タイトル | 風俗の思い出~オキニはAV女優 |
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投稿者 | MUCC |
投稿日 | 2016年07月12日 |
『風俗の思い出~オキニはAV女優』 大昔、常連だったデリヘル店。ここにオキニがいて頻繁に指名していた。 ある日、ホテルでプレイが終わったあと、余った時間に何となく付けっぱなしになってたAVを二人で眺めてた。 彼女が、所々で業界の裏事情を口ずさむ。 「男優の人達は~」 「監督は~」 なんでそんなに詳しい? 聞くと、前に企画物の作品に数本出演経験があるという。 さらに追求すると、出演タイトルと当時の芸名もあっさり教えてくれた。 そんな風に見えなかったので、かなりの衝撃を受けたが、それよりもその作品がどうしても観たくなった さっそく、その翌日から捜索を開始。 当時、すでにインターネットは存在していたが、今ほど盛んではなかった時代。 探すには足を使うしかない。 当初は、まぁ簡単に見つかるだろうと考えてたけど、それは大間違いだった。 特定のAVを探すのは、見知らぬ街で優良の風俗店を見つけるよりも困難かもしれない。 最初は市内のレンタル店を探すが、まったく見つからない。仕方なく市外に足を運ぶが、収穫は0。 当時、車を所有しておらず移動はほとんど電車。 駅から近いかと思って歩いたら、30分歩いても店が見当たらず、心が折れかけた事もあった。 日が暮れてくると、ここまでやる必要があるのか?と自問自答していた。 結局、その日は見つからなかった。 帰宅して靴を脱いだら、歩きすぎで爪先から少し流血の跡があったのは我ながら驚いた。 次の休みの日。親しい友人に頼み込んで、車を出してもらった。これなら駅から遠い店にも足を運べる。 さらに、レンタルだけでは無理があると、セル版にも視野を広げた。 店員に問い合わせると、一生懸命に在庫を調べてくれる人もいれば「そんなメーカーは聞いた事がない(確かにマイナーなメーカーではあったが)」と、めんどくさがって調べようともしない人まで様々だった。 途中から、疲れから恥ずかしさも忘れて、相手が女性店員でも構わずに聞いてる自分がいた。 しかし、見つからない。 やはり無理なのか。 日が暮れてきて諦めかけた時、国道沿いにマニアックなレンタル店を発見した。 ダメ元で突入。自分で探す気力はすでに萎えていて、すぐに店員に問い合わせた。 「DVDならあるようです(当時はまだVHSが主流だった)」。 それを聞いて、これまでの疲れもどこへやら、急いで階段を駆け上りDVDを発見。 この作品のためだけに、会員登録。 友人に礼を言ってすぐに帰宅。さっそく鑑賞に入る。 ブラウン管(それぐらい昔)の中には確かに何度も会った事がある知ってる女性がいた。 しかし肝心の内容は、はっきり言って面白くなかった。 何も知らないで観たら、記憶にも残らない作品だと思う。 何か複雑な心境。普段AVを観てる時とは明らかに違う感情だった。 でも見つかって良かった。 しばらくして、自分の作品を観た事がないという話を本人から聞かされた。 ならばと、ある時に少し時間を長めにして一緒にホテルで鑑賞する機会を設けた。 場面が変わる所で夜の屋外の映像が数秒入ってるのを見て「こんなシーンが入ってるんだ~」と、割と淡々と観ていた。 「このシーンでは監督にね~」と、撮影の裏話もいくつか話してくれた。 出演女優と一緒に出演作品を観るという変わった体験をさせてもらった。 彼女は店では人気のあるデリヘル嬢だったが、元AV女優ではある事は売りにしてなかった。 だからこそ、カミングアウトされた時は衝撃だった訳で。 色んな意味で一生忘れない出来事だった。 | |
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