HOTEL Mist（ミスト）（千葉県千葉市中央区/ラブホテル）の口コミ一覧

今回の利用のきっかけは今までに無いパターンです。こちらのホテルのオーナーさんがYouTubeを配信しており、その動画を見続けていくうちに興味が湧き、利用してみたくなった次第です。チャンネル名は「ラブホ支配人トミタのYouTube トミーホテルグループ公式チャンネル」。ホテルの部屋紹介からラブホテルについてのありがちな疑問への回答などの浅いところから、売り上げやフロントの中にある端末の紹介などの深いところまで、自分のようなホテル好きには興味深い内容となっています。また、オーナーのトミタさんは漫画家を目指されていたそうで、彼がデザインしたキャラクターが、ホテルで起きた事件やとんでもないエピソードを紹介する‘漫画バージョン’もあり、これが実に楽しいのです。通常の動画はご本人が進行されているのですが、腰の低い素朴な感じにまた好感が持てます。千葉市中央区に展開するトミーホテルグループは、「ホテルミスト」、「ホテルトイスト」、「ホテル十色」、「ホテルニュー十色」、「ホテルウキウキ」の5軒のホテル。いずれも詳細なホームページが存在し、サービスも充実している事が利用前から分かります。都心部の情報の少ないホテルに興味がある自分にとって、このような最初から情報明確なホテルは調査のやり甲斐が無いので利用対象外なのですが、今回は是非とも利用してみたくなり、千葉まで足を延ばして行ってまいりました。 5軒のうち当該ホテルを選んだのは、露天風呂付きの部屋が4部屋あり、空いていたら利用してみたいと思ったからです。場所は、京葉道蘇我インターを降りてすぐのところにあります。が、自分は車を持っていない事もあり、JR蘇我駅でお相手と待ち合わせをしてタクシーで向かいました。時間にして10分くらいです。訪れたのは土曜日の午前11時ちょっと過ぎ。番地は違うものの同じ敷地内にある「ホテルトイスト」と共用の駐車場を抜けて入口を入ると、やや広めの明るい感じのロビー。正面に部屋選択のタッチパネル式大型モニターがありました。この時空いていたのは4部屋ほどでしたが、運良く狙っていた露天風呂付きの部屋が2部屋空いていました。その内、ホームページで見て気になっていた方の部屋を選択。フロントの設置は無く、出てきた部屋番号の印字された紙を持って部屋に向かう形式です。料金の支払いは部屋に設置されている自動精算機で行う為、受付スタッフとの対面を気にする方にとってはいいですね。この方式が出来るのは、風営法の許可を取って営業しているホテルの利点です。旅館業法の許可のみで営業しているラブホテルは、顔の見え具合はグレーゾーンですがフロントでの対面が義務付けられている為この方式が出来ません。風営法のホテルは自由度が高い反面、銀行から融資が受けづらいなどの制約が多いそうです。このような内容などもトミタさんが動画の中で分かりやすく説明してくれています。またコロナ禍の昨今、風営のホテルはGOTOトラベルの対象から外されているうえ協力金も出ない、税金をしっかり納めているのにおかしい、と動画の中で訴えておられました。正にその通りだと思います。フロントが無いので、モニター下にある電話でクーポンの利用とメンバーズカード購入の旨を伝え、エレベーターに乗り込み、4階にある部屋に向かいます。部屋の扉を開けると玄関があり、内扉の奥が居室となっています。内装は、フローリングの床とアイボリーを貴重とした壁の落ち着ける空間。壁の一部やベッドカバー、リネン類やアメニティーの袋などにトミタさんデザインのキャラクターやポップなロゴがあしらわれていて、楽しげな雰囲気を醸し出しています。これがトミーホテルの一番の特徴であり長所ではないでしょうか。こちらのホテルのランクは通常ルームと露天ルームの2タイプ。当然露天ルームの方が上位ランクとなりますが、ホームページによると露天風呂以外の設備の違いとしては、浴槽の広さとウォーターサーバーの有無のようです。凄いのはほとんどの部屋にマッサージチェアがあるところ。当該部屋も、余裕のある水まわりスペースに十分なアメニティのある大きめの洗面台。浴室はテレビのある広めのブローバス機能付き浴槽が備わっています。露天風呂は、外光がたくさん入り、広い丸型の浴槽を備えた本格的なもの。この日は天候が良く、十分に露天風呂の良さを満喫する事が出来ました。飲食のメニューも大変豊富で、こちらもオリジナルキャラクターがメニューを楽しく紹介してくれています。昼食に1品頼みましたが、無料サービスとしてソフトドリンク2種とピーナッツ盛りがあったのはありがたかったです。VOD完備なのでそちらからも注文可能です。今回、‘定番コース6時間’というやや長めの利用だったのですが、清掃がきれいに行われていたので快適に過ごす事が出来ましたし、サービスや設備を満喫、あっという間の時間でした。また、自動精算機を使用しているホテルは休憩での途中外出が不可のところが多いですが、こちらは前受け金1万円を支払う事で可能。先退出のお相手を送る必要があったのでありがたかったです。その際、ちょっとややこしい手順をスタッフの方々が丁寧に教えてくれました。この時以外も、メンバーズカードの案内や食事メニューの対応など、とても丁寧で好印象でした。休憩の利用時間は、1時間/2時間/6時間/13時間があります。今回は時間に余裕を持てる、6時間の定番コースを選びました。2時間休憩との料金差は500円なので、普通のホテルでは3時間休憩のところ6時間利用出来るというお得感。また、13時間休憩の‘トミータイム’はそこからたった400円プラスするだけなので、時間のある時は更にお得に利用出来ます。トミタさんが最近の動画で、人気の「バリアン」のようなラブホテルにしたいとおっしゃっていましたが、個人的にはトミーホテルの方が遥かに魅力を感じます。料金はリーズナブルでサービスも良く、スタッフさんも親切丁寧。何より、オーナーさん自らデザインしたキャラクターが楽しい雰囲気を作り上げているホテルなど他に無いでしょう。是非このままブレないで欲しいところです。帰りは徒歩5分くらいのところにあるバス停から路線バスで千葉駅に向かいました。家から2時間と結構な遠出となりましたが、期待を裏切らない満足度の高い利用体験となりました。また千葉に行く機会がありましたら、寄って行きたいと思います。