ホテルゆたか（東京都新宿区/ラブホテル）の口コミ一覧

新宿区には数え切れないほどのラブホテルがありますが、飯田橋・神楽坂エリアには当該ホテル1軒しか存在しません。ホームページはあるものの情報が少なく、また50年以上続く老舗ホテルとの事で、以前より気になっておりました。 料金高めで周辺にお店が少ない事から今まで利用には至っておりませんでしたが、今回は興味優先。交通費の発生は承知の上、敢えてこちらのホテルを指定いたしました。 場所は、JR飯田橋駅から徒歩6分ほどのところにあります。西口出口から飲食店が立ち並ぶ神楽坂通りを上る形で向かいましたが、天気の良い土曜の昼という事もあって、路地までもが人でごった返していました。この界隈は昔は花街だったそうで、ホテルがこの場所にあるのもその名残かも知れません。 入口を入ると複数のベンチシートが設置されている広めのロビーがありましたが、節電の為か最低限の照明しか点いておらずかなり暗め。正面奥に対面式のフロントが見えました。 受付係は眼鏡を掛けた年配の女性。部屋選択のパネルが見当たらないので聞いてみると、「うちにはそんな気の利いたものは無いんですよ。ビジネスタイプのお部屋ですがよろしいんですか？」という何とも謙虚な応対。ホームページを見てきた事を伝えると、「あんなに良くはないんですよ。」と謙遜しているのかあまり売る気が無いのか分からないまでも、丁寧である事は間違いありませんでした。 休憩料金は‘2時間7850円’の一種類のみ。部屋のタイプは、シングルルーム1タイプ、ダブルルーム3タイプの計4タイプあるのですが、現在休憩利用でのシングルルームの提供は無く、3タイプあるダブルルームは一律料金になっているという事を、事前の電話確認の際に聞いております。 料金を支払うと部屋は受付の方で決められますが、聞いてみると今回の部屋は上位ランクだそうでラッキーでした。後から女性が来ることを伝え、鍵を受け取って部屋に向かう際に、部屋はエレベーターのあるフロアから階段を上がったところにある事、時間計測は扉を開けたタイミングになる事を説明してくれました。 エレベーターから降りるといくつかの部屋が並んでいるものの、なるほど言われた通り該当の部屋は同じフロアには見当たりません。正面方向の階段を半階分上がった最も奥にありました。3階なのでフロアの半分がエレベーターと同じ3階、当該部屋を含む半分が中3階という事になるのでしょう。 解錠して扉を開けると、内扉で仕切られた玄関スペースがありましたが狭くはありません。部屋は、白色を基調としたシンプルで落ち着ける雰囲気の内装。上位ランクという事もあり、十分な広さがありました。 ラブホテルの窓と言えば、通常は覆いがされていて開ける事は想定されていませんが、今回の部屋の窓は木製の覆いが簡単にスライドさせて開けられる仕様になっており、昼間なら十分な外光を入れる事が可能。撮影オプションなどにも向いているのではないでしょうか。 玄関寄りにある水まわり設備もスペースには余裕があり、浴槽はブロアバス機能付きのもの。アメニティが豊富と迄は行きませんが必要にして十分。持込用冷蔵庫の中に、サービスとしてミネラルウォーター2本とビールが1本ありました。 老舗ホテルと言う前情報でしたが、手入れがされているようで経年劣化は全くと言っていいほど感じられません。清掃もきれいに行われており、快適に過ごす事が出来ました。 事前の電話を含め、応対してくれるスタッフさんはいつも親切・丁寧。ルームキー返却の際、受付係の女性からはもちろんですが、周辺を熱心に清掃されていた年配の男性スタッフからもお礼の言葉を掛けて頂き、気分良く退出出来ました。 料金はやや高めですが、エリアに唯一のラブホテルですので存在自体が貴重です。地下鉄飯田橋駅B4b出入口なら、行きで利用したJRの西口よりも近い徒歩3分。繁華街にありながら駐車場完備なので、車利用の方にも利用しやすいでしょう。歴史ある老舗ホテルですので、今後も存続して行って欲しいところです。