タイトル | 夢のあと |
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投稿者 | MUCC |
投稿日 | 2018年09月09日 |
『夢のあと』 ある日の夜。仲間と呑んだその帰りの話です。 みんなと別れて一人で駅前を歩いていると誘惑がいっぱい。 「お酒いかがですかー」 「キャバクラいかがですかー」 さっきまで仲間とワイワイ騒いでたから、一人になって急に人恋しくなってしまってます。 その気がない時は知らんぷりするけど、行く気マンマンだから調子に乗って「どこの店ですか?」なんてこっちから聞いてみたりして。 とりあえず、最初に声をかけられた店に一体どんなシステムなのかも分からずに入りました。 冷静に考えると危険な行動ですが、何年か前に来た事がある場所なので油断しました。場所は間違いなく同じ、店の作りもそのままですが、明らかに違う店に変わってました。 その時はあまり深く考えてませんでしたが。 「こんばんは~」とすぐに若い娘がやってきます。 明るくて感じのいい娘でした。 トイレ前まで付いてきてくれて、出てくると渡されるおしぼり。コップが水滴で濡れてくると、サッと拭いてくれる。 慣れてる人にはお馴染みの光景ですが、これがたまらなかったりするのです。 さっきまで一緒に飲んでた会社の女子はこんな事をしてくれませんでした(当たり前)。 話は盛り上がり、とても居心地のいい時間。最後までいてもらいました。夢心地って、こういう事を言うんでしょうね。 そしてあっという間に時間になり会計。40分足らずで1万円を越えてました。 一瞬酔いが覚めました。 どういう計算なのか? 後で某所から仕入れた情報によると、最後まで交代をせずにいてもらった事により指名料がウン千円発生。更に酒を2杯おごりました。1杯につき、またウン千円。指名料はともかく、酒代が高! しかも、ホントに40分いたかどうかも怪しい。中に入った時間を見てませんでしたが、仲間と駅の改札前で別れた時間、そこから店まで歩いた時間。どう考えても計算が合わず、30分くらいしかいなかった気がします。 夢心地だったのが、あっという間に現実に戻されました。 財布の中にはもう野口英世さんが数枚しか入ってません。 楽しかったけど、騙されたような気もする。何とも言えない心境です。 店を出て歩き始めると、気持ちの整理がつく暇もないくらいすぐに「もう1軒いかがですかー。40分4000円ですよ」と、違う店の人に声をかけられました。 リーズナブルな額ではあります。ホントに額面通りなら。 いや、でも先立つ物がない。さっきの店で払いすぎたから。と一旦は断りました。 どんなに酔っていても、ここだけはちゃんとしなくては。 「それなら3000円でいいですよー」 少しだけまけてくれました。これなら何とか払えます。 ホントに~?と念を押して、よせばいいのに2軒目に突入です。どんだけ阿呆なんでしょうか。 「こんばんは~」 見た目は今時な感じの娘がつきました。 けど、最初の数分はさっきの店のダメージが後を引いていて、ずいぶん金を使ったなぁ。帰った方が良かったかなぁ、なんて上の空。 けど話してるうちに、そんな事は忘れてしまいました。これがキャバクラマジックなのか。 よく見ると好みの女の子だったので麻痺してしまったのか、ただ単に私が阿呆なのか。 今度は指名するお金がないので、20分くらいで終了。名残惜しい。 ちょっと落ち着いた雰囲気の娘に代わりました。 徐々に打ち解けてきて話が弾んできた所で夢から覚める嫌な時。会計の時間です。 請求額がさっき聞いた額よりも少し高くて、またちょっと焦りました。 どうやら自分が呑んだ分が別料金だったようです。 と言っても、さっきの店ほどの額ではありません。おそらく無難な料金だと思います。 しかし、また現実に戻されました。 翌日。 家で目が覚めると、当然財布の中はスカスカです。夢の中にいたようでしたが、確かに現実でした。 ほんの少しの時間、女の子と楽しい夢を見ただけでかなりの額が吹っ飛びました。 それにしても、まさかキャバクラをハシゴするなんて、我ながらビックリです。 今回の反省を活かして、もうキャバクラはやめよう・・・なんて事は言いません。 次からはちゃんと店を調べてから夢を見に行こう、と心に誓いました。 まったく懲りない阿呆です。 | |
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