◆お店からのコメント■まるでブティックの女性オーナー風
ふわりと音が聞こえるような女性だった。
装いからも、品を感じる。ここはデパートか何処かだろうか。居場所を勘違いしてしまうくらい、この場所と彼女はかけ離れていた。
「完璧な熟年離婚の計画中なんです……」
デリバリーヘルスの面接にも関わらず手土産持参でやってきた志乃さんは、開口一番にこう言った。弱々しい口調ながらも、ハッキリとした意思を伝えるその唇は、艶やかに潤んでいる。
柔らかくて、人懐っこそうな人だな。僕はそう思った。手足が長く、スタイルの良さも際立つ洗練された装いで、品に溢れた雰囲気はまるでブティックの女性オーナー風。
そういった意味でもこの業界にはいそうにないタイプだ。
志乃さんは裕福な家庭で、四人兄弟の末っ子として、愛情を目一杯受けて育った。中高一貫の進学校に進み、週の半分以上は習い事の日々、躾も門限も厳しかった。志乃さんの品のある佇まいは、この頃の生活で培われたに違いない。
ただ、そんな日々を志乃さんが窮屈に感じていた頃、運命の人が現れる。
同じ部活の憧れの先輩に、一世一代のアプローチをかけ、見事彼のハートを射止めた。学校を卒業後、親の反対を押し切り結婚、めでたく子供も授かった。
理想の見た目であり、仕事も家庭も両方大切にしてくれる夫との幸せな日々。
ついニ年ほど前、夫の浮気が発覚するまでは……。
■可憐もひとたび脱げばただのメス
ただ、家庭を裏切ったのは夫だけではなかった。なんと志乃さんも二回ほど、夫以外の人と関係を持ってしまったことがあるらしい。
結婚後すぐに就職した会社で、年下のバイトの男の子に言い寄られ、つい体を許し、三十代半ばでは家を建てることになり、その時の営業担当の人にも唇を許した。
「浮気したと言っても、どちらも強引に言い寄られてしまっただけです。今も浮気を続けている夫とは、わけが違います」
志乃さんは口を尖らせて言った。
そんな身も蓋もない話。。と思いつつ、その言い訳がどうにも愛おしく彼女の話に耳を傾ける。
「でも、押しに弱いのは確かですよね?」
「そうですね……綺麗だねとか言われるとつい……。」
志乃さんは恥ずかしそうに俯く。
「そうですね、うん、強引な人が好きです。インコールの時に、お客さんに弄ばれちゃうと、スタッフの方にばれないように声を我慢するけど、それに興奮して濡れてしまいます。
お酒が入ると、自分でも驚くほどに大胆になってしまいます。あと、全身性感帯なんですけど、脇の下や顔中舐められるのも平気。
特に胸を責められるのが好きです。だから、あまり受け身過ぎる人はちょっと苦手で……。」
そこまで根掘り葉掘り聞いていないにも関わらず、自分の恥ずかしいところを急に曝け出す志乃さん。これは、本物だ……。
「得意なプレイとかはあります?」
「フェラですね。止めろと言われるまでし続けます。」
そんな堂々とした態度で言われても……。とタジタジになりながらも、その性への探究心に興味が止まらない。
「ちなみに、私生活もお聞きしてもよろしいですか?」
「えーと、そうですね。イキやすい体質だと思います。中イキもしやすいです。私、演技とかもできないんですよ」
そんなことまで話してくれるなんて!
思わず勃起する僕。
これは、もしや頼めば?悪知恵が働く僕。
「無理にとはい言いませんが、このあと実技講習は必要ですか?」
膨らんだ股間を見せつけるようにして、誘ってみる。頬を赤らめる志乃さん。このあとの展開は、皆さんの想像にお任せします……。
2023/06/14 17:15更新