お店からのコメント
一段一段数える。
1、2、3……
僕はいま、天国へと続く階段を、【みつき】さんと手を繋いで登っている。
12、13、14。
上階に着いてドアを開けると、部屋の柔らかな灯が彼女を包み込んだ。
あらためて見る彼女は、ガーリーなロングワンピースに身を包み、
栗色のボブから覗かせる笑顔はイノセントだ。
そんな、どこか浮世離れした佇まいは、かつて少年時代に聞いたおとぎ話のフェアリーを彷彿とさせる。
日常の喧騒から隔絶されたこの空間で、彼女だけが特別な輝きを放っているように見えた。
彼女との時間は、ただ静かに腕を回し、その小さな身体から伝わる確かな体温を感じることから始まる。
抱き寄せた華奢なデコルテは予想に反して、女性らしい曲線を持っている。
それに触れた瞬間、躊躇した僕の五指を、彼女は少し恥ずかしそうに、
しかし確かな意志を持って受け入れてくれる。
彼女に導かれるまま、全てを委ねた僕の感覚は次第に麻痺して、
この限定された空間の奥底へと、深く、深く沈んでいく。
彼女は時折、小さな失敗をしてはにかんだり、少し不器用なユーモアで僕を戸惑わせたりする。
その度、僕が遠い昔どこかに置き忘れてきた、誰かをただ無条件に愛おしみたいという、あの純粋な衝動が蘇る。
互いの呼吸が重なり、二人の想いが融解し混ざり合う時間は、
まるで魔法にかかったかのように、現実の時間を追い越して加速していった。
── やがて、室内に終了を告げる電子音が響く。おとぎ話の魔法が解ける鐘の音のように。
部屋の中で衣服を整え、再び14段の階段を降りる僕の背中には、名残惜しさが幾重にも張り付いていた。
再び都会の喧騒に紛れ、日常という囲いに囚われた今も、僕の意識の一部はあの部屋に取り残されたままだ。
06/24 14:12 更新
お店からのコメント
1、2、3……
僕はいま、天国へと続く階段を、【みつき】さんと手を繋いで登っている。
12、13、14。
上階に着いてドアを開けると、部屋の柔らかな灯が彼女を包み込んだ。
あらためて見る彼女は、ガーリーなロングワンピースに身を包み、
栗色のボブから覗かせる笑顔はイノセントだ。
そんな、どこか浮世離れした佇まいは、かつて少年時代に聞いたおとぎ話のフェアリーを彷彿とさせる。
日常の喧騒から隔絶されたこの空間で、彼女だけが特別な輝きを放っているように見えた。
彼女との時間は、ただ静かに腕を回し、その小さな身体から伝わる確かな体温を感じることから始まる。
抱き寄せた華奢なデコルテは予想に反して、女性らしい曲線を持っている。
それに触れた瞬間、躊躇した僕の五指を、彼女は少し恥ずかしそうに、
しかし確かな意志を持って受け入れてくれる。
彼女に導かれるまま、全てを委ねた僕の感覚は次第に麻痺して、
この限定された空間の奥底へと、深く、深く沈んでいく。
彼女は時折、小さな失敗をしてはにかんだり、少し不器用なユーモアで僕を戸惑わせたりする。
その度、僕が遠い昔どこかに置き忘れてきた、誰かをただ無条件に愛おしみたいという、あの純粋な衝動が蘇る。
互いの呼吸が重なり、二人の想いが融解し混ざり合う時間は、
まるで魔法にかかったかのように、現実の時間を追い越して加速していった。
── やがて、室内に終了を告げる電子音が響く。おとぎ話の魔法が解ける鐘の音のように。
部屋の中で衣服を整え、再び14段の階段を降りる僕の背中には、名残惜しさが幾重にも張り付いていた。
再び都会の喧騒に紛れ、日常という囲いに囚われた今も、僕の意識の一部はあの部屋に取り残されたままだ。