タイトル | 沖縄のディープゾーン・旧社交街を散策してきました② |
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投稿者 | タンスにゴンゴン |
投稿日 | 2023年02月09日 |
『沖縄のディープゾーン・旧社交街を散策してきました②』 どーも、タンスにゴンゴンと申します。 『沖縄のディープゾーン・旧社交街を散策してきました①』 コラムにおいて沖縄本島の2大旧社交街のひとつ、旧『真栄原(新町)社交街』を訪れた様子をレポしましたが、今回はもう一つの 沖縄市・旧『吉原(コザ吉原)社交街』 の散策レポ(小ネタ含む)となりますので、ご興味があればお付き合いの程。 【県庁所在地じゃない!? 沖縄第2の市】 旧・真栄原社交街の探索を終えてレンタカーに戻り、ナビに新たな目的地ワード『コザ十字路』👆と入力し、車を走らせます。 “コザ”とはかつての村→市名で、由来は当地の“胡屋(ゴヤ)”とも駐留米軍が“Koza”と誤表記した事とも言われ、当時は日本で唯一のカタカナ市名でしたが、沖縄県の日本復帰後に隣接する美里村との合併で現在の沖縄市に改称。 県内2番目の人口を有すると同時に、栃木や山梨に並ぶ県名を冠しつつ県庁所在地ではない市となりました。 国道330号を快適に走行しカーナビが目的地付近を告げると、目印となる『コザ十字路絵巻』という当地区の歴史を170mにわたり何件もの建物壁をキャンバスにして描いた壁画が目に入るので、付近のコインパーキングに駐車。 コザ吉原社交街も至近なので探索の前菜として寄り道します。 【黒人街として栄えた『コザ銀天街』】 『コザ十字路』は交差点を含めたその界隈の繁華街・商店街全体を表しているそうで、米軍嘉手納基地の正門付近に位置している事から駐留兵相手の商店が自然発生的に集まり市場を形成、特に黒人が集うエリアでもあり、メインストリートである『コザ銀天街』を中心に賑わいを見せる反面、付近では“コザ騒動”と呼ばれる暴動も発生しました。 本土復帰後も地元住民の台所として機能していたものの、近隣市町村に大型商業施設出店が相次いだ事で衰退の一途に。 そんなコザ銀天街は訪れたのがお昼時に近いながら、どのお店も 「閉店ガラガラ…👐ぅワーォ!🇺🇸」 な、シャッター商店街となり、相当な香ばしさが漂っています。 そして何故か、 ♪あの頃は~ と、往時を懐かしむほどの縁も所縁もないはずの…おまかせ!✌️なアッコさんの像🗽があり、これまた恐ろしく… なお“銀天街”は九州や四国で見られるアーケード商店街の愛称ですが、肝心のアーケードも老朽化により近年撤去されてしまい、最早なにがなんだか… 【あの大遊廓にあやかった、夢の街】 …さて本題に戻ります。 これから探索する旧吉原社交街…通称“コザ吉原”は、嘉手納基地の白人兵向けに開かれた特殊飲食店街が出自で、“吉原”は皆さんご存じのあの遊郭を倣って付けられたそうです。 その後、米軍内の風紀統制により日本人向けにシフトチェンジし、沖縄日本復帰後の赤線時代を経て近代に至るまでちょんの間街でしたが、先に訪れた旧真栄原社交街に次いで2010~11年にかけて行われた壊滅作戦により一掃…コザ吉原は歴史からその姿を消しました。 …が、昨年(22')から動画配信やブログネタでコザ吉原のちょんの間がひっそりと再開しているというのを目にするようになり、ついには週刊誌のWeb記事でも復活していると! コザ十字路交差点から北に200mほど進んだ一つ目の信号に、『吉原』の表記…この辺りは行政区画上は『美里一丁目』なので、その名が残っている事に感慨が湧きます。 そのT字となっている吉原交差点右手の小路に入り、社交街ゾーンに向かってわずかに緩やかな上り坂になっているのは、社交街が米軍基地のゴミ捨て場跡地に造られたそうで…ゴミ捨て場を埋め立てて造成したという、東京の“夢の島”みたい。 そして社交街の目印となる“カフェー”を見つけたので、いよいよ探索です。 【昼間でもピリつく探索…そして!?】 車1台通れるだけの細い路地脇には、アルミのドアや格子付きの窓だらけな1~2階のコンクリート造りの低層建築が建ち並んでいて、全体的なゴーストタウンの趣は旧真栄原社交街と同じですが、居酒屋やスナック的な看板も多く廃墟感はまだこちらは薄いかな? その名をあやかった吉原のような整然とした町割りではなく、迷路のように入り組んでいるのも急造で生まれた街だと感じられ、街全体の広さは把握しづらいのですが、戸数だけなら50以上はありそうです。 そんな中にはかつてこの社交街を取り仕切っていたと思われる “吉原区自治会 社交業組合” と書かれた、赤瓦&木造の小ぢんまりとした廃屋も。 ちなみの相場は15分5Kで、30分もその倍の1諭吉という格安。 復活した現在は主に22時~の深夜営業だそうですが、往時は24hコンビニスタイルというちょんの間もあったそうで… 街灯も無さそうで夜になると、さらにディープ感は増すでしょうね。 現役のちょんの間街というデリケートなエリアであり、むやみにスマホを取り出して撮影もできませんし、先述の深夜営業のみならずごくわずかに昼間からでも?…というのも目にしているので、久しぶりに緊張感が… 徐行で進入してくる車は空いているお店を探してるのか? 時おり建物から現れる熟女様達は住民か、はたまたPON引き? それとも…💑💕 …何て思えてきたりも。 そんな、迷路のように入り組んだ社交街をさまようように探索を続けていると、開け放たれた一軒のドアに気がつき、そこには❕ こちらに向いて足組みをし椅子に高く座ってタバコを燻らせている女性の姿があり、私と目が合うと彼女はフッと微笑む… …あまりの突然の出会いに声も掛けず会釈をしてその前を離れましたが…恐らく彼女は… 那覇市から距離がある本島中北部の地元民には一定の需要はまだまだあるのでしょうね。 社交街全体を見終えてコザ十字路、そしてレンタカーに戻ると、緊張感からの解放と興奮が一気に押し寄せドーパミンが溢れてきました(笑) ~ますかき(あとがき)~ 今回は沖縄で最もディープな旧『真栄原(新町)社交街』、『吉原(コザ吉原)社交街』を探索しました。 米兵による現地婦女子への犯罪抑止という側面をもって開かれ、その後日本人向けに長らく続き一斉に浄化され、方や完全に消滅、方や現役で復活と違った道を歩んでいる両社交街は、仮設・急造感がある雑多な雰囲気があって、本土のそれとは趣が異なる町並みを堪能しました。 まだ那覇市内にもディープスポットは点在していますので再びの沖縄旅行があればそちらも探索してみたいと思います。 お付き合いいただき、ありがとうございました。 ー 了 ー | |
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