タイトル | 風俗の思い出~キャバクラ(後編) |
---|---|
投稿者 | MUCC |
投稿日 | 2015年12月01日 |
『風俗の思い出~キャバクラ(後編)』 あれは、2~3年前のある寒い冬の夜のこと。 気付けば、キャバクラ初体験から10年以上の時が流れていた。 あの日の出来事はトラウマになったが、徐々には薄れつつあった。 地元で仲のいい仲間と馴染みの店で飲んだ。やはり気心が知れた相手、いつもの場所だと落ち着く。 3時間くらい飲んでいただろうか。適当に切り上げて店を出た。 仲間とは店の近くで別れて、1人で家に向かって歩く。 酒で体が温まっていて、冷たい風が心地いい。子供の頃から住んでる街なのに、酔うと違う世界に見える。 駅前に来た。 何か夜食を買っていこうかなぁとボンヤリ考えていると、男性に声をかけられた。 「今なら貸し切りですよ」 何が貸し切りなんだろう? しかしまぁ、キャバクラだろうな、と酔いながらも察した。 と言うより、このあたりで店員が声をかけてくるような店はキャバクラくらいしかない。 このへんなら間違いなく怪しい店もないし、私は二つ返事で了解して、店内に入った。 この時の心理はよく覚えてないが、さっきは男ばっかりだったから、少しは女性とも話がしたいなという事だったと思う。 シラフだったら、間違いなく躊躇していたはず。 この日は普段の平日で、時間も少し遅かったというのもあり、店内は客が誰もおらず、本当に貸し切りだった。 席に案内されてお酒を頼む。 どんな子が来るんだろうとドキドキする暇もなく、すぐにキャバ嬢が一人やってきた。 私より歳が一回りくらい下の女性だ。化粧効果もあるだろうが、けっこう可愛かった(気がする)。 この夜の私は饒舌だった。酔っていたのもあるが、この10年以上の経験でずいぶん女性と接する事に慣れていた。 流行りのアイドル歌手の話をしたり、私の広く浅い知識を披露したが、彼女は楽しそうに聞いてくれた(と思う)。 20分経つと、キャバ嬢が交代した。一瞬あれ?って思ったが、私は気を取り直した。 さっきの女性より少しおとなしめだったが、彼女の特技の話が膨らんで、そこそこ話は弾んだ(はず)。 一度だけトイレに立ったが、席に戻るとおしぼりを手渡された。前は嫌だったけど、今夜はそんな事はない。 更に20分すると今度は店員がやってきて、その場で会計。現実に戻された。 40分くらいしかいなかったが、夢のような時間だった。いや、それは大袈裟か。 酒は一杯しか飲まなかったがサービスで料金はいらないという。 もともとそういうシステムなのかもしれない。よく分からない。 さらに、この店はキャバ嬢が注文をねだってこない。基本料金しか払ってないので、ドリンク一杯くらい頼んであげても良かったかなと少し後悔した。 ケチな客だと思われただろうか。 いや、それはともかく。 二度と行くかと思っていたキャバクラ。成り行きとはいえ、また行く事になるとは。 まぁ、こういう世界もありかな、と思い直した出来事。 正直、キャバクラの良さは何か?と聞かれたら、答えられない。 だからハマる事はなかったし、実際これ以来行っていない。 この感じだと、次にまたキャバクラに行くのは10年後くらいだろうか。 でもその頃は、自分もいい歳。娘くらいの年齢の子と話す事になるのか…? それはそれで楽しいのかなぁ。 | |
シルバー信用度
90%以上