「ごめんね…なかなかタイミングが合わなくて…」
_大丈夫…大丈夫…
「久しぶりだよね?」
_そうだね…約1ヶ月振りじゃない?
「そんなになる?」
_そうだよ…口コミみたら前回来たの1ヶ月くらい前だったもん…
持参したバッグからごそごそと小さな瓶を取り出し、“はい、手を出して…”と私の両掌にねっとりとしたアルコール消毒液を垂らしながら姫がそう聞いてきた。
それを両手でよく揉み込みながら、姫の詫びに対して“別に大したことではないよ…”とそれに返事をする。
そして今度は赤茶色の小瓶を持って洗面所に移動し、備え付けの硬いメラミンのコップにその液体を少々降り出し水で薄めたものを…
応援コメント 5件