タイトル | 小説「おっぱい守事件」 第四章 |
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投稿者 | 洗濯屋のケンちゃん |
投稿日 | 2022年01月18日 |
『小説「おっぱい守事件」 第四章』 部屋に入ると瀬奈ちゃんは僕の背中に両腕を回した。 「いつもいつも来てくれてありがとう」 「いやいや、こちらこそいつも癒やしてくれてありがとね」 僕も彼女の背中を抱いて答えた。 顔を離して見つめ合い、軽くキスして身体を離した。ジャケットを彼女に預けてベッドに腰掛ける。 「来てくれるの、もう何度目かなぁ?」 彼女がジャケットをハンガーに掛けながら言った。 「さあ、まだ10回は来てないとは思うけど、それでも遠距離恋愛中の彼女よりはよっぽど瀬奈ちゃんと会ってるよね」 僕がそう言うと、彼女が振り返った。目を丸くしている。 「え?彼女いるの?」 僕は笑って手を振った。 「いやいやモノの例えだよ。遠距離の彼女がいたとして、その彼女に会う頻度よりは、って意味だよ」 「ああそういうこと。でも名古屋だったら週1くらいで会うでしょ」 僕は笑って首を振る。 「いやいやここと名古屋では遠距離とは言わないって」 まあ何でもいいや、って言いながら彼女が隣に座った。僕を見上げて、ん、と唇を突き出す。 僕は彼女の肩を抱いて唇を重ねた。 彼女の舌が僕の前歯を舐める。僕はその彼女の舌の裏側に舌を伸ばした。彼女は、ん、と肩をすぼめて僕の歯の裏側まで舌を伸ばしてきた。今度は僕が肩をすぼめる番だ。ゾクゾクっと快感の波が走った。 互いの唇を貪り、彼女の手が僕のズボンのボタンを外そうとしているのを感じて、僕は彼女を制止した。 「あ、ちょっと待って。今日はまず身体を洗ってもらえる?」 彼女が、ん?という目で僕を見た。 「今日はさっきまで仕事で外を歩き回っていて、汗だくなんだよね。だからまず汗を流して欲しいな」 彼女が分かった、と言ったが、ズボンを脱がす手は止まらない。 「あ、ちょっと待って。待ってったら」 重ねて制止してようやく彼女は手を止めてくれた。でも既にズボンのボタンは外され、ファスナーも全開になっている。既に反応していたうまい棒がズボンの圧迫から解放されて、パンツ越しに存在を主張していた。 「忘れてた。渡すものがあったんだ」 僕はテーブルに置いていた紙袋から小さな包みを取り出した。 「はい、今日は誕生日だったよね。つまんないものだけどプレゼント」 わあ、なになに?開けていい?と聞く彼女に頷き、包みを開ける彼女に、あまり期待しないでね、シャレで選んだやつだから、と予防線を張っておいた。 「わあ、なにこれ?」 包みから出てきたキーホルダーくらいの大きさのものを手にとって彼女が言う。 「それね、北海道に乳神神社っていう神社があるんだけど、そこの御守りでおっぱい守って言うんだよ」 「乳神神社!おっぱい守!」 彼女は目をキラキラさせて笑った。 「そんな神社があるんだ!」 「うん、先月北海道に出張で行った時に見つけて、やっぱり俺も大笑いしたよ。それでぜひ瀬奈ちゃんにと思って」 「へぇ~。お店のボーイさんの中嶋さん、よくフロントにいる人なんだけど、その中嶋さんが超がつくほどの神社仏閣マニアなの。中嶋さんは乳神神社、知ってるかなぁ」 「さあ、マニア的にどのくらい有名な神社か知らないから。ちょっと聞いてみてよ」 そう言うとうんうんと頷いてから、彼女は下から僕を睨み上げてきた。 「それはそうと、これは私の貧乳が大きくなりますように、ってことなのかな?」 そうくると思ってた。 「あはは、違うよー。それの御利益はね、母乳授けとか子宝安産、それに心身健康や縁結びとかだから。中嶋さんに聞いてみな」 そう言うと彼女は目の前におっぱい守をぶら下げてしげしげと見た。 「へえ~そうなんだ。でもわたし、これに毎日おっぱいが大きくなりますようにって祈っちゃうよ」 「まあ、祈れば叶うこともあるんじゃない?」 僕がそう言うと、再び彼女が僕を睨んだ。 「やっぱりそう言う意味も込めてるんでしょ」 このやりとり、いいな。持ってきた甲斐があった。 「いやいや、俺は瀬奈ちゃんの小ぶりなおっぱいが大好きだよ。むしろあまり大きくなって欲しくないな」 「ふーん、じゃあそういうことにしといてあげる」 そう言って彼女は僕の首に腕を回してキスをしてきた。 「ありがと。大事にするね。でもズボン下ろしてパンツ見せながらプレゼントを渡すって」 そう言ってケラケラ笑う彼女に文句を言った。 「瀬奈ちゃんが脱がしたんじゃないか」 「そうだね、でも可笑しな光景だよ」 そう言ってまだ笑いが止まらない様子の彼女がちょっと待ってて、と言ってドレッサーの下からバッグを引っ張り出してきた。バッグのループにおっぱい守を結びつけた。 バッグには他にも御守りやキーホルダーが付けられているが、その1つが目について思わずツッコミを入れた。 「なあ、その『安産祈願』の御守りって何だよ」 すると彼女は笑いながらバッグを差し出してその御守りを僕に見せた。 「これね、これをくれたお客さんは『無病息災』か何かの御守りを買ったつもりだったんだって。袋から出した時、すごく焦ってた」 思わずゲラゲラ笑ったが、考えてみるとソープ嬢に安産祈願の御守りを渡すって、かなりシュールだ。 「まあ、その御守りが役に立つ時がいつか来るだろうから、その時のためにくれたんだって思っとけば良いんじゃない?」 僕がそう言うと彼女が目を細めた。 「うん、そうする」 彼女がバッグをドレッサーの下に戻し、こちらに戻ってきて僕の前の床に座った。もう大人しくなったうまい棒をパンツの上から撫でる。 うまい棒が硬度を取り戻すと、彼女はパンツを下ろした。 「ねぇ、さっき言ったこと、覚えてる?今日は汗だくだから」 腰を浮かせてパンツを脱がせるのに協力しながら念を押したら、彼女は分かってるよ、と言いながらも僕のうまい棒に顔を寄せた。 「でも、やっぱり元気な君に会いたいから」 そう言うとうまい棒を指で軽く弾く。そしてさらに顔を寄せてくんくんと鼻を鳴らした。 「うん、確かに汗臭いね」 僕は思わず彼女の肩を掴んで立ち上がった。 「やめて、さすがに恥ずかしいから」 彼女はもはや線にしか見えないほどに目を細めて笑っている。 「じゃあこの辺で勘弁してあげる」 僕はイスに座って身体を洗ってもらっている。 「で、今日で何歳になったんだっけ?」 すると彼女が悪戯っぽく笑った。 「えー?22歳になりましたー」 僕が笑う。 「もう1年以上22歳じゃん」 すると彼女はソープの泡をつけた僕のうまい棒を強く握った。 「もう、知ってるくせに」 「前に自分で言ったんじゃん」 すると彼女は僕の玉を掌で包んだ。 「よく覚えてるねぇ。そうだよ27歳になったんだよ。でもそろそろ忘れてくれないと、玉を握るよ?」 握るよ、なんて物騒なことを言ってるけど、玉を包んだ手の指先で、蟻の戸渡りあたりをさわさわと刺激してくる。 「分かった分かった。でもお店のプロフィールに書いてあるとおり、22歳でぇ~す、って言い張っても通用するよ」 すると彼女はもう片方の手でうまい棒の頭を泡で洗いながら言った。 「まあ、お世辞言ってもらったところで10代に戻れるわけじゃないんだけどね」 彼女がうまい棒を洗っている。すごく丁寧に、しかも逆手で握って手首を回転させるような技まで交えて洗うものだから、うまい棒が目一杯怒張してしまった。 彼女がソープの泡をシャワーで洗い流しながら聞いてきた。 「ねぇ、またくぐりイス、する?」 わたし、ワクワクしてます!って書いてあるような顔だ。 アナルを真下から舌でつつかれる快感を思い出して、彼女に握られたままのうまい棒がビクン、と震えた。 「ああ、あれは気持ちよかったなぁ。でも今日は、ベッドでまったりしながら時間を長く取りたい気分だから、イスはパスかな」 え~?そうなの?と彼女が残念そうな顔をした。 「イスするの、好きなの?あれはけっこう態勢キツいでしょ」 「うん、くぐりイスをやるとお腹と太股が筋肉痛になるよ。でもなんか好きなんだよね」 「そうなんだ、でもあれって瀬奈ちゃんはちっとも気持ちよくならないよね。ひたすら俺がヒーヒー言うだけで」 そう言うと彼女が目をキラキラ輝かせた。 「そうなの。男の人をヒーヒー言わせるのって、なんか楽しいの」 楽しそうな彼女が可愛くて、思わず顔がにやける。 「瀬奈ちゃんにそんなS魂があったとは知らなかった。でも今日は俺が瀬奈ちゃんをじっくり責めてヒーヒー言わせたい気分なんだよね」 僕がそう言うと、彼女は握ったままのうまい棒に顔を寄せながら言った。 「そっか、分かった。今回は譲ってあげる。でもちょっと舐めたいな。いいでしょ?」 もちろん、と僕が言い終わらないうちに、うまい棒がねっとりした感触に包まれた。 マットを済ませてベッドに戻ってきて、僕は烏龍茶を飲んでいる。 彼女が隣でやはり烏龍茶を飲みながら、僕の膝に手を置いている。 彼女が少し不安そうな顔をして僕を見上げた。 「ねぇ、今日はこれでいいの?だってまだ出してないでしょ?」 僕は彼女に微笑んだ。 「うん、これで良いんだよ。これまでの時間は前戯だから」 そう言うと彼女は僕の耳朶を唇で挟み、息を耳に吹きかけながら囁いた。 「わたし、ムラムラしてるよ。だってまだしてもらってない」 僕は彼女に向き直り、キスをしながらゆっかりベッドに押し倒した。 そして彼女の耳元で囁く。 「そう、これからたっぷり楽しもうよ」 僕は彼女を横抱きにして、彼女の背中を愛撫している。5本の指先を触れるか触れないかくらいの微妙な軽いタッチで彼女の背中を這わせる。 僕の指先に伝わる彼女の肌の感触が気持ちいい。本当にきめ細かくて、触ってて気持ちいい肌だ。 背中を愛撫しながら、彼女の耳たぶを舐めたり耳に息を吹きかけたりして遊ぶと、時折彼女がビクッと身体を震わせた。声はまだ出ないけど、息遣いは荒くなってきていて、僕の耳の近くで吐息が聞こえるのが生々しくて興奮する。 背中にも何カ所か感じるポイントがあるらしく、指が特定の場所を通過する度に彼女が身体を震わせた。 彼女を仰向けにする。 キスをしながら彼女のおっぱいを外側からゆっくり、指でなぞる。自分の指が一番気持ちいいタッチを探ると、やっぱり触れるか触れないかくらいのフェザータッチになる。彼女にはずいぶん通っていて、ずっときめ細かくて綺麗な肌だ、と思っていたけど、こうやってじっくり愛撫すると、うっとりするほど指が気持ちいい。 あっ、と彼女が声をあげた。 ん?と思って彼女の反応に集中しながらもう一度同じ場所を愛撫すると、さっきと同じ場所を指が通過した時に、また彼女が声を上げた。 「ここが感じるの?」 そう声をかけながらもう一度同じポイントで指を滑らせると、また声を上げて彼女が頷いた。 なかなか意外なところにポイントがあるものだ。 しばらくそのポイントで指を遊ばせて、いよいよ指をおっぱいの中心に向かって滑らせる。 指が乳首を捉えたとたん、ほとんど瞬時に乳首が固くなった。ん~、という声が聞こえた。 彼女をうつ伏せにして、僕は彼女のお尻に舌を這わせている。彼女を押し倒してからずいぶん時間が経っているが、まだ彼女の局部には触っていない。 もうかなり欲しているようで、お知りの横のえくぼを舐めているのに、女性器特有の匂いが濃くなっているのが分かる。 僕は彼女の背中を一気に首筋まで舐め上げた。彼女がビクビクと震える。 そのまま彼女の耳元に口を寄せ、もう触って欲しい?と囁いてみた。 彼女がうんうん、と首を縦に振った。 僕は指を太股の付け根あたりで遊ばせながらもう一度彼女の耳元で、どこを触って欲しいの?と囁いた。彼女は首を何度も横に振った。 「意地悪しないで」 言葉責めは実はあまり趣味ではないので、しつこく聞き返すのはやめて、彼女に囁いた。 「触って欲しいのなら、触りやすいように脚を開いてよ」 すると無言のまま、彼女の脚が開いていった。指を彼女の局部に潜り込ませた。彼女が鋭い声を上げて尻を左右に振った。局部は既に洪水のように溢れかえっていた。 そのまま指で核を探り当てた途端、彼女が鋭く叫び声を上げて腰をガクガクと震わせた。 僕はうつ伏せになった彼女の鼠径部付近から両腕を腰の下に差し入れ、彼女の腰を持ち上げた。 いつも自分がマットでしていることなので、彼女にはその瞬間に、これからどこを責められるか分かったようだ。僕の目の前にきゅっと締まった可愛らしいアヌスが何かを待っているように佇んでいる。 彼女がうつ伏せのまま振り返るように顔をこちらに向けて、ダメ!と鋭い声を上げた。僕は視界の隅に彼女の顔を捉えながら、舌を少しずつ、尻の頂点から内側に滑らせていった。 本気で嫌がっているのなら止めるつもりだったが、尻の両側を渡りながら舌がどんどん内側に攻め行っても本気で尻を逃がそうとはしない。 これなら大丈夫と判断して、舌を尻の溝に到達させた。彼女の様子を視界の隅に捉えると、枕に顔を伏せてしまっている。 しばらく舌をアヌスには触れずに、至近距離で遊ばせる。彼女の全身の筋肉が硬直している。 もう焦らすことに僕自身が焦れてしまい、アヌスに行くことにする。ファーストタッチはできるだけ軽いタッチを、と集中して触れた。 その瞬間、うーっと呻き声が聞こえた。なんだか声がくぐもっている。彼女が枕に顔を押し当てたまま声を出したらしい。 足ががくがくしているので、両腕で下から彼女の腰を支えていないと崩れ落ちそうだ。 くぐもった悲鳴を聞きながらアヌスの皺を1つ1つ伸ばすように舐めていく。 本当は指で彼女の核を同時に責めたいのだけど、腕を抜くと彼女の腰が落ちてしまいそうで同時責めはあきらめた。 たっぷり心行くまで彼女の可愛いアヌスと声を楽しんで、僕は彼女を仰向けにして横に並んで横になった。ちらっと時計を見たが、風呂場でのプレイをあっさり目にしたおかげで、まだたっぷり時間が残っている。 彼女がゆっくりと目を開けて、潤んだ瞳で僕を見た。思わず笑みがこぼれる。 「なんか、殺人現場みたいな声だったよ。枕を顔に押し当てて首を絞めてる、みたいな」 彼女がゆっくりと顔を歪めた。笑ってる、らしい。 「意地悪、変態」 声も現実感が薄い張りのない声だ。 「良い反応してくれて嬉しいよ」 そう言うと彼女は目を閉じて首を振った。 「こんなに気持ち良いなんて知らなかった」 「いつも自分がお客さんにしてることなのに?」 僕が笑って言うと、彼女が下腹部に伸びていく僕の腕をつねった。 「もうちょっと待って。うん、されたことはなかったから」 「え?ないの?それは光栄です」 僕はつねられて秘部を触りにいくのを当面あきらめた手を、替わりにおっぱいに伸ばしながら言った。 「そう、それにあの焦らし方!憎らしいったら」 彼女がまた僕の腕をつねった。 「わたしも明日からあの焦らし方、やってみる」 「いいんじゃない?お客さん喜ぶと思うよ。でもあんまり焦らすと時間配分がおかしくなるから気をつけてね」 「まあ、なんとかなるよ」 彼女が僕のうまい棒に手を伸ばしてきた。 さっきから物理的な刺激はまったく受けていないのだけど、彼女が生々しい反応を返してくれていたおかげか、硬度を保っている。 「今度はわたしのターン、だよね」 「え、俺、まだ瀬奈ちゃんのお姫様に挨拶してないよ」 「えぇ?わたしも責められっぱなしだから、そろそろ舐めたいな」 「じゃあ妥協して舐めっこするか」 シックスナインでお互いの秘部をじっくり楽しみ、そしてお互いの口と舌による愛撫を楽しんで、それから僕は彼女に覆い被さった。 ゆっくり沈んでいくと、彼女は深く息を吐いて僕の背中に腕を回した。 僕も深く息をつく。 彼女が潤んだ目で僕を見上げて言った。 「気持ちいい?」 僕はうん、あったかくて気持ちいい、と囁いて彼女にキスをした。 しばらくはとてもゆっくり動いていたので、彼女の方も時折短い会話をするくらいの余裕はあった。同じ感覚を共有しながら視線や言葉を交わす行為は、とても満たされる気持ちになれて心地よかった。 やがて僕がそろそろゆっくりした刺激が物足りなくなってきた頃、彼女の呼吸と動きのリズムが合わなくなってきて、彼女ももっと速くて激しい動きを欲している、と思って僕は身体を起こした。 身体を起こした態勢で動きを速くした。 途端に彼女の顔が紅潮する。あっ、あっ、とリズムに合わせて声が出る。 彼女の脚を折り曲げたり、伸ばして肩に担いだりして角度の変化を楽しんでいたのだけど、少々余裕がなくなってきた。本当は横からとか後ろからとか、もっといろいろな角度を楽しみたかったのだけど、思ったより早く限界が来そうだ。 すると彼女の手が僕の腕を掴んだ。そのまま引き寄せようとしている。 彼女が目を閉じたまま、喘ぎ声の合間に、ぎゅっとして、と言葉を発した。 僕は再び彼女に覆い被さって上半身を密着する態勢をとり、左手を彼女の首の下を通して肩を抱いた。右手はブリーにして、彼女のおっぱいや肩を愛撫しながら徐々に動きを速くしていった。彼女は両腕で僕の背中を抱いている。 やがて快感がもう引き返せないポイントを超え、僕は彼女に限界を告げた。 彼女は僕にしがみついて、わたしでイッて、とかすれた声で叫んだ。 いよいよ激しい動きが最終局面に入った時、彼女は僕の尻を掴みにきた。 そして僕が果てた直後、彼女の腰が激しくせり上がり、僕はうまい棒に痙攣のような小刻みな○め付けを感じた。 身体を離して彼女の隣に横たわると、彼女が気持ちよかった?と聞いてきた。 「良かったよ。気持ちよかったってだけじゃなくて、とにかく良かった。なんか満たされたような、幸せな気持ちになれたよ。ありがとう」 そう言うと彼女が僕の肩に頭を乗せてきた。 「うん、わたしもちょっと幸せな気持ちになった」 ちょっとかよ、と僕が突っ込むと、僕の胸を軽く叩いて笑った。 「照れだよ照れ。深く追求しないで」 その直後、彼女が我に返ったようなはっきりした声で、あーっ、と叫んだ。 何かと思えば時計を指さしている。 …あ。もう5分前だ。 「ごめんなさい、こんな時間になってるなんて思わなくて」 慌てて僕を立たせて風呂場に誘導し、冷たいままのイスに座らせて身体を洗い始める。 「ごめんなさい。バタバタしちゃって」 「いや、時間配分が変則的になったのは俺が自由に遊びすぎたからだから」 それでもまだごめんねを繰り返すので、爆弾を投下してみた。 「瀬奈ちゃんのお尻の穴があまりに可愛らしかったから、味わうのにたっぷり時間をかけすぎたかも」 すると彼女は俯いて僕の膝を叩いた。 「やだ。素面になってから聞くとマジ恥ずかしいからやめて」 服を着てからのお別れのキスも何だか慌ただしいものになってしまった。 エレベーターの中で彼女が、これからご飯食べに行くの?と聞いたので、そうだね今日はたくさん運動したから腹が減ったな、と答えると、彼女はバカ、と笑って僕の腕を軽く叩いた。 エレベーターを降りると、彼女が、じゃあまたね、と言って手を振った。 僕も、またね、と手を振った。 店から夕暮れが近い通りに出た時、背後で、ねぇねぇ乳神神社って知ってる?という彼女の声が聞こえて、僕はクスクス笑いながら通りを歩き始めた。 | |
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