すいこう苑（東京都新宿区/ラブホテル）の口コミ一覧

こちら、西武新宿駅寄りの通称‘立ちんぼ通り’と呼ばれる「一番通り」沿いに建っている老舗ホテルです。ホームページが無いのはもちろん、ラブホテル掲載サイトにもホテル名しか載っておりません。都心部の情報が少ないホテルに興味のある自分にとって気になる存在です。今年の4月に利用を試みたのですが工事のため休業中で利用出来ず、代わりに同様に気になっていた隣の「ホテルBON」を利用しました。その後、不明な料金システムの調査も兼ねて定期的に電話。休業中も電話が繋がるのはありがたかったです。午後からの営業となりますが、6月下旬に再開を確認しました。こちらのホテルは、とあるお店の情報で‘部屋待ち合わせ不可’となっていました。電話の際に聞いてみると、‘大丈夫だと思います’と回答する受付係が居る一方で、‘うちは二人で入って欲しい’と答える受付係も居る状況。歌舞伎町エリアに一人入館不可のラブホテルは無いと認識していたので、この点も確認しなくてはなりません。少し前に新宿のリフレ店を模索していたのですが、何の予定も無い日にスタッフさんおススメの女の子が丁度良く出勤。予約を入れ、歌舞伎町に向かいました。訪れたのは、土曜日の18時頃。階段を下りて半地下の入口を入ると、右手方向から奥に続く通路があり、通路左側に対面式フロント、その向かいには部屋選択パネルでは無く部屋写真が掲示されておりました。左右が逆になりますが、4月に利用した隣の「ホテルBON」とそっくりな雰囲気のロビーです。系列では無いのですが、オーナーは当然知り合いでしょうから寄せたのかも知れませんね。フロントの40代くらいと思われるややふくよかな女性スタッフに休憩利用の旨伝えると‘お連れ様’について聞かれましたが、一人入館が不可という事はありませんでした。事前の聞き込みで、部屋は2ランクあって宿泊料金は部屋に寄って違うものの、休憩は均一料金という事が分かっています。それならば上位ランクの部屋がお得。希望を伝えると、丁度良く空いていた広めの部屋を提案して下さいました。料金を支払って、鍵の付いていないキータックを受け取ります。その際に気になっていた工事の事に付いて聞いてみたところ、古いホテルあるあるのボイラー関係の修理で、リニューアルではありませんでした。部屋は1階奥にあるそうなので、通路を突き進んで部屋を目指します。ホテルにはエレベーターが無いため、1階以外の利用客は階段で上の階に向かうのですが、目的の部屋は階段の入口でもある通路の一番奥突き当りにありました。扉を開けると真っ暗だったので、照明のスイッチをオン。室内の仕切りは無く玄関周りの手前が水回りスペース、一部が見えている奥が居室となっています。スタッフさんがお勧めしてくれただけあって、十分な広さがありました。フローリングの床にピンクの壁紙という昭和感のある内装。一見本物の水槽に見える置物や、昔ながらの販売用冷蔵庫が良い雰囲気を醸し出しています。浴室には、今ではあまり見られない段付きのタイル張り浴槽があり、レトロな雰囲気を味わえます。年季は入っているものの手入れがされているようで、経年劣化はさほど感じられません。清掃もきれいに行われており、趣のある部屋で快適に過ごす事が出来ました。退出の際、曖昧だった休憩の受付時間に付いて聞いてみると、おそらくオーナーと思われる女性スタッフさんが詳しく話して下さいました。午前中は宿泊客のチェックアウト対応のみ、休憩利用は概ね15時からとの事。これは最少人数で行っている事、それから立ちんぼの多いエリアにあるため警察の訪問が頻繁にあり、その対応に追われてしまう事も要因になっているのだそう。また、Wi-Fi環境やアダルトチャンネルが無いのですが、それら経費の掛かる設備を省略する事で、値上げする事無く低価格を維持しているのだとおっしゃっておりました。情報の少ないホテルでしたが、利用してみて満足度は高かったです。懸念していた、部屋での待ち合わせも問題無し。料金もリーズナブルで休日割増はありません。レトロ好きの方には特にお勧めしたい、貴重な老舗ホテルです。