HOTEL BON（ボン）（東京都新宿区/ラブホテル）の口コミ一覧

西武新宿駅近くの‘一番通り’沿いのホテルは、立ちんぼの多い大久保公園近くにある事から、連れ込み宿としての一面があると聞いています。 2年ほど前までは6軒ほどのホテルが建ち並んでおり、1軒のおしゃれなホテルを除いて、どれも情報の少ないホテルばかり。その内「アズーリ」(既に閉館済み)は以前に利用して体験談を上げたものの、軒数が多い事、また他のユーザーさんが詳細な体験談を上げてくれた事もあり、興味が薄れて手付かずとなっておりました。その後3軒が閉館し、対象のホテルが2軒となった事で興味が再燃。まずは最も昭和感の強い「すいこう苑」に目標を定めたのですが、電話をしてみると現在工事をしているため休業中との事。ならばともう一つの対象である当該ホテルに目標を変え、歌舞伎町のお店利用の際に行って参りました。訪れたのは、土曜日の15時半頃。入口の自動ドアを入ると、通路が奥に延びている縦長のロビースペース。入ってすぐの右側にフロント、左側に各部屋の写真が掲示されていました。フロントは対面式という訳では無いのですが、開口部が広いので中が見えます。部屋は選べるのか受付係のおばあちゃんに聞いてみると、何と選べないのだそう。写真は単なる参考でした。料金を支払うと鍵では無く鈴の付いたキータックが出て来ましたが、部屋番号は‘202’。既に写真が投稿済みの部屋だったので、他に空きが無いかを確認。すると他に空いているのは‘203’のみで、こちらも投稿済みの部屋。ただ、‘203’は少し広いので500円高くなるとの説明がありました。ん？事前の問い合わせで、休憩料金は4000円と聞いています。この事をきっかけに詳しく確認すると、部屋は2ランクある事が判明。今回、詳細不明な料金システムの調査も目的の一つだったのですが、この一件で見落とさずに済みました。希望の部屋は取れませんでしたが、結果オーライと言って良いでしょう。折角なので、広いタイプを選択。追加で500円を支払い、鈴の付いたキータックを受け取り、エレベーターで部屋に向かいます。扉を開けると、小ぢんまりとした玄関。正面にくじゃくのステンドグラス、左は玄関であまり見る事のない引き戸です。引き戸を開けると、写真では分かりませんでしたが和室タイプの部屋でした。居室はじゅうたん敷きなのでスリッパは有りません。玄関からそのまま上がるという体験はほとんど無いので新鮮味があります。建物自体が年季の入ったホテルですが、部屋もかなりの昭和感。味わいのある照明やガラスの浮き彫り、ステンドグラスなどが良い雰囲気。この部屋に関してはスイッチ類や壁紙が交換されているようで、経年劣化はさほど感じられません。広めのベッドは硬さが丁度良く、寝心地抜群でした。浴室は、昭和時代の豆タイルの浴槽、灯篭のある日本庭園を模した装飾があり、良い意味で時代に取り残されたかのような空間です。アメニティも一通り揃っており、フリーWi-Fi環境あり。インフォメーションのお食事メニューに、‘ボンのボンカレー(甘口500円)’が追加されていたのは一興です。清掃もきれいに行われており、趣きの感じられる部屋で良い時間を過ごす事が出来ました。事前の問い合わせで電話応対をしてくれた、若い感じの女性スタッフは丁寧な印象。当日の受付係のおばあちゃんも、こちらの質問に出来る限りの応対をしてくれたと思います。前回、歌舞伎町エリアの中心部を訪れた時はホテル難民が多く見られましたが、この辺りはエリアの外れなので空室が期待出来るかも知れません。 3時間であるという事を考えると、料金も妥当と言えるでしょう。昨今ブームとなっている‘昭和’好きの方には是非お勧めしたい、貴重な老舗ホテルです。