タイトル | 風嬢との恋愛物語「初秋編」 |
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投稿者 | サトナカ |
投稿日 | 2018年02月15日 |
『風嬢との恋愛物語「初秋編」』 「早春編」「盛夏編」をお読み頂きありがとうございます。 もう少し、お付き合いください。 5月の中頃だったでしょうか。 S 「私ね、6月にお店辞めるのね。卒業することにしたの」 来る日が来ました。 サ 「そうなんだ。卒業した後どうするの?」 S 「普通のお仕事が決まりそうなの。」 「やっぱりね、風俗のお仕事は長く続けちゃいけないと思うの」 サ 「わかった。おめでとう。会えなくなるな、寂しくなるね。」 S 「寂しくないよ。会えるよ。」 サ 「会えるの? 自分、奥さんいるよ」 S 「解ってるよ。サトナカさんが、家庭を壊さないって約束してくれるなら会いたい。」 サ 「わかった、ゴメンね、でも嬉しいよ。 こうしよう、卒業した後は絶対に服は脱がない、完全プラトニックだ。」 S 「ウン、約束」 泣きそうになった。 次会ったとき、手紙を貰いました。 この手紙は今でも宝物です。なので、内容は書きません。 他の人が見たら、単なるビジネス文書です。妻帯者の私を慮った(今風なら、忖度した)ものです。彼女の抑制した表現と気持ちがとても嬉しく、切なかったです。 僕も手紙を書きました。 手書きの手紙なんて、いつ以来か記憶がありません。 そのときの自分の気持ちを素直に書きました。 サ 「この前のお手紙、嬉しかった。だから、ものすごく恥ずかしいのだけど、僕も書いて来た」 S 「ホントに?」って言って、後は黙って僕の手紙を読んでました。 僕は「寂しい!」って言って彼女にしがみつきました。 彼女、「大丈夫!寂しくない!」って、背中をトントンしてくれます。 最終編へ続く | |
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