閉店?したホテル(ID:6700)(東京都北区/ラブホテル)の口コミ 2017/01/25 05:05 ルーリー9nineさん投稿

ホテル名閉店?したホテル(ID:6700)
投稿者ルーリー9nine
投稿日2017年01月25日
■利用回数
初めて
■今回利用した部屋番号
406号室(和室・禁煙)
■今回の利用時間と料金
11:40~16:10利用>休憩6000円 サービスタイムA(05~17時)適用 ※フリータイムに相当
■部屋のおしゃれさ
☆3
 … 綺麗だけど、おしゃれとまでは言えないかな
■部屋の広さ
☆4
 … 2人でちょっとした運動もできるくらいの広さ
■浴室の大きさ
☆2
 … 2人で入るとキツい
■(価格も含めた)総合満足度
☆2
 … よっぽどのことが無ければ利用しない
■このホテルの良いところ(特筆すべき設備・備品など)
【利用時の私の状況】

当初の予定はJR王子駅西口から1分のリンデン王子店。一昨年ロンドン王子店だった頃に利用した部屋を、改名リニューアルした今、再訪するつもりだった。
が、埋まっていた(29室中空きは4室) 当サイトの体験投稿を考えたら、駅に極めて近く、リニューアルした当店はいずれUPもされようし、王子駅周辺のホテルはどこも掲載が無い。せっかくなら、リニューアル前リニューアル後の比較が出来る当店は、違う部屋にしか入れないなら次の機会でも良いのではないか?

当地での選択肢は他に2軒。平日月曜日、昼の11時20分、東口のドゥルセは(駅前地区なのに)だだっ広い公園の真ん前…ちょうど池袋のパークサイドに似た立地なので、この時間では人目が気になった。また部屋数はリンデンよりも少ない18室なので、時間帯を考えて回避。

王子ラブホ3軒最後のあすかは、桜の名所・飛鳥山の西の麓で大きくカーブする明治通りの外周に沿った渓谷…音無親水公園の終点から近い。渓谷から地上に出る階段を登り切れば目の前、素早くホテルに入れる利点がある。駅前ではないので、人目も少ない。

年末のクリスマス後にも拘わらずオシャレ/高めな店が満室の連続で歌舞伎町をさまよってから、新年初のホテル利用な今回は確実に入りたい(←じゃあ最初の店にしろよ!)
え?さらに少ない16室の店をなぜ?
…いや、こちらの店はちょっと昭和の趣の外観なのと、王子駅から最も遠い…ガンダムで言えばサイド3のような立地※だけに、お昼前の今なら空きは必ずあるハズ。
ここリンデンの目の前の親水公園を散歩すれば迷わず到着でき、さらに軽くデート気分も楽しめる道々なんである。


※故・永井一朗による重厚なオープニングナレーションで「地球に最も遠い宇宙都市サイド3は地球連邦政府に独立戦争を挑んできた」と説明されている


【あすか、来館】※

親水公園終点で左岸に渡り階段を登り切る。音無橋の付け根に出れば、眼下には石神井川、周囲足下には秋の紅葉が賑やかに彩る木々の茂みも今は枯れている。そして目の前には当該店が立っている。
音無橋が明治通りに突き当たる地点に合流する路地の、幅5~6Mを一直線にラブホに進むのはあからさま過ぎる。我々一行は目の前の正面入口をスルーしてホテルを右側に回り込み、醸造試験所跡地公園の方に行くかのようなフリで建物裏口から入館する。

右手に、顔は見えない開放加減な(ラブホにはよくある造りの)フロント。
と、正面入口方向を指差す受付係。正面入口から続く狭い廊下の壁にはタッチパネルが、フロントのすぐ隣にあった。HPでも部屋はリニューアルされてあると謳(うた)われていたが、そこまで新しいとは思わなかったので、ちょっと驚かされた。
空きは6/16室だったが、休憩5ランク中2室ある最安値4500円の部屋は2室あるユニットバスの可能性があるので最初から外したが、しかし2室のみのジャグジーバスにも拘らない。6室ある和室も同様だったが、3室しかない禁煙室の最後のひとつを選んだら、1室のみの禁煙和室だった※※ランクは休憩6000円宿泊9000円、共に最高値である( 休憩は5ランク4500~6000円、宿泊は4ランク7000~9000円 ) この時間帯に適用されたサービスタイム(フリータイム)は、1年中、土日祝日に関係なく統一で実施されるのは、なかなか無いかもしれない。
『406』のパネルを押して前払いすれば、スティックに短いチェーンのついた鍵と次回500円割引券を手渡される。
エレベーターはフロント斜め左、タッチパネルの対面。

4階で扉が開けば、正面の壁に掛かったアート画がホログラムだった。エレベーター左の階段を通り過ぎ、突き当たりを右に曲がれば、おぉ、『406』の表示灯が薄暗い廊下に点滅している。普通に『今どき』じゃん!しかし鍵は従来型だ。さぁ、ドアを開けるぜ!


※『あすかに来館』とするのが正しいのだろうが、ここはネタに合わせて。もちろん元ネタはエヴァンゲリオン第八話『アスカ、来日』
※※我々一行は二人共嫌煙者である


【居室に『お邪魔しまっす』※】

無駄に長い玄関の土間。突き当たり左のドアを開けないと、靴が脱げない。

ドア(引き戸)を開ける。広い。
右手にはバスローブ、バスタオルの入ったバスケットが置かれ、並びにはもうひとつの扉。
目の前には中央に四角い板目の和室用テーブルと二脚の座椅子。
左の壁に有料飲料冷蔵庫。茶器類、ティーバッグ類の戸棚が冷蔵庫に上乗せされ、さらにその上にはケトル、消臭スプレー。
正面には窓を隠している戸板。
右側は手前に壁、向こうにはベッドルームが開口している。
居室自体は奥行が広く見える変則的な台形。玄関ドア内側に貼られた非難路案内で4階平面図を確認すれば、この階で一番面積がある部屋だった。



正午前の入室なので、まずは昼ご飯。お湯を沸かそうとするが、お茶の戸棚付近には2口しかないコンセントは、冷蔵庫と、その右に壁掛けられた大画面薄型テレビで塞がっている。空いているコンセントは居間の右側奥のベッドルーム手前…戸棚からはかなり離れる動線。共同利用者は湯沸かしの間、冷蔵庫の方を外してケトルのコンセントを差していた。
お茶をいれる作業は、戸棚の付近にある小テーブルで行う事が多いが、そんなものは無いので中央のテーブルで行う。和室だから当然と言えばそうなのだろうが…。
自力で温められるお弁当を用意してあったから支障は無かったが、電子レンジが無い。また持ち込み冷蔵庫も無いので、スィーツも後ほどではなく食後すぐに食べねばならなかった。
酒類、(缶かペットボトルか分からないが)ソフトドリンク、ユンケルなどと共にカップ麺が3種類ほどフロントに注文できるインフォメーションがテーブルに置かれているが、持ち込みを考慮せず飲食をそれだけでまかなおうというのは、少々勝手が悪いのではないか。

居室の正面の壁には大きな戸板が二枚、脇に取り付けられている大型薄型テレビよりも存在感を見せていた。もちろん、窓を隠しているのだが…まるで雨戸が内側に取り付けられているかのようだ。
ただ、板戸がうまく収まらず、ガラス窓は一面しか開けられない。ガラス窓自体は右も左も開けられるのに。
それでも自然光が採光できるのは嬉しい。ガラス表面は波紋様の加工で、外から見られないのはもちろんだが、そもそも公園に面しているため覗かれる心配もない。眼下には醸造試験所跡地公園が広がっている…この部屋は裏通り側だったのだ。明治通り・石神井川側の部屋だと、飛鳥山公園の桜は角度が難しいが、石神井川や音無親水公園の紅葉は楽しめるのだろう、おそらく(未確認)


※南州太郎か?!いえ、別に…


【ベッドルームでタバコを吸わないで】

ベッドルームだけじゃなく406号室全部だけどね、禁煙は。
その禁煙室であるが、喫煙発覚は罰金5万円と部屋の内外にくどくど告知されている。まぁ喫煙者も仕方なくこの部屋に入る事もあるでしょう、『他に部屋が空いてなかった』『相手の要望』『禁煙者の客に呼ばれた喫煙嬢』などなどと。さすがにベッドルームには無いが、『禁止』と『罰金』の告知は、プラカードが入口ドアにババンと貼られ、居間のテーブル上にも置かれている。
だからベッドルームはもちろん、この部屋に灰皿は無い。

しかしそのお陰で、我々嫌煙者一行は安心してくつろげる。先月利用した歌舞伎町のオシャレで少し高めなホテルで味わった『冬だというのに入室してしばらく窓を開放する』ような目にも逢わないで済むのだ。

そのベッドルームは居室右側の奥側半分に間口を開けており、段差はあるが間仕切りは何もなく、鍵カッコ状(「 )に居室と連続する空間になっている。枕に頭を置けば、大画面TVを正面に観られるのはもちろんだが、解放された空間を感じるので、床と天井の幅が狭いベッドルームに居ながらも、狭さと広さ…両方の心地よさを味わえるように思う。

ベッドは普通に広く、布団、枕も含め凝ったところの無さが、逆に清潔な印象。

ただ、ベッドの足元側両サイドと壁の間が狭いのは、構造上仕方ないとはいえ、移動が少しだけしづらいか。まぁ、さほどの支障はありませんが。


【嘆きの壁】

さて、居室の最後…右側の手前側 (右側の向こう側は ↑ ベッドルームなので、念のため) 、それは壁。何もない。
その何もない壁に、ハンガーが二つ(だけ)、打ち込まれたフックに掛かっている。クローゼットの類いは無く、他にハンガーを引っ掛ける所も見当たらない。フックを取り付ける位置はテーブルに近いこの右の壁が良いのだろう。

和室でも、何かしら衣服の収納はできるだろうに…と思うのだが。


【水の回りへ愛をこめて】※

居室の入口の引き戸に並ぶ扉…その向こうは406号室最後のゾーン・水回り。

正面に洗面所、空間続きの右手がトイレ、左手にガラス戸で仕切られた浴室。トイレ側の壁は玄関突き当たりの裏側、浴室の壁はハンガー掛けの壁とベッドルーム右側の壁の裏側にあたる。

トイレ洗面所一体の空間は床がタイルで、トイレ用のスリッパが用意してある、一組だけ。同時には使わない前提か、洗面器使用時は足下のマットで事は足りるという考えなのか。
洗面所回りのスペースでは、二人同時には使いにくい。鏡は大きくてシャレたデザインだが、洗面器は従来型なので物を置く余地が無い。壁に取り付けたドライヤーホルダーの狭い天面までマウスウォッシュ置き場にしているくらい、洗面器の小テーブルや蛇口回りにアメニティなどを置くだけでいっぱいいっぱい。コップの置き場も無い。そのコップも二人で共用しなければならない(我々は構わないが、人によってはちょっと…ではないか)

トイレはウォシュレットなのでひと安心、カバーの自動開閉はしないが。タンクの上にはナプキンが二つ入ったバスケットが置かれている。


※元ネタは言わずもがな森口博子のデビュー曲『水の星へ愛をこめて』


【狭いの水中が※】

洗面器左の隙間から浴室のドアを開ける。洗い場は、二人で使うには充分なスペースはある。
が、浴槽がせまい。

手すりや内側の段差は一人で浸(つ)かるには有効だが、お湯を自動で停める機器が内側に出っ張っているのが邪魔。さらに二人で入るとなおキツく、その必然的密着もイチャイチャよりはギュウギュウ感の方が強い。

お風呂で楽しむという要素は無く、『居室とベッドの広さでくつろげれば良い』部屋になるのだろうか。
(実際は単に『古い部屋を無理矢理現代のニーズに合わせようとしたが、合わせきれない』だけなのだろう)


※『愛の水中花』からの変換は、ちょっと苦しかったか(汗)(^_^;)


【お勧めを考えると】


個人的には居室とベッドの広さ、煙草臭が無い事でくつろいだ時間は過ごせたが、誰かに勧めるとなると誰にでもとは言いにくい。

昭和を知る熟年カップルには落ち着けて、多少の不満も昇華できよう。しかし現代のラブホの便利さお洒落さしか知らない世代には、ちょっと小さな不満の集積が大きな山になりそうだ。

ラブホ利用よりはビジネスユースだろうか?一人で宿泊するなら、ちょっと古い旅館の多少の不便さと同じで、妥協の範囲かと思われるので。
■このホテルの改善して欲しいところ
・水回りの使い勝手や不備が多い。①浴槽が狭く、カップルユースには及第点ギリギリ②物を置く場所が洗面器のテーブルが鏡の下の小テーブルと壁に取り付けてあるドライヤースタンドしか無く、そこにはアメニティなどで空きスペースが無い③洗面器の周辺空間が狭い上に風呂場の扉がすぐ近く④洗面所とトイレが同じ空間で、間仕切りも無い⑤洗面所の床が古い施工方式のタイルで冷たい⑥洗面所にコッブは1つきり⑦風呂場への通路でもあるのにスリッパはトイレ用の一組しか無い⑧浴槽の給湯が一定の高さに達すると自動でストップする事自体は良いが、解除の仕方がわからない。また停止の装置が浴槽の内壁に突出しているのが邪魔(取り付けが後付け)

・空調の不備不足がある①効きが悪く、居室どころかベッドルームを暖めるにも弱い②しかしベッドルームと居室の間に扉、襖、パーテーションの類いは無い③空調機がリモコンではなく壁に取り付けたコントロールボックスで操作するのに表示の類いは無く、部屋の利用ガイドにも記述が無い

・居室の明かりの不備不足①居室の明かりが薄暗く、昼の利用では窓の扉を開ける必要がある(窓ガラスは擦りガラスなので、扉を開ければ中を観られる心配は無い)②窓の扉が『古い日本家屋の雨戸の雨戸を窓ガラスの内側に取り付けてある』ような形式③さらに2面全てを開放できず、常に1面しか窓を開けられないため、窓からせっかく暗めな照明を採光で明るくしても効果が中途半端

・飲食関係の不便さは、お茶類が煎茶とコーヒーの二択なのはともかくとしても①コンセント位置が離れ過ぎ、お茶を入れるのに作業動線が遠くなり過ぎる②そもそも持ち込み冷蔵庫が無い③電子レンジも無い
食事はあまり考慮されておらず、簡単なものをフロント注文でまかなえという事らしい

・クローゼットの類いが無い①壁にハンガーを引っ掛けるフックは2ヶ所だけ②ハンガー自体も2つしかない

総じて古い造りのままでリニューアルされているところが、現代の水準では使い勝手の悪さになってしまう。例えばアメニティは特に不足無く揃っているが、それを使う為の洗面所には置き場が無く、結局使いづらい…というところに代表される。根本的な部分に不備の原因が多く、大がかりな改修をする必要があるので、難しいところかもしれない。
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