タイトル | 大納言 |
---|---|
投稿者 | 大納言 |
投稿日 | 2019年08月21日 |
『大納言』 小生のハンドルネーム【大納言】のお話です。 この名前自体は50年近く前、受験勉強をしていた頃通信添削で使っていたものです。 奈良時代の貴族【従二位大納言 大伴旅人】に由来しています。 令和改元の出典となった、万葉集の梅見の宴を主催した人です。 この方、優秀な武人でして、九州の大宰帥(今でいうと外務大臣兼西部方面軍司令官)も務めた偉~い人なんですが、 無類の酒好き、遊び好きという愛すべきオヤジなんです。 万葉集にある酒の歌2首 『しるしなき 物を思はずは 一坏(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし』 『言はむすべ 為(せ)むすべ知らず 極まりて 貴きものは 酒にしあるらし』 あえて解説する必要もないでしょう。 また、遊び好きという面では、石麻呂というヒョロガリの友人をからかってこんな歌も残しています。これも解説不要ですね。 『石麻呂(いしまろ)に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ』 かの平賀源内先生が、この歌を夏場の鰻屋のキャッチコピーにして土用の鰻を広めたのは、有名なお話です。 さて、万葉集といえば、4500首以上ある歌の最初の歌をご存じですか? 長歌なのでちょっと長いですがご紹介しましょう。 『籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 堀串(ふくし)もよ み堀串(ぶくし)持ち この岡に 菜摘ます子 家聞かな 名告(の)らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我(われ)こそ居(を)れ しきなべて 我(われ)こそ座(ま)せ 我(われ)こそば 告(の)らめ 家をも名をも』 意訳(ネェネェ、そこのお嬢さ~ん。イイバッグだねぇ、ファッションもカッコイイジャ~ン。名前なんて言うの?LINEおしえて。おれ、この辺じゃぁ結構知られてるんだよ。おれなんか簡単に教えちゃうよ) ナンパですね。 これを詠んだのが、『大和の国は・・・』でもわかりますが、驚くなかれ第21代雄略天皇なんです。 偉い人ではこんなのもあります。 第38第天智天皇のお后の額田王の歌 『あかねさす 紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る』 意訳『標野でデートしようって来たら、あなた盛んに手を振ってるじゃない。SPに見つかったらどうするのよ』 解説しますと、君というのは彼女の元カレで、天皇の弟、のちの第40代天武天皇です。 不倫ですね。 彼女の出身は采女(諸説あります)、皇室に仕える高級風俗嬢だったのかもしれません? 庶民はもっと単刀直入にエロい。 詠み人知らず2首 『みどり子の ためこそ乳母(おも)は 求むと言へ 乳(ち)飲めや 君が乳母(おも) 求むらむ』 意訳『オッパイは赤ちゃんのものなのに、飲みたいの?』 母乳プレイですな。 『人の見る 上は結びて 人の見ぬ 下紐(したびも) 開(あ)けて 恋ふる日ぞ多き』 意訳『人に見える上は脱がないけど、見えないパンツを脱いであなたを毎日まってるのよ』 即プレイ派ですね。 どうやら日本人は、1500年以上前から、上も下もスケベでチャラかったようです。 | |
この風俗コラムへの応援コメント(8件中、最新3件)