タイトル | 砂山のパラドックス |
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投稿者 | しゃもじ |
投稿日 | 2016年12月09日 |
『砂山のパラドックス』 ◎言語哲学の問題に「砂山のパラドックス」がある。砂山があったとき、そこから数粒の砂を取り去っても砂山のままである。そこからさらに数粒取り去っても砂山のままである。そうやって砂粒を取り去っていったとき、最終的に一粒だけ残った状態でも砂山といえるか、という問題である。 ◎この問題の起源は、古代ギリシアの哲学者エウブリデスが考案したとされる「ハゲ頭のパラドックス」である。 “髪の毛が1本もない人はハゲである。そこに1本増えてもハゲである。よって数学的帰納法により、全ての人はハゲである。” ハゲの定義が不明確で、境界にはハゲか否かのグレーゾーンが存在するために成立するジョークである。 ◎現代なら、「ウエストのパラドックス」だろう。ウエスト56なら間違いなくスレンダーである。1cm増えて、ウエスト57となってもスレンダーである。よってウエストがどんなサイズでもスレンダーである……。これが成立しないことを体験された方は多いだろう。 ◎実際には57~61cmの周辺でウエストは急激に変化していく。グレーゾーンではなくブラックボックスだ。人生いろいろ、ウエストもいろいろ。自分にとっての特別な砂粒は、手にしてみないと分からない。 | |
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