episode100『いや、ほんまなんです。女優四人、美の饗宴(帰郷編3/3)』
席に着くと入口で頼んでいたビールが届く。空きっ腹だがとても美味く感じる。場内は、色々なトーンの男女の掛け合いが反響して、波のように私の耳に入りかしましいが、どこかそれも心地良い。
鞄を収まりのいいように置き直していると、直ぐに女の子が現れる。カーテンのような仕切りを開け、座りつつ笑顔で挨拶をくれる。
にっとはにかんだ様な笑顔で濁りのない瞳は真っ直ぐに私を見て、当たり前のように私を受け入れてくれる。とても可愛い女の子に身ぐるみ包まれるような感覚になりほっとする。茶色い髪色はサテンの極彩色の襦袢と…
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