タイトル | 初めての恋(完) |
---|---|
投稿者 | サトナカ |
投稿日 | 2018年11月20日 |
『初めての恋(完)』 2度目も 男のマンション前まで送って貰いました。 車を降りる前にキス。 少しだけ ほんの少しだけ 舌先が触れ合いました。 男は ありったけの勇気を出して 男 「寄っていかない?」 多分 彼女の目は見てなかった。 R 「ゴメンなさい お母さんが待ってるから・・・」 男 「そうだよね ゴメン」 R 「ゴメンなさい」 男 「気をつけてね おやすみ」 R 「おやすみなさい」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何度目かのデニーズデートの時でした。 R 「沖縄行ったことある? 」 男 「行ったことないよ」 R 「今年の夏に行こうと思ってるのね、友達誘って。 ○○さんも友達誘って一緒に行かない?」 男 「行きたい 凄く。だけど 大阪に友達いないし」 男 「あの・・・ 2人だけじゃダメ?」 R 「2人だけ?」 男 「2人だけ!」 男を見つめる 彼女。 R 「じゃあ・・・ 2人で行く?」 男 「行く!」 R 「楽しみ‼️」 このとき、互いに互いを恋人と認め合ったのだと思います。 少なくとも 男はそう思いました。 男にこんなステキな恋人ができました。 そして 2人きりの旅行! 夏の沖縄! 彼女と知り合う前の 味気ない毎日から 世の中が一変しました。 ホントに 現実なのかな❓ 夢じゃないのかな⁉️ 2人の休日の日程を合わせて、六甲山へドライブ行ったこともありました。 この時も 男は助手席でした。 彼女が「気にしないで」って言ってくれていたし、男も 運転できないカッコ悪い気持ちよりも 彼女とドライブしている華やいだ気持ちの方が 何十倍も上回っていました。 ドキドキ ウキウキ とても高揚していました。 男は それまでにも女性とお付き合いしたことはありました。 いつも相手のことは大好きでした。 惚れっぽい男ですから。 でも、Rちゃん との恋は特別でした。 キス以上はありませんでした。 勇気がなくてその先に踏み出せませんでした。 何度逢っても その度に 顔は赤らみ 胸はドキドキし 言葉が上手く喋れません。 憧れのような恋でした。 そんな男を彼女は優しく気遣ってくれ リードしてくれていました。 ある日、彼女のお母さんの具合が あまり良くないと聞きました。 なので 彼女 お店が終わった後は真っ直ぐ帰りたい のだそうです。 男が、逢うのを控えよう と言うと、短い時間でもいいから逢いたい お店の出勤前に逢えないかな と彼女が言いました。 男だって 彼女と逢いたい。 彼女の出勤前の僅かな時間 お店の近くの喫茶店で逢うことにしました。会える日は 男は会社を定時であがりました。 僅か 10分か20分 一緒にコーヒーを飲むだけ。 それでも 彼女に逢えれば 十分に満たされていたし、十分に幸せでした。 喫茶店を出て、お店からは見えないところまで彼女を送り 別れます。 (お店の看板キャストに男の影はダメでしたから) そんな日が続きました。 ある日、喫茶店を出ると 路地の陰で彼女が抱きついてきました。ビックリしました。 R 「大好き」 男 「・・・どうしたの?」 男から離れ R 「行くね」 って言って お店へ向かう彼女。何故かその瞳が濡れていました。 男は 何がどうなったのか どうしていいのか分からず、その場に立ちすくんでいました。 一週間が経っていました。 あの日以来 彼女からの連絡がありません。 彼女の自宅(当時、携帯なんてありませんでさたから)に電話をしてみました。 繋がらない‼️ 男は 居ても立っても居られず、会社を休んで 彼女のアパートへ行ってみました。 表札がない‼️ 誰も住んでないの? 夜 お店に行ってみました。 彼女は 数日前に辞めたそうです。 Rちゃん 居なくなっちゃった‼️ どうして・・・? 何があった? 何故 何も話してくれなかった? 残された男は途方に暮れました。 気持ちが荒み いつまでも立ち直れませんでした。 男は今でも Rちゃんに会いたいのです。 そして、聞きたいのです。 あの時 何があったの? (完) | |
この風俗コラムへの応援コメント(33件中、最新3件)