タイトル | 風俗、わが旅 第壱話 ピンチケ、襲来 |
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投稿者 | ルーリー9nine |
投稿日 | 2016年01月31日 |
『風俗、わが旅 第壱話 ピンチケ、襲来』 当サイト風俗コラムにて「 我はアイドルヲタなり 」と既にカミングアウトしているようなワタクシでありますが、さて、今回は狭義のアイドルではなく、広義なアイドルの話し。 アイドルの現場に初めて足を運んだのは1984年の晩秋。以後、私はアイドルヲタの人生を歩む事になりました。初の触れあい型風俗体験はその翌年、初の吉原登楼からでした。( ストリップやノーパン喫茶のような非触れあい型の風俗体験はもう少し早い) しかしヲタの習性というか、メインのオタク趣味に資金を多く注ぎ込む経済活動は、他の出費…よく例えに出されるのは衣料や飲食代…を圧迫します。世間一般の負のオタクのイメージ…お洒落に金を使わず身だしなみに気を使わないというものも、一時期のオタクにはよく見られる傾向でした。まぁ、現代のオタク=ヲタは見るからに身だしなみは二の次な人は少なくなりましたが、経済的動向はあまり変わりません。 それ故、20代から50代の自力で稼いで生活できる年代でも、風俗に金をかけないという者も少なくない。ま、ギャンブル好き、酒好き、風味好きのヲタも沢山居ますが、オタク趣味の比重が高い者はそちらにかける事もない。コラムのコメントで「 知り合いのオタクは風俗に行かない 」という指摘をされましたが、私もつい3、4年前までは『 そちら 』の側のヲタでした。そういう男性ヲタは確かに少なくないのです。 転機はちょうど2010年。秋葉原の専用劇場の定期的公演が開始されたその月から通っていた48の数字のグループアイドルが、十数年ぶりに聴く井上ヨシマサのノリの良いビートの新曲と共に、世間一般的なブレイクをした頃でした。 この時期に大人のヲタ中心のファン層に中高生の若い客層、通称『 ピンチケ 』の大量参入を呼び、従来からの客=ヲタは彼らを苦い想いで見ていました。 もっとも、すぐに同化して、彼らもヲタ=同類=仲間になっていった訳ですが。 しかしアイドルグループの現場はキャパが拡大し、チケットの入手が著しく困難になり、メジャーの階段を昇る事で失われる快適な環境を嘆き、妥協して状況を受け入れるか場を去るかの選択を迫られました。だって秋葉原の専用劇場はキャパ250人ですよ!目の前1メートル、最後列の立ち見でも10メートルあるなしなのが、横浜アリーナや東京ドーム、代々木体育館のように遥か遠く豆粒のような姿を見て、どこが楽しいでしょう?エンターテイメントとしては楽しいショー=コンサートは観られますが、心情的にはその隔絶した世界に、「 俺の〇〇〇 」だったグループが、遠い世界の偶像たちになってしまうのですから。 その狭い劇場で行われていた個別握手会も、幕張メッセや東京ビッグサイトの複数のホールで開催されるようになり、中堅以上の人気のメンバーなどは2時間近く待って触れあい時間は5秒です、CD1枚当たり。『 難民 』が大量に生まれたのは言うまでもありません。 ホームであったアイドルグループの、初期からのヲタとしての環境悪化を受け、私の一推しは徐々に『 お台場方面 』にシフトしていきます。 そしてこの頃、メジャー男性週刊誌がモノクロページでAV女優の特集を組みました。いつの時代でもよくある企画ですが、時あたかも熟女のカテゴリーが熱く、特集はその範囲でした。その中に、本文で紹介されてもいないのに写真が2カット掲載され、しかしキャプションで名前が出ている訳でもない女優がありました…本特集で彼女だけです。気になりましたね、熟女のカテゴリーではそこそこ若く、しかも清楚な風情の美女…ストライク!球種もまっすぐ、コースもど真ん中!私は探しましたよ、それ以来、彼女が誰なのか? さすがに手がかりがハッキリしているので、名前は早くに判明…長谷川美紅といいました。 しかし問題は会いに行く方法。そちら方面のイベントは行った事が無い。たぶんDVDの販促イベントならアイドルのソレと似たようなものだろうが…既にベテラン、売れっ子ではあるが誰でも知ってるようなメジャーでもない彼女は、なかなか都合のつく機会が無い…岡山とか関西とかは時間は良くても経費が高い…なかなか、ね。アイドルヲタとしても、この距離は過去の最大進出圏の外だっただけに、ちょっと二の足を踏んでいました。 その彼女がこちらの得意な領域に現れます、撮影会です。2010年末から2011年第1四半期くらいまで、いくつかの撮影会に出演していましたが、彼女のキャリアではそう安くはありません、28Kでした( ! ) 。45分か50分、彼女をひとつ部屋で1対1でとは言え、団体客の10人20人がモデルを囲み6~10K程度で撮影してきた身には、なかなか高いハードルでした。 そもそも個人撮影会、しかもAV女優…ヲタとは言え近寄り難いアングラな世界…踏み込むにもひと勇気が要ります。 また当時の彼女はどの撮影会でもスケジュールがアップされるやすぐに完売、なかなか予約するにもハードルの高さを感じさせられます。 ただ、複数の撮影会で何回か行われれば、いつかチャンスは巡ってくると期待して、結果2月にようやく枠を確保できました。 結果的に、自分の知る限り首都圏の撮影会はそれが最後になりました。最後のチャンスだった訳です。 ん?という事は…会う機会が無い!理想的とも言える女優だけに、それは私にとってのアイドルと言っても過言ではない、三十路だろうが熟女だろうが!既にグラドルは三十代でも世間に受け入れられ、アイドルのカテゴリーにも適用の範囲が拡大しており、その点で精神的なハードルは下がっていたので、私の中では問題はありません。1970年代だったら二十歳はアイドルの終わりを意味していたが、今や三十代でもアイドルなんですから! さて、撮影会もイベントも開催を待てど暮らせど機会は訪れず、それまで知っていても活用しなかった情報に頼るしかなくなります。風俗です。AV女優にはソープやデリバリーの職を持つ者も少なくない事は承知してますが、自分が利用するのは、また別の問題です。私は四半世紀、風俗に近寄りもしない男だったのです。 …つづく | |
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