| タイトル | お茶挽きさん その3 |
|---|---|
| 投稿者 | 洗濯屋のケンちゃん |
| 投稿日 | 2025年08月22日 |
『お茶挽きさん その3』 ご無沙汰してます。今年の夏はなんて暑いんだ… なんか毎年そう言ってる気がしますが、暑さは毎年着実にレベルアップしてる気もします(^_^; さて、ここしばらく遊んでもいないので風活的には大人しいもんなのですが、その間にもう1本、お茶挽きさんの話を書いておこうかと。 ちなみにご存知ない方のために毎度のことですが補足しておきますと、「お茶挽きさん」というのは30年以上前にオキニさんとして通っていたソープ嬢のことで、私のコラムでも最多登場回数を誇っている姫さんです。 昨年、本当に「こんなこと、あるのかよ」って言いたくなるほどの偶然で、彼女が4年前に亡くなっていたことを知り、それ以来、彼女のことをいろいろ思い出していたりするので、たまにここに書いている次第です。 ちなみに彼女が登場するコラムは以下のとおりです。 名前だけちらっと出てくるコラムはもっと多いですけどね。 --------------------- 『待機室もしくはお茶挽き嬢(後編B)』 2021/6 『「お茶挽き嬢」とのその後』 2021/12 『無重力セ○○ス!(笑)』 2021/12 『エネルギー充填120%!!(笑)』 2021/12 『君はテレクラを知っているか? 後編』 2022/6 『二輪車の記憶』 2022/7 『二輪車の記憶 おかわり』 2022/7 『お茶挽きさん』 2025/1 『お茶挽きさん その2』 2025/7 --------------------- ちなみに亡くなったのは、私が『お茶挽き嬢とのその後』を書く少し前のようです。 あの当時、やたら彼女のことを思い出すことが増えてコラムの本数も伸びていたのですが、あれは彼女が「わたしのこと、忘れるんじゃないよ」って言ってたのかな、と思ってたりします。 なんかね、他にも彼女のことを書いて投稿しているのですが、運営さんに「風俗とは関係ない」ってリジェクトされたコラムが何本かあるんですよねぇ(笑) まあ、もしかしたら「それを読みたいんだよ!」って思われる方もいるかもしれないので、そのうち書き直して投稿するかもしれませんが、まあここに書かなければ私の記憶の中だけに留めて墓まで持って行くしかないような話ばかりなので、墓まで持って行こうかな、と思うようになるかもしれんし(笑) いや、今回書こうと思ってるこの話もちょっと危ないのですが(笑) お茶挽きさんとは、けっこう長く常連客として通ってましたし、当時はバイトでの稼ぎが比較的良かったこと、近くて安い店だったので行きやすかったこともあり、回数を数えたら考えるまでもなく、私の風俗人生ではぶっちぎりの回数、遊んでます。 思うんですが、特定の姫さんに回数を重ねて通うというのは、単に顔が好みとかエロくて具合が良い身体とかテクニックとか、そういう「スペック」的な要素以外に、感情的な何かがあるんですよね。 どんな名器であっても(最近の姫さんは名器自慢が多すぎるけど笑)、他にもっと具合の良い娘さんを持つ姫さんがいるかもしれない、って思うものだし、マットの匠に出会ったら、次は素人っぽい姫さんに入りたくなるものだし。 それ以外の感情的な何かがあるから、また同じ姫さんに会いたくなるわけで。 でもね、感情が絡む以上、ずっと長く安定した関係を築くこともまた難しいわけです。 お茶挽きさんとも、ずっと安定してオキニさん、仲良しさんの関係を維持していたわけではなく、ちょっとした諍いや感情的な対立みたいなことはありました。 今回はそんな話です(^-^*) その日は例によってお茶挽きさんと遊んだ後、彼女とラーメンを食べに行ってたわけです。 まだお茶挽きさんに通い出してそんなに経ってなかった頃だと記憶しています。 ちなみにラーメン屋はだんだん固定されてきて、最終的に完全固定されてしまったわけですが、余談ですがずっと後、お茶挽きさんが引退してしまってから1人でそのラーメン屋に行った時に、ラーメン屋の親父に「今日はお姉さんと一緒じゃないの?」って言われました(笑) どうも我々を姉弟だと思っていたらしい(笑) まあそりゃ、私の方が遥かに若かったわけですがね(笑) ちなみにお茶挽きさんの年齢は、最初は3歳ほど上、から始まって徐々に上方修正されていき、最終的に8歳年上、で落ち着いていたのですが、彼女が亡くなったことを知った時についでのように「さらに3歳上」、つまり11歳年上だった、ということを知った次第です(笑) まだサバ読んでやがったか(笑) あ、話を戻さなきゃ。 ラーメン屋での話です。 その時、お茶挽きさんはプレイ中はいつもと変わらなかったのですが、少し疲れているようにも見えていました。 で、若干言葉少な目だったのですが、私は特に不審にも思わず話をしながらラーメンを食べていたわけです。 で、その時、どんな会話の流れだったのか忘れましたが、私が 「マットを受けたくなったから、この次は別の店に行くかも」 と言った時、空気が一変したのです。 沈黙が降りてきて空気が凍りつき、私が狼狽えた次の瞬間、お茶挽きさんが言い放ちました。 「そう。なら行ってくれば? ケンちゃんなんて別に来ても来なくてもいいんだから」 すっごく不機嫌な声で。 いやいや狼狽しましたよ。 言っておきますが、これまでもそういう会話、つまり次はマットしてもらいに別の店に行くわ、とか、マットを受けに別の店に行ってたからお茶挽きさんに会いに来るのが少し延びちゃった、というような話はしていたのです。 それでお茶挽きさんも不機嫌になったりしたことはなかったのに、ここで突然空気を凍り付かせるのはどうして? しばらくして彼女、 「ごめん。忘れて」 って言いましたが相変わらず空気は凍り付いてるし、一度聞いてしまった言葉をなかったことにできるわけもないし。 アパートの近くまで送っていく車の中でもほとんど口を利かないし。 それからしばらく考え込んでしまいました。 もしかしたら今まで気を悪くする素振りをまったく見せずにいても、実はすごく気を悪くしていたんじゃないだろうか?と。 風俗なのでそのあたりは割り切っているように見えたし、ましてお茶挽きさんは「マットはしない」と割り切ったことでソープ嬢としての活路を開いたような人なので(最初の彼女の登場コラムを参照)、そこを気にしているとはまったく思ってなかったのですが… 今まで嫌な思いをさせてしまっていたのかな、俺のこと内心では「クソ客」とか思っていたりするのかな、と悶々としてしまいました(^-^*) で、悶々としていたら少し次の彼女との逢瀬まで間が空いてしまいました、まあ当時のことなので2ヵ月ほどなのですが。 恐る恐るお茶挽きさんに会いに行ったら、彼女は私の顔を見た瞬間だけ、ちょっとホッとしたような笑顔を見せましたが、部屋に入った時点でもやはり表情は固い。何かを考え込んでいるような? で、唐突に 「今日はマット、してみる?」 とか言い出しました。 うわあ、やっぱり気にしているのか? また脱線しますが、その店は50分というショート枠が基本の店だというのに、マットをする姫さんが多かったのです。 今でもほとんど変わらない料金体系で営業しているのですが、やはりショート枠でもマットをする姫さんが多いようです。 でもお茶挽きさんは、前の在籍点で1回しかマットを受けたことはなかったのですが、その時も「マットは下手」という感想を持った記憶がありますし、今の店に移籍した時に「マットはやらないことにした」と聞いた時も、「確かにあのマットならやらない方がマシ」と思った記憶もあります。 ちなみに彼女のマットの記憶はまったくありません(笑) それ以降も「お茶挽きさんのマットは下手」ということは、私と彼女の間でもネタになっていたほどなので、ここでの唐突なマット提案には戸惑いました。 戸惑いながらも、この短い時間でマットしても忙しいからいい、と言ったら、彼女、 「ま、それもそうか」 とヘラッと笑いました。 その後は雰囲気も柔らかくなって、いつもの時間。 事後、あーよかった、いつもどおりだった、と思いながら服を着ていると、彼女が「ラーメン食べに行かない?」と言い出しました。 「え?今日はまだ時間早いよ?まだ仕事あるんでしょ?」 「うん、早上がりしちゃうから食べに行こ」 と少し強引。 当たり前ですが、2人でラーメンを食べに行くのは彼女の最終枠に入った時だけだったわけで、早上がりしてまでラーメンを食べにいこう、というのはちょっと戸惑ったわけです。 で、ラーメン屋にて。 ラーメンを完食してから水を1杯飲んでコップを置き、彼女が真剣な面持ちで私をまっすぐ見て言いました。 「こないだはごめんなさい」 私はけっこうな勢いでラーメンをすする彼女を(食うの、はえぇ~)と思いながら食べていたので、まだ食べてる途中だったのですが、正面からこんな風に謝られると箸を一旦は置かざるを得ない(笑) 「いや、俺の方こそ無神経だったのかな、ってあれからずっと思ってた。気に障ったのならごめん」 「あ、それはぜんぜんいいの。これまでだってこんな話はしてきたんだし、わたしはぜんぜん気にしてないから。これからだってケンちゃんが次にわたしに戻ってきてくれるのならぜんぜんokなの」 と言う。 で、彼女が語るところによれば、あの時期、それまでの彼女の常連客が立て続けに3人、同じ店の他の姫さんに乗り換えてしまうということがあったそうで、そのため少し自信を失いかけていたんだそうです。 そんな折りにまた私が「次はマットを受けたいから別の店に」と言い出したものだから、こいつまでわたしから離れていくかも、と動揺してイラッとしてしまい、あんなセリフを吐いてしまったのだそうです。 「でも、落ち着いてよく考えてみたら、そんな話は今までだってしていたんだし、それでもケンちゃんはわたしに戻ってきてくれていたわけだし、冷静に考えたらこのままわたしから離れてしまうなんてことは絶対ではないけど、そんなことはない、と思えたんだよね」 「でもあれからケンちゃん来ないし、もしかしたらわたしがあんなことを言ってしまったせいでケンちゃんが来なくなってしまうんじゃないかって、実はすごく焦ってたの」 というわけでした。 そうかそんなワケがあったとは。 「じゃあ俺、これからは別の店に行くときはお茶挽きさんに黙って行った方が良いのかな?」 というと間髪入れず、 「黙って浮気されるのはもっと嫌。別の子にマットしてもらった時はどんなマットだったか、ちゃんと報告して」 と言う。自分がその話を参考にマットする気もないくせに(笑) でもまだ気になったことがあって、 「でもさ、なんでその話をわざわざ早上がりしてまでラーメン屋でするの?部屋でしてれば良かったんじゃ?」 と聞きました。その答えは、 「だってラーメン屋でした話だから、ラーメン屋でケリをつけなきゃ、って思ったから」 でした(笑) いやこれだけだとワケ分からんですよね(笑) 私もワケ分からなくて「なにそれ?」って聞き返しましたよ。 そしたら、 「わたしにとって、あの部屋は仕事場なの。そこでお客さんとする話は『仕事』なの。ケンちゃんとの時間はかなり仕事の意識は薄くなってるけど、それでもケンちゃんがどう感じているかまではわたしには分からないの」 「だから、仕事場ではないここで漏らしてしまった感情のブレの弁明と撤回は、同じここでしないとケンちゃんには伝わりきらない、と思ったの」 「だって部屋で同じことを言っても、ケンちゃんはそれを本心とは違う営業トークだと受け取るかもしれないし、それは嫌だって思ったから」 あーなるほど。すべて分かった。 それで早く食ってこの話をしようとラーメンを鬼速で食ってたのか(笑) 「すんごく伝わった。分かったけど、でも多分、部屋でこの話をしても俺はお茶挽きさんの言葉を疑わなかったと思うよ?」 「そう?それなら嬉しいけど、どうして?」 「だって俺とお茶挽きさんが初めて会った時の最初の会話が『は?なに?同情?』だよ?笑」 (過去コラム参照) と言うとお茶挽きさん、テーブルをどんどん叩いて大笑いしながら、 「あーそうだったね~。一番最初に一番グダグダでみっともないところをまともにぶつけちゃってるんだった笑」 「そーだよ、あれぶつけられてるんだから、今さらその程度でお茶挽きさんを疑ったりしないってば笑」 「…それにしてもアレを最初に見せられて、よくわたしに通ってきてくれるね~。なんで?」 「さあね、改まって聞かれると俺にもよく分からんわ」 という会話ですっかり和解した後、ふいにお茶挽きさんがテーブルに目を落とし、それから私を真顔で見て言いました。 「ごめんね。ケンちゃんのラーメン、すっかり伸びちゃったね」 さあて、このコラム、運営さんの審査を通るのでしょうか? これだけ長文を書いて「風俗に関係ない」ってリジェクトされたら辛いなぁ~ 風俗嬢と常連客の微妙な心理的な関係性の話なので、風俗に関係あるよね?ね? | |
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