タイトル | 避難経路。 |
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投稿者 | mailbox |
投稿日 | 2018年04月19日 |
『避難経路。』 先日、仕事関係で、防火管理者講習受けてきました。これは文字通り、一定以上の建物の、防火管理者資格をとるための講習です。講習受ければ誰でも貰える資格ですが、一応国家資格で独占資格なので、持っていないとその業務に従事出来ません。 って、このサイトで何でそんなことを?ですが。ちょっと関連する話しがあったので、書いてみました。 この資格講習テキストの1ページ目に出て来たのが、明星56ビル火災だったのです。結構詳しく解説されています。 何だそれ?って方もいらっしゃると思いますが、「歌舞伎町ビル火災」と言えば、わかる方もいらっしゃるかと。 ただ、若い方だと、歌舞伎町でビル火災なんていくらでもあるんじゃ?と思われるかもしれませんが。 例えば、単に日航機墜落事故と言えば日航123便墜落事故を指すのと同様、歌舞伎町で最悪のビル火災だったため、単に歌舞伎町ビル火災と言うと、一般的にはこの火災のことを言います。歌舞伎町でと言うか、戦後日本レベルでも、悪いほうで有名な火災ですね。 2001年9月1日、新宿歌舞伎町にある明星56ビルと言う雑居ビルで、火災が起きました。ビルは地上5階地下2階建てのいわゆるペンシルビルで、その3階階段踊り場付近から出火。原因は未だ特定されていませんが、おそらくは放火だろうと言われています。3階と4階に延焼。地下1階と5階は無人で、他の階の方は全員避難しましたが。延焼した3、4階は、当時居合わせた中で、 3階の遊技場は、20人中3人の従業員が負傷。残り17人は死亡。 4階の飲食店は、27人全員が死亡しました。 つまり、3、4階に居た47人中、44人が亡くなり、3人が怪我をしました。無傷だった人はゼロです。客に至っては、全員亡くなっています。死因は、ほとんど一酸化炭素中毒。つまりは直接火で亡くなったわけではなく、逃げられずに亡くなっています。 この火災がテキストに真っ先に出てくる理由は、防火対策の駄目な部分が全部詰まっているからだと思われます。ハード、ソフト両面に置いて、火災時のことが全く考えられていませんでした。 火災を起こさない、また起きた場合どうするか、設備面や人的な面が、全部駄目だったのです。詳しい理由等は、書くと長くなるので割愛。 これを機に、防火に関する色々な決まりが厳格化されました。もっとも人によっては、単に消防庁の利権が増えただけ、とも言いますが。 --------------------------------------------------------------------------- で、ここまで風俗色は全然出てきませんが。ご存知の方はご存知の通り、4階の飲食店と言うのが、実際にはセクキャバでした。出火時セクキャバに居た、店員、嬢、客、全員が亡くなっています。 (ちなみに2階にイメクラ、1階に風俗の案内所かな?が入っていました。他の階もクラブやカジノ。3階の遊技場と言うのも実際には賭け麻雀店。ある意味では全部風俗関係です。) 以前どこかの体験談にも書きましたが、私はこの手の店舗型のお店やラブホに行くと、非常口の位置を確認しています。それと出入り口からの位置関係で、自分が今建物のどの位置に居るのか?も。 上記のような火災があったため、今はさすがに、避難経路が一か所しか無いお店と言うのは少ないかと思います。出入り口側以外にも、大抵は何か避難経路が用意されています。上記の火災で被害が大きくなった理由の一つが、避難経路が一か所しか無くて、最初にそこを火で塞がれてしまったことですから。 ただしそれらは、ちゃんとした階段ではなく、非常時だけ伸びる梯子だったり簡易的な物である場合も多いので、可能なら出入り口を使うのが無難です。例の緑地に人の絵がある誘導灯の位置だけでも確認しておくと、いざと言う時役に立つかもしれません。 とは言え風俗が入るビルって、表向きはともかく、実際には古いビルも多いので。そう言うビルだと、避難経路はよく確かめておいた方が良いかもしれません。 まあ、一生役に立たないかもしれないし、知っていたって駄目な時は駄目かもしれませんが。 | |
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