タイトル | 風の住人の嫉妬 |
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投稿者 | 風のヒューイ |
投稿日 | 2017年04月20日 |
『風の住人の嫉妬』 何の身にも得にもならない単なる思い出話です。 ただふと思い出して得体の知れぬ感情に苛まれた、そんなどうでもいいお話です。 4年くらい前の話です。 風活で言えばあまり活発ではなく、時々ソープに行っていたくらいだったと思います。 ある店である嬢と出会いました。 オキニとまでは呼べないけど気が向けば会いに行くといった感じで、いてくれたら助かるというタイプの子でした。たぶん4~5回入ったと思います。 彼女は明るくて楽しいタイプの子で気が合って、向こうもそう思ってくれたのか2回目に入った時に彼女の方からメールアドレスを交換しましょうと言ってきたので「いいよ」と交換しました。 基本こちらからはメールすることはなかったんだけど、時々彼女からメール来て、世間話やら愚痴を聞いてあげたりと他愛もない話をしてました。 彼女がソープで働く経緯も聞きました。 以前はキャバクラで働いていたらしいのですが、結構悪徳な店だったみたいで、払う必要のない売掛を数百万単位で請求されたらしく、払いきれなくてソープで働くようになったと。 正直話聞いてると完全に騙されていて、弁護士にでも相談すればいいんじゃないか、ってレベルの話だったと思うけど、若い彼女にはそういった法律的な知恵はなくて、また変にマジメで気が良いのが仇となり、「頑張って返さなきゃ」みたいに思っていたようです。 ある時、久しぶりに彼女に会いたいと思って出勤日をHPでチェックしたんだけどずーっと出勤はなくてそんな状況が1ヶ月くらい続きました。HPには名前はあったからたぶん在籍はしているんだろなとは思ってたけど気になって、思い切ってこちらからメールしてみました。すると「いまちょっといろいろあってお店お休みしてます」とだけ返ってきました。あまり深く掘り下げるのもどうかと思ったのでそれっきりほったらかしにしてました。 それから数日後、仕事関係の人とちょっと飲みに行って神戸一の歓楽街である東門街を歩いているとなんと前から彼女が歩いてきました。 ソープにいるときはどちらかというとナチュラルメイクな感じの彼女は、バッチリメイクで毛皮のコートを着て、どっからどう見てもお水のお姉さんといったいで立ちで俺に気付くことなく俺の横を通り過ぎていきました。俺も連れがいたのでそれ以上どうすることも出来ず、ただ「あっ!」と思うだけでした。 偶然は重なるもので、それから何週間かした時に東門街の入り口くらいで再び彼女と出会いました。今度は彼女も気づいてくれて走ってかけよってきてくれました。その時は俺もひとりだったので少し話すことができました。 俺「久しぶりだね!服、バッチリ決まってるね。」 嬢「バッチリ決まってるでしょ(笑)今ね、ソープ卒業して近くのクラブで働いてるの。」 と言って彼女は俺に名刺をくれました。それはキャバクラではなくいわゆる高級クラブであろう店の名前が書かれてました。 嬢「やっとね、借金返済のメドが立って、風の世界から水の世界に戻って来れました。」 俺「そうか、よく頑張ったもんね。」 嬢「うん、大変だったけど…」 俺「おめでとう…でいいのかな?」 嬢「うん、ありがとう。お店行かなきゃ、よかったらこっちのお店にもまた来てね。」 俺「うん、じゃあ頑張ってね。」 嬢「ありがとう、じゃあ」 これが俺と彼女の出会った最後です。結局俺は彼女の働くクラブにはいきませんでした。正直俺には敷居の高い店だったし、俺は水より風の方が性に合っているからです(『水のヒューイ』ではなく『風のヒューイ』だしね)。 行かない理由はそれだけではなく、俺の変な感情にもありました。 俺はクラブとかキャバクラは仕事の関係でどうしてもいかなきゃいけない時を除けば、自分から行くことは皆無です。だからそこには勝手な想像と偏見が入り混じってしまいます。同伴出勤とかアフターとかは俺にはさっぱり意味のわからない行動だし、客は何のためにそんなことをするのか、見栄なのか下心なのか…とか、考えてもわからないことだらけです。 キャバ好きな友人に聞くと最終的に落としてモノにするのが楽しいと言いますが、風の世界の住人である俺からすればそんな苦労しなくてもねぇ~って感じですが、おそらくベクトルのようなものが違うのでしょう。 俺は彼女がどっかの社長に同伴出勤で高級な寿司屋とか連れて行ってもらったり、「仕事終わったら良いバーがあるからさ、連れて行ってあげるよ」と言われてホテルの最上階のバーに連れて行ってもらう姿を想像しました。ひょっとしたら社長に身体を許すのかもしれません。すると得も知れない怒りというか虚しさのようなものが込み上げてきました。 今思えば完全に嫉妬と偏見に満ちた感情だし、そもそもソープにいれば日々俺含めて多くの人に身体を許しているわけで、完全に矛盾しているわけですけどね(^^; 今となればどうしてもっと素直に祝福してあげれなかったんだろか、お店に行ってシャンパンの一本も開けてあげればよかったんじゃないか、と自分の器量の狭さが嫌になるわけです。でも当時はきっと彼女がどこか自分の手の届かないところに行ってしまうような気がして、水の住人に彼女を取られたような敗北感もあったのかもしれません。 「これが本物の男の遊びだよ。ソープ?あれはいいよね、お金出せば簡単にデキるんだもんね。こっちはお金掛かってしかないよ(笑)」 みたいなどっかの社長の声が勝手に頭の中に響きました。完全に偏見ですよね(^^; 昨日久しぶりに東門街を歩いて、出勤していくお姉さま方を見ていて、ふと彼女のことを思い出してほろ苦い思いが自分の胸を去来した…そんなどうでもいいお話でした(^^) | |
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