンタをされて、好楽のようなどや顔もどこかに消えてしまいました。

理不尽に座布団を奪われたような感覚になって、ちょっと腹が立ちました。
文句を言おうと思って彩ちゃんの顔をキッと見ると、彼女の目の回りはうっすらと赤くなっていました。

これには一気に気勢を削がれた。


高島彩ちゃん「なんでこんなバカなことしてるの? 私は、ずっと心配してるって言ってたのに」


もう、謝るしかありません。


シコリアン「ごめん。彩ちゃんに笑ってもらえるネタになるかなって。ごめん」

高島彩「私はシコ君が体をボロボロにしても、笑えないよ? 他の人は笑えても、私はそんなの聞いても心配なだけだよ?」

シコリアン「ごめん。そんな顔するって思ってなくて。ごめん」


楽しい話題になるはずが、人一倍心の優しい彩ちゃんには全くの逆効果になってしまった。

女の子を笑わせようとして、これだけ手間ひまかけて大掛かりな失敗をしたバカが過去にいただろうか。

悲しくて泣きたくなってきます。


シコリアン「ごめんよ。上手く言葉にして謝れなくて。彩ちゃん、2回だけじゃなくて彩ちゃんの気が済むまで俺を殴ってくれない? そうしたら、こっちも気持ちが軽くなるから」

高島彩ちゃん「…分かった。私の気持ちが晴れるまで、本気でするから!」



それからは何発も何発も本気で顔を叩かれ続けました。それだけ彩ちゃんに悲しい思いをさせたのだから、仕方ありません。

みどりの窓口という人通りの多い場所で、可愛い女の子からバシバシと頬を叩かれる。

みっともない光景です。

しかし本当にみっともなかったのは、叩かれる度に大きくなる私の股間でした。

うっかり忘れていたけど私は殴られて勃起できる極度のM体質だったのです。


高島彩ちゃん『ねぇ…何で叩いてるのにそこ、大きくなってるの?』

シコリアン「大好きな彩ちゃんに何度も叩かれたら、大きくなるに決まってるじゃないか…!」

高島彩ちゃん「何それ…変態じゃん」

シコリアン「半月振りにあった大好きな彩ちゃんに素手で叩かれたら、嬉しいに決まってるじゃないか…!」

高島彩ちゃん「シコ君。本当にダメ人間だね…」

シコリアン「彩ちゃん。帰ろう? 一緒に」

高島彩ちゃん「うん。シコ君…私の家に来る?」




というわけで、

モテない男は女の子に誠意を見せたり、面白いって思われるようにネタ作りをしようってコラムでした。たまに報われますよ。





これが自分の人生を切り売りして書いた本気のコラムってやつだ!!
コラムは手抜きという風潮に待ったをかける時間をかけた一作でした。

面白いとは言っていない。
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