《《前半戦》》
二年ぶりの再会。2015年の前半6ヶ月に二回しか会っていないのに、二三年・十回以上は経ているかのような気安い距離感だった最後に合った時のように、近しい感覚にスッと戻れた。会話の、落着きながらも弾む嬢の口調、声音に、自分と同じ距離感の近さが伺われた。
だから話は尽きない。二回戦分で60分として、会話で20分余裕を取る計算だったが、しかし現実には嬉しさから会話が弾み過ぎた。30分経っても、まだ二人は下着止まり。キスもしていなかった。
二人並んで腰掛けるBッドで、腰を回して向かい合う。嬢は黒地に光沢のある青い糸で貝殻を形どった飾りを縫い付けた、いかにも高級そうな揃いの下着。小…
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