タイトル | コレを読めば風俗がわかる!漫画選③ |
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投稿者 | 星P |
投稿日 | 2020年09月21日 |
『コレを読めば風俗がわかる!漫画選③』 世間はシルバーウィーク 上半期の緊急事態宣言の外出自粛の反動か、全国各地の行楽地では観光客で溢れかえっているそうで、ニュースを見た時はびっくりしました。 風俗店とて例外では無く、店舗型派遣型問わず出勤嬢がシルバーウィーク中は札止めの店が出てきたとの情報が飛び交ってきました。 やはり国民は押し付けの引きこもりにうんざりしていたのですよ。 この自粛反発ラッシュは暫くは続くでしょう。 そんなシルバーウィークにどこの店も予約が取れなかったり、フリーで突撃してもどこも○時間待ち…な時間を持て余している人へ、新たに見つけた「風俗店&風俗嬢のお仕事モノ」漫画を読んで自分が入れる時間を待ちませんか? 今回はその第3弾です。 ・フードル日記(作/倉科遼・画/ぺるそな) カード破産から意を決してソープランドに入店してきたメグちゃんが、真摯なマネージャーによる(趣味ではなく真面目な)講習で「風俗での接客は技術(テクニック)より心(ハート)なんだ」と指導され、持ち前の天然さとポジティブさでめんどくさい客も包み込んで指名を増やし、「フードル(今は死語みたいですね(^_^;)」になっていくシンデレラストーリー。 マネージャーの指導は我々風俗客にも言える格言ばかり。 「風俗客として紳士な振る舞い方」のシミュレーション材料にもなる、ハートウォーミングな風俗漫画です。 ・風俗店長物語(作/火野俊平・画/上端たに・企画/倉科遼) 「風俗店の店長」を主人公に据えた変わり種な風俗漫画です。 舞台は都内では絶滅危惧種となった箱ヘルです。 風俗店長の視点からみた「風俗に来る女の子あるある」が次々登場するオムニバス形式です。 女性作家による風俗嬢エッセイや「本当にあった○○な話」などの読者投稿系、レディコミと異なるのは、女性向け作品にありがちな「絶望に突き落としてからの陰惨な復讐」と胸糞展開と男が徹底して醜かったり悪役に仕立て上げられています。 しかしこの作品は今の時代には珍しくなった「熱血系」な風俗店長が女の子やお客さんのために自ら足を動かして解決するカタルシスがあります。 女性向けだったらそのまま破滅するところへ待った!をかける店長の活躍は水戸黄門や暴れん坊将軍に通じる爽快感があります。 店のスタッフの総責任者として冷静に女の子を見てシビアに面接して(趣味では無い真面目な)講習を受けさせてきた中で、 「風俗の門を叩く女性はこんなもの」 と諦観しつつもその実、在籍しているうちは風俗業としても人の道に外れた行動から女の子を守るヒーローとなります。 これが他の風俗漫画と一線を画すところでしょう。 2作品とも共通するテーマは、 「風俗嬢という仕事とは何か?」 「風俗嬢が持つべき矜持(プライド)とは?」 に加えて、 「風俗店のスタッフから女の子への指導とコミュニケーションを取り方」 「店の幹部が失ってはならない心の持ち方」 とどちらかと言うと経営者向きの内容です。 客の側も読んでいれば女の子との紳士的な接し方の見本になります。 読書の秋、シルバーウィークの待ち時間にいかがでしょうか? | |