タイトル | 企画展のススメ |
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投稿者 | シンカー |
投稿日 | 2018年05月26日 |
『企画展のススメ』 風活のために色々な街へと移動するわけですが、ついでにその近くの美術館や博物館に立ち寄ることがあります。 最近行った中で、風活に役立つかもしれない現在開催中の企画展を2つ紹介します。(首都圏以外にお住まいの方はごめんなさい) ●「ヌード NUDE−英国テート・コレクションより」横浜美術館 裸体はこれまでどのように描かれてきたかをテーマに西洋美術の200年をたどる企画展。 メインは初めて海を越えて日本での公開となったロダンの『接吻』と言う像。 3トン以上の大理石が醸し出す重厚感と、接吻という刹那の瞬間性が同居した圧巻の傑作。 見ているうちに、こんなに美しくなれないのは分かっているけれども誰かとこんなふうに接吻したくなります。 個人的に惹きつけられたのは、ウォルター・リチャード・シッカートの『オランダ人女性』という絵。 一部で切り裂きジャックの正体では?と疑われるシッカートは娼婦の絵をいくつか書いているのですが、この絵もそのうちのひとつです。 描かれる女体はとても肉感的でそそるのですが、暗いタッチの絵全体が異様なまでに不穏なオーラを発していて釘付けになりました。 ●「人体 神秘への挑戦」国立科学博物館 これまでの人体探求の歴史と最先端研究の紹介をする企画展。 解剖学や生理学の観点から人体を捉えているので、エロティックさはありません。(むしろ興奮する人はいるかもしれませんが) ちょっと面白かったのが、ペンフィールドのホムンクルスの3D像。これまで図表で見たことはあったけど、3Dの立体で見ると、改めて人間にとって手や口の感覚割合が大きいのだとわかります。触れたり舐めたりやめられないですよね。 先端研究の分野で気になったのが、オステオカルシンという情報伝達物質。 これは骨ホルモンとも呼ばれ、様々な臓器を活性化するのですが、なんと精巣にも働きかけ生殖機能を向上させるのだとか。 骨への刺激によって分泌されるので、やはり適度に運動した方がいいのでしょう。 以上2つとも興味深い企画展でした。 美術作品によって思いもよらぬ形で性欲を喚起されたり、学術的な知見に学んだりと、風活につながる意外な体験があったりするので、美術館もいいものです。 ちなみに横浜美術館からは曙町、福富町といった風俗街が近く、国立科学博物館は上野なので鶯谷、吉原が近隣の風俗街です。 | |
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