お店からのコメント
艶熟−−低身長で落ち着きと品をまとった佇まい。丁寧な所作ににじむ優しさ、穏やかな笑顔が印象的。長く愛されてきた理由は、ふるまいにすでに現れており、それは裏に咲く、贈られざる花。年月を重ね熟れた果実の香がふわりと立ち上がり揺れる艶香が、ひとくちごとに静かにほどけてゆく快楽。仄かな熟成香にまどろみ、ゆるやかに溶けゆく味わいに、時の重なりが宿っている。悦びが、密やかに感覚を包み込む。それは他では決して体験できない秘められた官能をそっと解き放ち、甘く深い悦楽へと誘う。香を焚くように穏やかに広がる気品と滲む艶気がゆっくりと躰を染めあげ、長い時間をかけて醸し出された奥深さのように、複雑さと甘さが奏でるアクセントは、ヴィンテージワインともいえる余韻−−今がまさに飲み頃といっても過言ではない。それは、あとから静かに訪れる感触の名残で艶情として静かに沈んでいく。経験が紡ぐ本物の色気を、ぜひ一度ご体感ください。
11/12 21:21 更新
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