タイトル | 風俗嬢との恋愛 |
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投稿者 | 大納言 |
投稿日 | 2018年08月28日 |
『風俗嬢との恋愛』 *-注)が多くて読みづらいのは先にご了承ください。お若い読者にはチンプンカンプンかと思いましたので、いらぬおせっかいです。 『遊女は客に惚れたといい、客は来もせでまた来るという』 ご存知【紺屋高尾】の一節、夜の巷は、所詮狐と狸の化かしあい。 ただ、風俗業界では女狐のほうがちょっとうわてで、振られた(化かされた?)狸は..せいぜい口コミで憂さを晴らす。 しかし、狐も狸も生き物、木石には非ず!されば時に本物の恋が生まれることもある。そもそも日の本の国では【恋】とは、狸はともかく、狐のほうはプロと決まったもの。 古くは、九郎判官(*-01)と静御前(*-02) (*-01)源義経のことです。 (*-02)彼女は白拍子、今風にいえばダンサー兼夜のお姫様。 冒頭の一節の、紺屋久蔵(*-03)と高尾太夫(*-04) (*-03)今でいえば染色工場のせいぜいが係長。彼は高尾太夫にたった一度会うために年収の3年分以上を使った。まさに嵌まったのである――――。 (*-04)太夫とは最高級の遊女。気に入った客の指名しか受けない。しかも一見では話もしてくれない。こんな太夫が久蔵の心意気に惚れて、大名(今でいえば超大企業の社長さん)を振っちゃうんですから、嵌まるんならこれぐらいまで嵌まらなきゃね~。 恋の手本と謳われた【曽根崎心中】の平野屋の手代徳兵衛(*-05)と天満屋お初(*-06) (*-05)彼も今でいえば中小企業の食品商社(醤油問屋)の課長クラス。ただ社長の甥ってことで紺屋久蔵よりちょっと上か‥でも、天満屋(今でいえば大衆ソープぐらいかな?)では、お初ちゃんから『もったいないからあんまりお店に来ないで』なんて言われている。 (*-06)増村保造監督の映画の梶芽衣子はきれいだったなぁ~~ ♪湯~島通れ~ば思~い出~す~、お蔦(*-07)主税(*-08)の~ぉ心意気~泉鏡花の名作【女系図】ですな。 (*-07)『別れろ切れろは芸者の時に言うセリフ‥』の名セリフでもわかるように、彼女もプロの芸者である。 (*-08)少壮のドイツ語学者。硬い男が風俗に嵌った悲恋‥‥ 先の戦争当時、P屋のくーにゃん(*-09)と手に手を取って脱走した兵隊さん(*-10)の話も伝え聞く。 (*-09)何かとかまびすしい従軍慰安所の嬢のことですね。 (*-10)大映、勝新の【兵隊やくざ】シリーズ。東宝、加山雄三【独立愚連隊】シリーズには必ずこの手のエピソードが挿入されてますね。気の弱いインテリ二等兵には、若き日の高島忠夫あたりが扮していた気がする。 ことほど左様に、1000年前からこの国では風俗嬢との恋愛がお盛んなこと。 皆さん、あの嬢ともチャンスはありますよ。 | |
この風俗コラムへの応援コメント(10件中、最新3件)
- 小樽の仙人(96)2018/9/6>>大納言(36)の『風俗嬢との恋愛』のコラム大変おもしろく読ませて頂きました。
江戸時代やそれ以前のお話は聞いたことがありましたが、先の大戦中のエリート二等兵の話は初めて聞きました。
映画の世界かもしれませんが、経験浅いエリート学徒兵が慰安婦に惚れてしまう。慰安婦も若いうぶな学徒兵にやはり惚れてしまう。戦争という命が不確かな極限状態で、こんなこと起きてしまいそうですね。
どうもありがとうございます。
ところで、まだ恋愛関係には至らない(国際恋愛になってしまう)私のオキニからみで、最近とても不思議な経験をしました。お時間ありましたら、神田のチャイナエステ「桃華道」口コミご覧頂き、評価、コメント頂ければ幸いです。