タイトル | ほんとうにあるかも知れない怖い話 |
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投稿者 | ぺロリーヌ |
投稿日 | 2016年07月28日 |
『ほんとうにあるかも知れない怖い話』 暗闇に包まれた山中、男は車を走らせていた。 『参ったなあ、近道のつもりだったのに…』 マモナク目的地デス 『何が目的地だ。ナビの野郎、ぶっ壊れちまったか?』 すると目の前にうっすらとした灯りが見えて来る。 『こんな場所にラブホかよ… ま、いいや、ちょっと休んでくか』 男はホテルの駐車場に車を止めると、フロントに向かう。 ボソボソと対応するスタッフに苛立ちを感じながら鍵を受け取り、男は部屋に入る。 部屋の中を見渡しながら男は… 『そうだ!一人じゃ何だし、デリヘル呼んじゃおうか?』 男はスマホを取り出し店を検索しだす。 『あ、もしもし? 女の子を頼みたいんだけど?』 「有り難う御座います。ご利用場所はどちらでしょう? は?○○というホテルですか? はあ、住所はどちらで?」 男は電話を切り、ベットに横になりながらデリヘル嬢を待った。 『それにしても受付の野郎、変な事言ってたな。そんなホテル知らないだとか』 コンコンコン… 思ってたより早く到着した様で、控え目にドアをノックする音がした。 『はいは~い』と明るく出迎えようとする男に対し、現れたデリヘル嬢は暗い雰囲気だった。 手入れされているとは思えない長い黒髪、黒いワンピース姿で肌は異様に青白い。 (ま、マジかよ…) 男は表情をヒキつかせながらもデリヘル嬢を部屋に招き入れる。 何も喋らずにソファに座るデリヘル嬢。 男が何度も話し掛けてみるとボソボソと話始めるが、会話というよりは独り言を言っている。 声が段々と高くなり、デリヘル嬢は目を思いっきり見開き… アタシヲコロシタノハオマエカ? 『ひぃぃぃぃっ!』 男が驚くと同時にデリヘル嬢は男の首を物凄い力で締め付けてくる。 (お、俺が何をしたってんだ… ) 男は次第に気が遠くなりながら、なんでこんな目に… と考えていた。 「ちょっとぉ~、まだ着かないのぉ~?」 「すいません、住所だとこの辺なんですけどねぇ」 男女の乗った車が廃虚の前に止まった。 「ここかなぁ~? でも廃虚しか… はっ!?」 「どーしたのよ?」 「聞いた話なんですけどね、何年か前にここにあったホテルでデリヘル嬢が殺されたらしいんですよ。 その後ホテルは営業再開したんですが、原因不明の火事になったって…」 タ、タスケテ… 「!? な、何か聞こえた?」 「ヤバいよ、早く離れよ!」 「そ、そうですね」 おしまい | |
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