| タイトル | 予約名のこと |
|---|---|
| 投稿者 | ichimuan |
| 投稿日 | 2024年10月22日 |
『予約名のこと』 風俗嬢に源氏名があるように、我々にも予約名がある。 大抵は「山田」とか「田中」といった無難なものにするようだが、思案の末、私は少々変わった偽名を使っている。 私にはあだ名があり、そのあだ名は名前を音読みにしたものである。 例えば、将大(まさひろ)を「ショウダイ」とするようなものだ。 そこからショウちゃん、ショーくんという風に呼ばれるので、どうせなら嬢にもそう呼んでもらえないかと考えた。 ただショウだとあまりにも名前っぽく、予約名としては相応しくない。 そこで検索すると「東海林(しょうじ)」という姓があるようで、電話で予約するときは「ショウジ」で予約していた。 嬢たちに名前を聞かれたときにも、「ショウジっていうけど、ショウでいいよ」と自己紹介。 「わかった、ショウさんね」などという会話を交わしていた。 あるとき、支払い時に「金額を確認して、フルネームで署名してください」と頼んでくる店が現れた。 もちろん偽名で構わないのだが、フルネームなど考えておらず、咄嗟に悟(さとる)という名(おそらく「呪術廻戦」辺りからの連想だろう)を思い付き、「東海林悟」と記入した。 というわけで、私はその日から東海林悟という存在になった。 それならいっそ全て統一してしまえと、今まで某都市天国のニックネームはshochanみたいなローマ字だったのだが、漢字で「東海林悟」にした。 予約は電話とネットが半々くらい。 これならどっちで予約しても、店は簡単に確認できるだろう。 しばらく経って、繁忙期に吉原の高級店を訪問した。 人気店で、10人ほどが待合室で呼び出されるのを待っていた。 「ナカムラ様〜」「コバヤシ様〜」などと本名だか偽名だがわからない先客たちが、次々と呼ばれて部屋を出ていく。 普段は「番号札〇番のお客様~」など番号で管理されることが多いが、そういえばこうして名前で呼び出されることもあるのだった。 「ショウジ様〜」と呼ばれ立ち上がる。 その時、ふと、もちろん本当は誰も気にしていないのだろうが、変わった偽名は悪目立ちするのではないか……と思い至った。 やはり目立たない偽名にしたほうがいいのではないか。 さて、私の情報局のユーザー名は「ichimuan」である。 これは「花の慶次」の原作として知られる『一夢庵風流記』が由来で、実は作者の隆慶一郎の大ファンだ。 隆慶一郎には『吉原御免状』という吉原を舞台にした作品があり、主人公の名は松永誠一郎という。 よくよく考えてみれば、この松永という姓は結構普通だし、予約名にふさわしい。 そこで今後は松永誠一郎と名乗ることにした。 次に予定していたのは、初エリア、初訪問の店だった。 ここから松永に変えていこうと決め、タイミングの合う嬢に当日午前中に電話予約したときに、電話で「マツナガ」と名乗る。 午後に訪れて、受付でも「マツナガ」と名乗り登楼。 ここで会った女の子がとても素敵で、裏を返すことにした。 ここはネットで2週間先まで予約が取れる。 確実に再会するためにネット予約することにし、無事に確定。 当日、受付を再訪。 「えーと、マツナガ様……でよろしいですか……?」 あ、ニックネームを東海林から直すの忘れてた…… こうして謎のマツナガという呼び名の東海林悟が誕生したのである。 (※上記のエピソードは本当ですが、実際の漢字や読み方はフェイクが入って全然違います。) | |
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