忘れられないひと - 風のヒューイの風俗コラム ｜口コミ風俗情報局

初めて風俗に行って20年くらいになるでしょうか。
その間に結婚したり離婚したり、彼女ができたり別れたりして、風活もしたりしなかったりの時期もありました。
今は去年の夏くらいから始まった風活活性期ともいう時期で、割と熱心に風活をしているわけですが、この一年でオキニと呼べる嬢とも出会いました。
以前のコラムや体験談にも登場したわけですが、順番に並べると①オキニちゃん②Ａちゃん③Ｂちゃん④Ｃちゃん⑤Ｄちゃん⑥奥さん…と6人にもなります。なぜ①と⑥はアルファベットでないかというと、①のオキニちゃんが去った時によもや後にこんなにオキニができると思ってなかったからで、⑥は体験談で奥さんと書いちゃってそのまま自分の中でも奥さんで定着しているからです(^^;
今も現役で残っているのはＤちゃんと奥さんで、この二人でローテーションを組んでいるので新規開拓もままならない状態です。
さてこの６人のことを思い出すとみんなそれぞれすごく思い出深いし、もう会えない人たちのことを思うと心が痛くなります。そんな中で一番を選べと言われたらそれはもう間違いなくＢちゃんということになります。
Ｂちゃんとは福原の某ソープ店にフリーで入った時に出会いました。身長が150ｃｍなくて細身のホントちっちゃな女の子で、俺はどちらかというとグラマラスな女性が好きなので、「あちゃー！ハズレか」と思った覚えがあります。しかしプレイが始まるとそんな思いも吹き飛びました。とにかく一生懸命でお客さんに楽しんでもらおうというのが伝わりました。とはいうものの裏を返そうとは思ってなかったんだけど、数日経つと彼女のことで頭がいっぱいになりあっという間に裏を返してました。
再会を彼女も喜んでくれました。もちろんすべての客にそうしているとはわかっているけど、俺と彼女はなんだかウマが合う気がしました。
それから随分通いました。彼女も信頼してくれたのか連絡先も交換して普段もやり取りしました。やがて彼女からラスト枠で入って欲しいと要望があり、終わったら一緒に帰りたいというのでそうするようになりました。一緒に帰って食事したり飲みに行ったりしました。時には休みの日に遊びに行ったりしました。
彼女が魚雷ストーカー客に会ってノイローゼになり、ソープを辞めて実家の京都に戻ってデリヘルで働き出した、という話は以前コラムで書きました。京都なので以前ほど会えなくなったけど時間作って京都に行ってたけど、春先にはそのデリヘルも辞めてしまいました。
彼女が風俗で働く理由も、なんとなくは聞いてました。
キャバクラで働いていた時にそこのオーナーから支店を出すからママにならないかと言われて、いつかはママになりたいという夢を持っていたＢちゃんはその話に飛びついたらしいです。その時に条件として名義を貸してほしいと言われよくわからないまま連帯保証人にされていたみたいです。あとはお決まりのオーナーのトンズラで多額の借金が彼女に被さってきたのです。
「騙される方がバカだ」とも思うし全く以って「自己責任だろ」とも思えるかもしれません。しかし20歳そこそこで数百万円を返すには風俗で働く以外なかったのかもしれません。
その話をしてくれた時、彼女は「バカだよね、若くて可愛いママ、って言われたかったのかもね」と寂しそうに笑って、それを聞いた俺はいつもより強く抱きしめて、何もしてあげれない自分のふがいなさが腹立たしかったのを覚えてます。
春先に会った時、借金もほぼメドが立ったと言っていたんですがある日デリヘルも辞めちゃいました。いろいろ事情もあるだろからこちらからは連絡はしないでおこうと思いました。
すると先日久しぶりに連絡があり、借金返済のメドが立ったから風俗は卒業して今は京都の知り合いのスナックのようなところで働かしてもらってるということでした。
会いたい！抱きたい！と心の底から思いました。でも彼女はもう風の世界の人間ではないのです。心優しい彼女なら会いたいと言えば会ってくれるかもしれませんが、俺と彼女の中の出来事はすべて風の世界での話です。彼女の人生を邪魔しちゃいけないと思いました。
俺「おめでとう、よく頑張ったね」
Ｂ「ありがとう、ヒューイさんが支えてくれたからだよ」
俺「俺は何もしてないよ、ひとえにＢちゃんが努力したから」
Ｂ「また会えるかな？」
俺「きっとそのうち。その時はお祝いしよう」

ええかっこしいの俺はこういう場合は会わない方が良いんだろなと思ってしまうのです。美学にこだわって自滅する典型的なバカ男なのです。
その夜、俺はベッドの中でＢちゃんを思い出しました。今も俺の腕の中に生々しく残るＢちゃんの感触…細くてちっちゃなＢちゃんの身体の感触…辛いから早く消えて欲しいと思う感触、でも消えちゃったらきっと死ぬほど辛いんだろなっていう感触…